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「雪国」よ、お前もか。


「ダンス・ダンス・ダンス」が山頭火の句をテーマに書いているということで、一応読み終わったのですが、第42章が「雪国」のこと
書いていると思われ、繰り返し読んでいます。

「雪国」を一読したかぎりでは「源氏物語」のスカシが入っていることが解りました。「みづうみ」と同じです。

けれど、それだけじゃない気がしています。


「雪国」は連載小説で、それぞれに題が付いています。


1935年(昭和10年)
 「夕景色の鏡」 - 『文藝春秋』1月号
 「白い朝の鏡」 - 『改造』1月号
 「物語」 - 『日本評論』11月号
 「徒労」 - 『日本評論』12月号

1936年(昭和11年)
 「萱の花」 - 『中央公論』8月号
 「火の枕」 - 『文藝春秋』10月号

1937年(昭和12年)
 「手毬歌」 - 『改造』5月号


前の記事で小野小町「花の色は」を取り上げました。

「いたずら」=鏡でした。

逆に考えると、鏡=イタズラにもなる。


「夕景色の鏡」「いたずら」と読むとね、「いたずらもの」ネズミの別名、そして鼠=泥棒。

深沢の「江戸風ポルカ」にも、「この、いたずら者」と娘を泥棒と間違える父親が出てきます。

冒頭の列車内で、人差し指を曲げてみて云々という描写があります。

とってもHな連想を呼ぶ描写です。

そう思わせておいて実は「指をカギ形」で泥棒を表していると思われます。

それで匂いを嗅いだりする。これ、「伊豆の踊子」の薫のイメージです。

「夕景色」は「湯気色」と読めるし。夜汽車の窓が曇るのは、まるでお風呂場の鏡が曇るのに似ています。

「夕景色の鏡」とは「板間かせぎ」かと。

そうなると「白い朝の鏡」は「枕さがし」で「物語」は「騙り」

まだ勘の段階ですが、「伊豆の踊子」が「筆の盗人」と読めたように、真の作者が、読む人が読めば解るような「仕掛け」をしたのではと思われるのです。

代作は双方が納得してやるわけですが、代作者が借金やら何やらの事情で断れなかった場合、後世の読者にメッセージとして残したのかもしれません。

ノーベル賞作家に大変失礼な疑いを掛けているわけですが、深沢の小説を深読みし、彼が「川端賞」を辞退した理由が「殺生なことはできない」と、極めて意味深の発言をしたのを考え合わせると、あり得ると思うのです。

代作者は「伊豆の踊子」と同じで、谷崎かなあと思う。

太宰はこのとき26歳。……うーん、どうなんでしょう。

いずれにしても、発表された時点で、谷崎は置いておき、太宰、山頭火、中也、伊馬鵜平、荷風、深沢は確実に仕掛けに気づいていたはずです。

泥棒関係が盛り込まれているのではと思ったのは「ダンス・ダンス・ダンス」43章の「簡単だ」「すごく簡単だ」からです。

「邯鄲師」=「まくらさがし」


「雪国」関連でいくと、最初の方は「トンネル栽培」。トンネル形のビニールハウスです。「泣く」「涙を流す」は「水やり」。「殺す」という物騒な言葉は、野球用語と考えて「トンネル」。キキと主人公が壁を通り抜ける場面は「トンネル効果」を表していると思われます。

この章は、まだまだメタファーが多くて謎だらけです。

興味のある人は、そういう視点から「雪国」を読んでみてください。引っ掛かる部分がたくさんあるはずです。







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by ukiyo-wasure | 2018-02-16 21:40 | 詩・文芸 | Comments(0)

「雪国」モ〜笑っちゃう


「雪国」のココもウケました。引用します。



 駒子はそっと掌を胸へやって、

「片方が大きくなったの」

「馬鹿。その人の癖だね、一方ばかり」

「あら。いやだわ。嘘、いやな人」と、駒子は急に変わった。

これであったと島村は思い出した。

「両方平均にって、今度からそう言え」

「平均に? 平均にって言うの?」と、駒子は柔らかに顔を寄せた。



Hな話と思わせておいて「牛」でしょう。

「源氏物語」では「総角」=牛です。



この駒子さん、どっかで逢った気がしたと思ったら「ノルウェイの森」の緑さんに雰囲気似ているなあ。

何度も書きますが「ノルウェイの森」=「細雪」ね。

「細雪」の動物は「源氏物語」と共通するものが多い。狐や狸、ウサギ、蛇など。

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by ukiyo-wasure | 2018-02-14 20:28 | 詩・文芸 | Comments(0)

「雪国」を書いたのは誰?


「雪国」には、スカシのように「源氏物語」が入っていると書きました。

やっぱりそうでした。

表では「澪標」「手習い」「鈴虫」「闇」などですが、裏の意味でも狐・ガマ・蛭・熊・雷などが目につきます。


そして、コレ。皆様、どう解釈しましたか。



「君はいい女だね」

「どういいの」

「いい女だよ」

「おかしなひと」と、肩がくすぐったそうに顔を隠したが、なんと

思ったか、突然むくっと肩肘立てて首を上げると、

「それどういう意味? ねえ、なんのこと?」

 島村は驚いて駒子を見た。

「言って頂戴。それで通ってらしたの?あんた私を笑っていたのね

。やっぱり笑ってらしたのね」

真赤になって島村を睨みつけながら詰問するうちに、駒子の肩は

しい怒りに顫えて来て、すうっと青ざめると、涙をぽろぽろ落した

「くやしい、ああっ、くやしい」と、ごろごろ転がり出て、うしろ

向きに坐った。

 島村は駒子の聞きちがいに思いあたると、はっと胸を突かれたけ

れど、目を閉じて黙っていた。

「悲しいわ」

 駒子はひとりごとのように呟いて、胴を円く縮める形に突っ伏した。

 そうして泣きくたびれたか、ぷすりぷすりと銀の簪を畳に突き刺

していたが、不意に部屋を出ていってしまった。




「いい女」を何と聞き違えたのか。


「海鷂魚(えい)女」でしょう。


「源氏物語」の裏読みでは、近江の君=アカエイです。

ペラペラと早口の女性。末摘花とならぶ、笑わせキャラです。

アカエイは刺されると極めて危険。


何を言っているのか理解不能な人がほとんどでしょう。

海鷂魚については「騎士団長殺し」で触れた気がします。

死ぬとアンモニア臭がする。


 小便臭い=青臭い小娘


このギャグのセンスは、じつに谷崎っぽいわけで……。


他にも「狐の嫁入り」という、まったくイミフな喩え。「狐」を出すためにワザとやったと思われます。

そうそう、霜柱を「寒天」に喩えたのも笑っちゃいました。


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by ukiyo-wasure | 2018-02-14 17:50 | 詩・文芸 | Comments(0)

「雪国」の疑問


「雪国」から引用します。


 「なんだ、こんなもの。畜生。畜生。だるいよ。こんなもの。」と、いきなり自分の肘にかぶりついた。



自分の肘に噛み付くことは可能ですか。

無理と感じるのは、私のカラダが固いだけ?


まるでタコみたいに軟らかい駒子さんです。


 タコ=明石(源氏)なら納得。

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by ukiyo-wasure | 2018-02-13 13:57 | 詩・文芸 | Comments(0)

山頭火の「夜の底」


「夜の底が白くなった」は川端の「雪国」ですが。


山頭火の句に、


 どうにもならない生きものが夜の底に


「自嘲」と前書きがありますが、騙されてはいけません。

芭蕉も其角も、前書きはカモフラージュだった。


どうにもならない生きもの=十にもならない生き物=子(鼠)


夜の底=子の刻


この句と同時に、こんな句。


 ひよいと月が出ていた富士のむかうから


=げつ=ケツ=尻=尻尾

富士=ふじ=うじ=

 
 昔の時刻です。丑の向こう=子の刻


 ひよいと尻尾が出ていた鼠の


これが、どうも、「雪国」のことではと。


「夜の底」=子の刻。鼠です。「源氏物語」では「初音」ね。

うーん、谷崎が書いたのではってことです。

それの「シッポ」が出ているぞって。


この句と一致しているのが「ダンス・ダンス・ダンス」では第42章〈キキの夢〉かと。

長い長い電話のコード。こんなに長いのは見たことがないという。

電話のコードが長いのは、そんな珍しくないでしょ。


マウスのコードなら変ですが。

  





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by ukiyo-wasure | 2018-02-13 00:42 | 古川柳・俳句 | Comments(0)

「雪国」もオカシイでしょ。


山頭火や「ダンス・ダンス・ダンス」を解読していたらピンとくるものがあって、ウィキで「雪国」を調べたのね。

「唇をヒルにたとえた描写」が紹介されていた。

不自然でしょ。絶対「源氏物語」を入れているでしょ。

「太陽の季節」をウィキで調べたときも「香炉を投げつける」ですぐピンと来ました。


列車の窓のシーンですが、


つまり写るものと写す鏡とが、映画の二重写しように動くのだった。

登場人物と背景とはなんのかかわりもないのだった。

しかも人物は透明のはかなさで、風景は夕闇のおぼろな流れで、

その二つが解け合いながらこの世のならぬ象徴の世界を描いていた。


これぞ「源氏物語」の真相ですね。


「細雪」も深沢の小説の一部、そして村上春樹さんの小説のすべて。この手法で描かれています。

つまり、メタファー


「源氏物語」を解読したとき、谷崎源氏の他に、岩波文庫と新潮の古典集成をテキストに使いました。

すべて古書です。岩波文庫には書き込みがかなりあって、人物の関係を覚えようとしているものでした。

同一人物でも、章によって呼び名が変わるからややこしい。

私は全然覚えていない。無意味だからです。

国文学科の学生さんとか、源氏の人間関係を覚えようとしいてる人がいるかと思うと気の毒です。

そんなこんなで「雪国」。借りてきましたが、買うことにしました。

マーカー引いたり、付箋、書き込みするからです。

解読します。覚悟しろ!「雪国」。


「夜の底」ですでに、鼠・牛・虎あたりが出ている。

たぶん鼠(子)だろうと思う。根拠は後で。

小説では、三時間前が「夕景色」ですから、リアル深夜ではない。



介護する娘=身を尽くし=澪標。 指の匂いを嗅ぐ=匂宮

これが川端作品なら「みづうみ」は違うでしょ。

同じことを二回もしないでしょ、普通。

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by ukiyo-wasure | 2018-02-12 14:17 | 詩・文芸 | Comments(0)