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芥川「大導寺信輔の半生」超テキトー読み


だんだん疲れてきました。

芥川の作品は超難問パズル。

岩波の文庫で読んでいますが「保吉もの」は保留。
ちょっとスタイルが違う感じがする。


「大導寺信輔の半生」なんだけど。

解説の先生は、やっぱし「信輔」を作者の副身(ドッペルゲンガー)に他ならないと書いている。


だ・か・ら、何でもかんでも「私小説風」に解釈するから、批評家に挑戦するような、より難解な作品が書かれる。

読者にとっては迷惑千万。


昨日ね、ふと思ったのだけど、
代表作「薮の中」。落語的にすっ飛んだ「読み」をすると、

 薮の中=鬱蒼=ウッソー!


竜之介のセンスを理解すれば、これもアリなのです。



枕長くなりましたが、

「大導寺信輔の半生−−或精神的風景画−−」

六つの章に分かれています。

 一 本所
 二 牛乳
 三 貧困
 四 学校
 五 本
 六 友だち

生い立ちからはじまり、母乳を知らず牛乳育ち、貧乏、学校でのこと、本を愛した事、友だちの選び方等……が自己分析を交えて書いてある。


竜ちゃんが、こんな「しかつめらしい」ものをマジで書くとか……ありえへーん。


本所、牛乳、貧困、学校、本、友だち。

本性見抜く。因業すぎる、ポン友(たち)。



大導寺信輔って、誰?





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by ukiyo-wasure | 2018-09-17 12:45 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「一塊の土」おばあちゃんは男!!


お住息子仁太郎は、足かけ八年、腰抜け同様に床に就いて、死んでしまった。

嫁のお民孫の広次と三人で暮らすことに。


お住はお民に婿取りをすすめるが、お民はかたくなに断る。

そして、男のように、働きに働く。

村で「偉人」「貞女の鏡」といわれるほどの評判に。

野良仕事などの肉体労働をすべてお民がやるものだから、家事はすべてお住の仕事。

歳を取ってくると、家事もキツい。

それでも、やる人がないからしょうがない。

次第にお民が婿を取らないことを恨むようになる。

ついには言い争いに。

お民は、

「お前さん働くのが厭になったら、死ぬより外はなえよ」

とまで言う。


しかし、先に死んだのはお民

腸チフスでポックリ。貯金をたっぷり残して……。



詳しくは「青空文庫」で。





これは最初から「あれ?」っとなる。



 広次は誰の子だよ!



夫は八年間寝たきりなのに、まだオンブする年齢。



 ありえへーん!




深沢の小説に、老いた女形の役者の話がありました。

それでピンときた。


お住は女形の役者、つまり男。


息子の嫁と関係した。

広次は、孫ではなく息子。


広次に向ってこんなことを言う。


「好いか? わりゃおばあさんにお父さんと二人分孝行するだぞ」


たしかに。


同性愛としての「じつは男」は、これまでいっぱい出て来ました。


今回は「見た目が女」で、中身は正真正銘の男



タイトルの解読、超難しかった。

ちょっと自信ありませんが。


=日中(日の真ん中の棒の意味)イナカ

塊=かい
 「か」=キクの上=菊之丞(有名な女形)
 「い」=ひ=一=ひと

の=の(そのまま)

土=つち=フ(ツー)ち=二ち=ちち=父




  一塊の土=田舎菊之丞、人の父




「貞女の鏡」も歌舞伎っぽい。

「牛の屁」は「臭い」って意味か。

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by ukiyo-wasure | 2018-09-16 02:26 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「お律と子らと」遺産は誰に


大正9年(1920)の作。結構長い。

人間関係が、めっちゃややこしい

そのややこしさがポイントだとピンと来る。


これも、詳しくは「青空文庫」で。



お律が病気で「危ない」状態。

賢造工場経営や、その他にも事業をやっている。

妻のお律との間に洋一という息子。
(旧制中学卒業で18くらい?)

妻の律の連れ子が慎太郎(大学生)

賢造の連れ子(先妻との子)がお絹。すでに嫁に行っている。


図で書くとこんな感じ。



前夫(亡)ーーーお律ーーー賢造ーーー先妻
      I    I    I
     慎太郎   洋一   お絹
     (長男)  (次男) (長女/嫁に)



十二指腸潰瘍を煩ったお律が「危ない」ということで、親族が集まっている。

慎太郎も地方の大学から呼び寄せられる。


複雑な家族関係ですから、子ども時代の思い出とか、洋一が女中の一人に恋しているみたいだとか、いろいろ出て来ます


しかし、医者がどうの看護婦がどうのと、どうしてこんなに「あたふた」するのか。


芥川の「意図」は何か。


この家ですが、「主人は賢造」という先入観に捕われると「読めない」。

すべての事業はお律の父のもので、賢造は「入婿」と考えれば辻褄が合うのです。

賢造は、もとは使用人だったのでしょう。


お律が亡くなった場合、遺産がどうなるのか。

子どもたちの最も気になるところでしょう。


何たって、民法が変わったらしいし。

「女戸主」の部分に注目。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%B6%E5%88%B6%E5%BA%A6


家督相続するのは、慎太郎?


タイトルを解読します。

お律=ほ律=法律
と=下へ(いろは歌)=変え
子ら=そのまま
と=金になる=気になる(秋深きのテク)



 お律と子らと=法律変え、子ら気になる


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by ukiyo-wasure | 2018-09-15 18:35 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「南京の基督」じつは治ってない


南京に気だてのいい、キリスト教信者の売笑婦がいる。

名前は金花さん。

生活のため、親孝行のためにこういう仕事をしている。

壁には十字架にかかったキリストの像

ポリポリとスイカの種を食べている場面から始まる。


詳しくは「青空文庫」をお読みください。


ある日、楊梅瘡ができる。梅毒のできものです。

仲間の一人が、人に染せば治ると教える。

金花さんはそんな利己的なことはできないから、客を取るのをやめる。

しかーし、酔っぱらった強引な客がやってくる。

キリスト像にそっくりのひげ面

彼女は「関係」しちゃう。

そして彼はキリストだったと信じるのです。

やがて、梅瘡が消える


しばらくして、前にも来たことがある日本人の客に、神秘のできごとを語る。

日本人客はその「キリストそっくりの男」を知っていた。
梅毒にやられて死んだ奴。


日本人客は心の中で『夢を見させて置くべきだろうか……』


ラスト引用します。

「そうかい。それは不思議だな。だがーーお前は、その後一度も煩わないかい。」
「ええ、一度も」
 金花は西瓜の種を齧りながら、晴れ晴れと顔を輝かせて、少しもためらわずに返事をした。



これはオチが解った人が多いと思う。


梅瘡が消えても、「潜伏期」なだけで治ったわけではない。



オチよりタイトル読みに悩みました。

西瓜の種ポリポリがヒントでしょう。

何かの小説で、中国の話ですが、カボチャの種がオヤツというのが出て来た。

今でもありますけどね。


南京=カボチャ

ここまでは解った。ここからです。

竜ちゃん、飛びましたね。

カボチャ=種まで食べる=全部食う(捨てるとこなし)

の=下ね=金(きん・き

基督=イエス


 南京の基督=潜伏期(菌)言えず

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by ukiyo-wasure | 2018-09-15 13:06 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「秋」じつは姉妹の同性愛


大正9年(1920年)の作品。


主人公の信子は、才媛の評判が高い文学少女

父はなく、母と妹の照子との三人家族。

信子と照子は大変に仲が好い。

従兄の俊吉と仲良しで、周囲の誰もが、いずれ結婚するだろうと思っていた。

俊吉も文学青年で、話が合うのです。

(*また従兄弟同士かよ!)


ところが、妹の照子にゆずる

信子はサラリーマンと結婚し東京を離れる。


姉妹は涙の別れ。


数年後、信子の夫が仕事で東京へ行くことになり、彼女も同行

俊吉・照子の家を訪ねる。と、俊吉だけいる。

(*テレビドラマなら「よろめき」を期待させるところ)


何事もなく、照子と女中が帰宅。

話しが弾み、信子が泊まることに。

深夜、俊吉と信子だけで庭へ……。



よく解らないと思いますので、詳しくは「青空文庫」で。


表向きは、仲良し姉妹の「結婚」……「女の幸せ」について書いているように見える。


芥川がそんな「ありふれた」ことを書くわけもなく……。


まず主人公の名前「信子」

当時、かなり流行っていたようです。

レスビアン=エス。

https://ja.wikipedia.org/wiki/吉屋信子


谷崎と違って「表現が薄い」ので、ニュアンスから汲み取るしかない。

最大の「違和感」は、姉妹が「仲良し過ぎる」こと。

こんなベタベタしないでしょ。

友だち関係だって別々が普通。

怪しんで、姉妹間の「手紙」などを読むと、もっとも「愛し合っている」のは信子と照子であり、「嫉妬の相手」も違うと解る。

愛し合う信子と照子から、相手を奪ったのが「男たち」という構図。


で、タイトル。

ラスト引用します。


「秋ーー」
 信子はうすら寒い幌の下に、全身で寂しさを感じながら、しみじみこう思わずにはいられなかった。
 

「秋」といえば……何を連想するか。

「秋の田の」「秋深き」「秋がわき」と悩みました。


ここは「枕草子」の「秋は夕暮れ」でしょう。

最後の場面は夕刻ですし。

そして、「ゆうぐれ」の「ぐれ」です。

「ぐれ」は和歌のテクでは「ピカッ!」なのです。


 時雨=しぐれ=四ぐれ=目


「夕」もねえ、いろいろに読める。

これは「七夕」の「夕」でしょう。

「七」の下で「六」と読む。

六がグレるとどうなるか。サイコロです。裏がピン。

トランプならエース=エス


やっと辿り着きました。


  秋=エス



*昼食を食べた信子の口にいつまでも「生臭さ」が残っているという、イミフな表現が出て来ます。

同性愛用語の「猫」を表している?


また、頻繁に登場する「鶏」キーワードだと思われますが、ちょっと解りません。
鶏の天敵=イタチ=タチ?

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by ukiyo-wasure | 2018-09-14 11:12 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「疑惑」ドロボーでしょ


「私」が主人公の一人称です。


実践倫理学の講義を頼まれて、岐阜の大垣町へ。

素封家の別荘に滞在する。

別荘番の夫婦がいるだけで、深閑な場所。

床の間には、花の生けていない青銅の瓶

その上には怪しげな楊柳観音の軸。

滞在も最後となる晩。

すーっと襖が開く。

そこには独りの中年男が座っていた。

羽織袴で手には扇。

中村玄道という、四角張った名前。

キチンとしている。

左手の指が欠損していること以外は……。

「先生にぜひとも聞いてもらいたいことがある」と、

男の話が小説の大部分をしめる。



青空文庫にありますから、詳しくはそちらを。



大震災のとき、妻が屋根の下敷きとなり、生きたまま焼死させるのは可哀想だから、瓦でなぐって殺したことを告白

夫婦生活に不満があった自分の、その時の心理は、じつは、災害に便乗して「殺そう」としたのではないかというもの。

その事をずっと引きずり、後の再婚の式で取り乱し「今では狂人あつかい」

ーーーーーーーーーーー

真相、というか小説のポイントは何?


夜中にいきなり襖が開くわけです。

自宅なら110番ですが、他人の家。

「え、誰?」となったのでしょう。

そして、侵入者はじつに「落ち着き払っている」。


この手法。初めて出会ったのが、深沢の「花に舞う」

主人公と読者が一緒に「騙される」構成です。

「春琴抄」もそうです。

結構たくさんありますが、意識しないと気づかない。


この男は掛け軸柳観音図」が目当ての泥棒でしょう。

素封家という所がミソ。

国宝級の物では。東京の先生が来るので、特別に出して来た。

その噂を聞きつけたのでしょう。


すーっと、開けた。

寝ていると思ったら起きていた!


しかーし、慌てず騒がず。落語みたいなことに。



「指がない」のは何を意味するのかはちょっと解りません。

窃盗が見つかり、刑罰か、謝罪で断指したのか、はたまた、キリスト教の「誓い」と関係あるのか……。


文中に「春寒く思う」など「春寒」が二回でてくる。

俳句の方ではよく使う言葉らしい。

芥川ですから、当然「中村玄道」という名前に意味を込めたはず。


超怪しいのが「玄」

「春寒」がヒントでしょう。


「玄」=ハルと読む。


  玄道=はる道=春道


春の道のイメージは「ぬかるみ」です。春泥という語もある。



 玄道=泥道=ドロボー道  




ドロボー道一筋。プロ中のプロとお見受けいたしました。



*「疑惑」は、「偽吐く」?「偽悪」?

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by ukiyo-wasure | 2018-09-13 17:57 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「毛利先生」ジャコの佃煮


1916年、26歳の作品です。


歳晩(歳の暮)の或暮方、自分は友人の批評家と二人で、いわゆる腰弁街道の、裸になった並樹の柳の下を、神田橋の方へ歩いていた。


と、始まります。

この批評家が「毛利先生の事を思い出す」と言って、長い思い出話をします。

中学のときの臨時英語教師である「毛利先生」の回想です。


「青空文庫」にあるようなので、詳しくはそちらで。


毛利先生は、見た目もチビで、衣服も古すぎ、そこに蛾のような蝶ネクタイ。吹き出さずにはいられない奇怪&貧相な風体です。

授業の方も、まったくダメ。生徒たちはバカにし始める

最後の方には先生、生活苦を話し出し、「そんなのを聞くために教室にきているのではない」と生徒に言われてしまう。

数年後、カフェで偶然毛利先生を見かける

先生は客として来ているのに、給仕たちに「英語の講義」をしている。



「名に代る詞だから、代名詞という。ね。代名詞。よろしいかね……」




「腰弁」がヒントです。


腰弁当=下級官吏。薄給の勤め人。

毛利先生のような人です。

自分たちも大人になり、先生の言葉が身につまされたのでしょう。



芥川はなぜ、名前を「毛利」としたのか。


毛利=もおり=隠語で「釘」

=ジャコ。 

そういえば、ジャコの佃煮を釘煮といいます。


昔の弁当のオカズといえば、梅干や漬け物、そして佃煮くらいだったらしい。

何といっても「薄給」ですから。


まさしく「腰弁」は、「毛利」という名に代わる詞









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by ukiyo-wasure | 2018-09-11 21:17 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「手巾(ハンケチ)」は女装した本人


「送り火」は、いまいちスッキリ解読できていません。


なので、口直しに芥川の「手巾(ハンケチ)」

24歳の作品です。

博覧強記!!キレッキレの才能。

長生きして欲しかったなあ。


夏の夕刻大学の教授のところに、40代の婦人が訪れる。

西山篤子という女性。

教授は、ちょうど演劇関係の本を読んでいた。

婦人は、教授の教え子で、腹膜炎で入院中の、西山憲一郎の母親だった。

言われてみると「瓜二つ」

婦人は息子が亡くなったことを告げる。

昨日が初七日だという。

教授は、婦人が淡々と語りながら、テーブルの下のハンケチを握った手が震えているのを偶然に見る。

武士道だなあ……と、感銘を受ける。

そのことを、夕食時に奥さんにも話して聞かせる



さてその後です。

演劇関係の本の続きを読み、愕然となる。

「ハンカチを引き裂く」悲しみの表現は、定番で「臭い」ものであるという記述を読んだから。




解説が中村真一郎って人。

この世にいらっしゃらないので、言っちゃいますが、

読めてないでしょ!!!


大学生の男と、40代の女性が「瓜二つ」って、

ありえへーん!!


これは、絶対本人が女装してるでしょ。


夕暮れ時の薄暮の中だし……

亡くなったらすぐに連絡くるでしょ、普通。


最大のヒントは「梅幸」という歌舞伎役者のエピソード。

女形で活躍した人。
https://ja.wikipedia.org/wiki/尾上梅幸_(6代目)



皆さん、ぜひ読んでみてください。


母親を装った香典目当ての詐欺師とかではなく、

本人というのがスバラシイ!

大胆さに才能を感じます。

これ、コントにしたら楽しいだろうなあ。

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by ukiyo-wasure | 2018-09-10 03:31 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「悠々荘」の三人は幽霊


これも雰囲気で解いてみました。


「僕」とSとTが、「悠々荘」という、主人の亡くなった別荘を見に来ている。


SとTは男性。医学や園芸に詳しい。

庭は草ぼうぼう。

三人は納屋へ行き、置いてある物からいろいろ推理する。

主人は肺病で亡くなったのだろうとか。


「僕等の住むには広過ぎるが、ーーしかし兎に角好い家だね。……」



男三人で住むのかよ!


……ああ、君たちはすでに死んでいるのね。



 悠々荘=悠リャン荘=幽霊荘






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by ukiyo-wasure | 2018-09-08 12:14 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「ピアノ」は亡命者?


これも解らなかった。

だから無理矢理感アリアリですが……。


関東大震災から一年後の秋

主人公が横浜へ行く通り道に、震災で崩れたままの家があって、ピアノが雨ざらしになっている。

カラフルな楽譜が散らばっている。

これが突然「ポーン」と鳴る

再び通った時、弾いてみるとちゃんと音が出る。

そしてまたひとりでに「ポーン」。

結局、栗の実が落ちているのだと知る。


このようなことが、意味ありげなあの文体で書いてあります。


芥川のタイトルは「何かが足りない」が結構多い。


「ピアノ」は激アヤシい。

ひ=い あ=わ・は の=金・かい

3文字とも化ける文字だし……。


 ピアノ=いわの=岩野


と読むと「泡鳴」がない



 ピアノ=泡鳴捨=亡命者



ロシア革命を逃れて亡命してきた、白系ロシア人の家だったのでしょう。


ピアノ譜=イワノフとも読めるし……

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by ukiyo-wasure | 2018-09-08 11:49 | 詩・文芸 | Comments(0)