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深沢七郎「無妙記」の謎


深沢七郎に「無妙記」という作品があります。

「南無妙法蓮華経」の「南」がないから、

 南無し=皆々死

と、読む。

三島由紀夫が亡くなる直前に書かれています。


深沢本を書いた時点では「源氏」も俳句も、村上春樹さんが何を書いているかも、まったく知らなかった。

「無妙記」のキーワードとしては、共犯、シャブ、白骨、自動車事故、金閣寺、能面……などから、五味康祐の交通事故や、三島由紀夫について書かれていると思いました。

「共犯」ということで疑ったのが、五味さんが起こした交通事故に、たとえば三島が同乗していたのかなあとか、そのあたりまでしか想像できなかった。

川端康成は全然浮かんでも来ませんでした。

今になって「白骨」というキーワードに引っ掛かります。

かなり重要な秘密が暴露されている気がします。


三島由紀夫に興味のある方、「無妙記」読んでみてください。


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by ukiyo-wasure | 2018-02-15 03:38 | 作家 | Comments(0)

「1Q84」BOOK3第13章について訂正します。


「笛吹川」の謎が解けたので、そのことを書いているはずの

「1Q84」BOOK3 第13章を再チェックしました。


「竹田ノロウ人」の「竹田」とは武田泰淳ですね。


ラストにしつこく出てきます。

 これが振り出しなのか?

「振り出しにもどる」

 これが振り出しに戻るということなのか?


すべて傍点付きで、強調しています。


武田泰淳に


「振り出しにもどる」という作品あり!


Googleでご確認ください。


 牛河は薄い刃物のような笑みを浮かべた。


薄い刃物=剃刀。武田信玄は剃髪していますが、

武田泰淳もお坊さんです。

当時、文学界新人賞、中央公論新人賞の選考委員でした。



*おまけ。

(寒さに)ふるえる牛河=ふえふき川


村上大先生お得意の空耳系ですね。



追記 10/26

牛河の「異物」といわれる容貌ですが。武田泰淳に「異形の者」という作品があります。

1950年に発表。「太陽の季節」の例のシーンと同じ描写があるんですね。障子をブスッという。

なーんか、ややこしいですね。

牛河が不動産屋の青年に、不用心にカギを渡してコピーを取られたらどうするんだと説教する場面も意味深。

昔はコピー機がありませんから、生原稿を「先生」や「編集者」に渡していたんでしょうね。ちょっと手を加えて勝手に別人の筆名で出されても、自分の作品だという証拠がありません。作家を目指す人は、そこで角を立てたら、一生日の目は見れない。狭い世界の恐ろしさですね。

思えば出版界は物凄くいい加減です。大抵が口約束。契約書を交わすようになったのは最近です。

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by ukiyo-wasure | 2017-10-25 17:43 | 詩・文芸 | Comments(0)

深沢七郎「笛吹川」の謎


 深沢七郎の小説をすべて読んで、トリック小説というネーミングをしたわけですが、その後、谷崎や源氏物語、和歌、俳句、村上春樹さんの小説などを読みました。

 深沢本を書いた時点では気がつかなかったことにも、今は気づいています。

 村上春樹さんの「1Q84」は現実離れしたストーリーで、私は、一章一章が、深沢七郎の小説と一致しているという読みをしました。

 そして、きわめて非現実的世界を描いているにも関わらず、「芥川賞」に関する部分だけが、やけにリアリティを持って印象深く残りました。

 深沢の小説の中で、最後まで、そして今も解らないのが「笛吹川」です。

 題名が「竹田ノロフ人」ですから、文壇の秘密を書いているような感じはいたしました。

 暗号のような描写があちこちに出てきます。特に解けないで気になっていたのが以下です。



  ねんねんネコの尻へ毛が這い込んで

  ひッつり出しても

     ひッつり出してもまた這い込んだ

 おけいがのろのろと歌っているので家の中にいた惣蔵がその次の歌を、

  それを見ておじいやんが鼻たらした

 と、唄った。

 (中略)

   ソレを見ておばあやんが小便ツンむらかした


これが、今解りました。

ねこの尻へ毛が入り込む=「こ」に毛が入って「キ」。ねき=葱。

鼻たらした=鼻


「葱」も「鼻」も芥川龍之介の小説です。



おばあやんが小便ツンむらかした=芥川の「続野人生計事」に出てきます。


かなり意味深でしょ。

芥川賞の秘密を書いているような気がしてなりません。



 

 

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by ukiyo-wasure | 2017-10-25 03:21 | 詩・文芸 | Comments(0)

「1Q84」空気さなぎとは

 

再び、仕切り直して推理します。

章によって、違う意味を持ったりしていますから、あくまでも、ふかえりの言うところの、リトル・ピープルであり「空気さなぎ」です。


「リトル・ピープル」とは何か。

 素直に小人と考えました。


「森の小人」というおなじみの歌。


 森の木陰で ドンジャラホイ

 シャンシャン手拍子足拍子

 太鼓たたいて 笛ふいて

 今夜はお祭り 夢の国

 小人さんがそろって にぎやかに

 ア ホイホイヨ ドンジャラホイ


ウィキによると、もともとは「小人」は「蟻」だったそうで。そういえば、牛河の遺体の表現で「蟻塚」みたいにとありました。


 蟻=針=しん=真。真実のことです。


 ミスター・ヤギさんが「真実」を語った。


 その真実=空気さなぎ。


 空=ない

 きさ=象のことです。ショウ。

 なぎ=凪。波なし。話


 「空気さなぎ」=「内情話し」「内緒話」


 マザとドウタとは。

 

 なぜ、マザーとドーターではないのか。

 母と娘と思わせて、じつは違うからでしょう。


 思い切っていきます。


 マザ=慎。真と小ですから。

 ドウタ=七。頭タ=七夕の夕の頭、つまり上。


 かなり無理矢理ですが。「村上かるた」を思えばあり得なくはないでしょう。


 これで「1Q84」については「完」でーす。




追記 「1Q84」を片付けていましたら、1月〜3月がないのね。

なんでだ。こういうのは絶対に意味があるはず。1月〜3月は干支に

直すと「寅・卯・辰」。まじか、「とうた」=「ドウタ」になる。

「失われたドウタ」ですか。「失われた女」ってあるけど……。

プルーストや「彼女は失われた」という表現は、これのヒント?

そうなると「マザ」は「午・申」か。間に「未」が抜けている。

うーむ。

「未」はヒツジで、キッド。複数形がキッズ。

 それが「抜けている」「ない」。盗まれたのかもね。

 「キッズ泥棒」→キッス泥棒?

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by ukiyo-wasure | 2017-09-16 21:43 | 詩・文芸 | Comments(0)

「1Q84」残る謎


「深沢本」を書いているとき、深沢の文体はまるで「バカボンのパパ」じゃん!と思いました。

 語尾が「〜のだ」が多いのです。


 前に書きましたが、石原慎太郎さんの「灰色の教室」「太陽の季節」「処刑の部屋」を読んだら、まるで深沢が書いたみたいな小説だったのでビックリしました。

 関係ないものを散りばめる手法と、「〜のだ」の多用です。

 深沢が書いたとしたら「太陽の季節」は「胎孕(たいよう)の季節」って意味だろうなあと思ったり。だって、妊娠の話だし。

 「処刑の部屋」については「映画の撮影」と思わせる構成も、深沢っぽい。

 ただし、ストーリーについては世界が違うかなという感じ。


 最初ね、「1Q84」のQをトランプの「12」、これを「一」と「フ」にして「ラ」、
 アナグラムで、語呂合わせするとイシハラと読めます。

 あとで、音階と「ラ」で「とらどし」=昭和元年=観念の世界と訂正しました。
 
 というのは、「灰色の教室」と「太陽の季節」はそっくりで、散りばめられたものも同じで、同一人物の作品に間違いない。

 そして「灰色の教室」は、一橋大学の同人誌に発表されている。深沢との共同制作とはどうしても考えにくい。

 
 ところが「1Q84」を読み進んでいくと、アレッと思う表現が出てくるのです。

 芥川賞、発案と筆者が違うというストーリー、ビッグブラザー。「灰色の毛」=灰色のヘアとか。

 なぜかBOOK1は4から6月というように「季節」ごとになっている。

 青豆の不思議な妊娠も「胎孕(たいよう)」の伏線なら解る。

 深沢が同居していた男性がミスター・ヤギさんですし。亡くなる間際に、何か言い残したのかなあ、と勘ぐってしまいます。

 でもまあ、気のせいだろうと思っていました。


 そしたらね、ちょっとスルーできない表現に出会ったのです。


 数え切れないほどの雲があとからあとから、かさにかかった軍団のごとく押し寄せてくる。

 うーん、悩ましい。皆さん、不自然さ、感じませんか。


 そしてラストです。

 それが昇ったばかりの太陽に照らされて、夜の深い輝きを急速に失い、空にかかったただの灰色の切り抜きに変わってしまうまで。

 
 BOOK1の第1章、タクシーの運転手の言葉を引用します。


 見かけにだまされないように。現実というのは常にひとつきりです。

 
 もう半世紀以上前のことですから、今さらどうでもいいといえばそれまでです。

 でも、そういう風に考えたら「歴史」って、いらないよね。


 
 

 

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by ukiyo-wasure | 2017-09-16 20:57 | 詩・文芸 | Comments(0)

「1Q84」脱出は「八百屋お七」


「1Q84」の各章は、深沢の小説と一致している。


 この仮説のもとに、読んでいます。



BOOK3 第31章。ラストです。



深沢「浪曲風ポルカ」です。


これは、和歌でいう数え歌みたいに数字が一杯出てきます。


浪曲=浪花節ですし。72824。


理に理を尽くす別れ話、女ごころの一筋は想うお方の意に従い、ハラハラと落つるは落葉の音ならで、乙女ごころのむせび泣き〜


と、まだ続きますが、これが「八百屋お七」なのです。


ご存知、火の見やぐらを上るシーンがクライマックスですよね。



「1Q84」の方。


この世界への入り口は、高速道路の非常階段でした。

そこを、こんどは「上る」。そうすればリアルの世界に出られる。


非常階段は見つかる。実際には階段というより、ほとんど梯子に近い代物だ。(引用)


他にも、エッソの虎がホースを反対の手に持っているとか出てきますが、これは「宮本武蔵」でしょう。



以上で、解説はおしまいですが、「1Q84」が深沢の小説と一致していたとしても、そんなことは、大したことはないのです。


正直、深沢には飽きていたから、もう読みたくありませんでした。


興味を引いたのは「1Q84」全体を貫いている「謎」の方です。



それについては、またあらためて。







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by ukiyo-wasure | 2017-09-16 18:24 | 詩・文芸 | Comments(0)

「1Q84」変な二人

 

「1Q84」の各章は、深沢の小説と一致している。


 この仮説のもとに、読んでいます。



BOOK3 30



深沢「変な人のところには変な人がたずねて来る記」

『庶民列伝』のあとがきです。

ラブミー農場に、九州から突然やってきて「農業をやりたい」などと言う。
普通は手紙が先でしょうというと、手紙を書くのが面倒だという。

人が弾いているギターを、いきなり奪って弾こうとする。

彼岸に「おはぎ」を送って来る見ず知らずの女性。

みんな「モノを知らない」、物凄い庶民なのでした。




「1Q84」の方


夜光虫に彩られた海流のように


ウミウシ=文憂し(文が面倒)



「ほとんど何も知らない」と天吾は答える


モノを知らない人




「心配しないで。私たちは同じ側にいる」


同じ庶民ってこと



その目は瞑想に耽るように終始閉じられていた。乳房は大きく丸く、陰毛は生えていなかった。


土偶ですね。土偶は必ずどこかが壊れているそうです。


変な人ってことですね。


そこにいたふかえりはおそらく通過するものだった。


月日は百代の過客=来客



*リトル・ピープルや、「空気さなぎ」、マザ・ドウタなどについて、青豆と天吾が語っていますが、二人の言うことは想像でしかありません。

信じていいのは「ふかえり」の言葉だけでしょう。



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by ukiyo-wasure | 2017-09-16 17:42 | 詩・文芸 | Comments(0)

「1Q84」漢詩



 「1Q84」の各章は、深沢の小説と一致している。


 この仮説のもとに、読んでいます。



BOOK3 29


 深沢「支那風ポルカ(2)」です。


 前の記事に書いた通り、漢文の話です。



「1Q84」の方


「支那風ポルカ(2)」のはじまりが、


支那だか、日本だか、はっきり覚えていないが〜


「1Q84」の冒頭に、大きな黄色い月と、小さな緑のいびつな月が出てきます。地図をイメージしてください。


 この章では、中国と日本(三日月?)を表しています。



その二つが混じり合った色合いに淡く染められている。


 日本語、日本文学のことでしょうね。



髪を母親にぞんざいにカットされた


 こうゆうの、孔子頭というそうです。



それは力強く、濁りなく、どこまでも透き通っている


 透遠明=陶淵明


白い吐息=白居易


逃亡家としての日々=唐宋八大家



小さなピンク色の耳をつけて〜中略〜地図を指先で辿りながら、そこに鮮やかに生きた風景を読み取ることのできる人のように。


 桃検校=桃源郷




我々は移動する。(傍点つき)


 こういうセンス最高!



 徒歩=杜甫!!




大きな猫たちが夜を支配する町のことだよ。


 大きな猫=タイガー=大河



もっともっと、隠れているはずです。

興味のある方、さがしてみてください。


 




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by ukiyo-wasure | 2017-09-16 14:37 | 詩・文芸 | Comments(0)

深沢七郎「支那風ポルカ」


村上春樹さんの「1Q84」と、深沢の作品の関係について書いてきましたが、残り三つとなりました。

次は「支那風ポルカ」なのですが、この作品について、驚いたことがあります。

芭蕉の「古池や〜」について書いた以下の記事をご覧ください。


http://tamegoro.exblog.jp/27079323/


「支那風ポルカ」に「山吹の塩漬け」という、これまた「何で?」というワザとらしい、お酒のつまみが登場します。

この小説は、漢詩のことを書いていますが、意味をよく知らない者どうしが慣用句を言う。それがオモシロイ。

「妻は美人に限るべし。我が妻を君に呈せん」

と言われた男、言った男の妻と浮気をしている。それでギョッとなる。

本当の意味は「菜(つまみ)は美人(山吹)に限るべし。私の菜(山吹の塩漬け)をあげましょう」

「山吹の塩漬け」はコレの伏線だった。

深沢さん、あなたも其角の「山吹」を「美人」と解釈したのですね。

めっちゃ、嬉しい!

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by ukiyo-wasure | 2017-09-16 14:12 | 詩・文芸 | Comments(0)

「1Q84」トラウマ


「1Q84」の各章は、深沢七郎の各小説と一致している。


 この仮説のもとに、読んでいます。




BOOK3 28


深沢の「妖術的過去」です。


一言で言うと「トラウマ」です。


車で馬を轢いた過去が、ずーっと影響する。

というより、悪い事が起こると「馬のせい」にする。



「1Q84」の方。


そんなわけで、トラとウマが隠れています。


会議用のテーブルがいくつかつなぎ合わされ、牛河はその上に仰向けに寝かされていた。


机上=騎乗




工作機械見本市の展示品のようにテーブルの上に横たえられていた。


工作機械ねえ。ワザとらしいなあ。

トランスファーマシンでしょう。



チェーンソーでいくつかの部分に「捌く」必要があった。


「妖術的過去」では、轢いた馬は食肉になりました。



あえて表現するなら、答えの返ってくるあてのない純粋な疑問のようなものだった。


これ、悩みました。方角で午は南「何」でしょう。



誰かの尻尾を踏んでしまったのでしょう。


トラの尾。



確保しなければならない。(傍点つき)


登山用語で、トラバースでしょう。



それが彼らから与えられた最後通告であり、巫女たちが耳にしたおそらくは最後の「声」であることを。


これも変です。リーダーはすでに死んでいます。「声」を聞くことはできないはず。


「玉音放送」のことでしょう。巫女=神子。戦前、国民は天皇である神の赤子でした。

 敗戦の放送=日本国民の「トラウマ」




死体となった牛河の口からリトル・ピープルが出てきます。七人ではなく六人。


彼らは自分の身体を必要に応じて適切なサイズに変えることができた。しかしその身長が一メートルを超えることはないし、三センチより小さくなることもない。


テレビのことでしょう。


六人のリトル・ピープルはV6


床の上に静かに腰を下ろし、輪になった。


「輪になって踊ろう」はヒットしましたね。

関係あるかわかりませんが「マジカル・ミステリー・ソング」もある。


岡田准一さんは『タイガー&ドラゴン』に出ましたね。ドラゴンの方ですが。



牛河は雷門の大提灯でした。これはナショナルの寄贈。

今、彼は、テレビになっている模様。


口は大きく開き(画面)、閉じることのない目には厚い布がかぶせられていた。





そして彼の魂の一部はこれから空気さなぎに変わろうとしていた。


牛河は自分の事を「肉食獣」と言ったことがある。「丑か」=「丑下」で、干支では「寅」=トラです。





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by ukiyo-wasure | 2017-09-16 12:13 | 詩・文芸 | Comments(0)