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「海辺のカフカ」ジョニー・ウォーカーの意味


これも気になりますよね。

第14章に登場するジョニー・ウォーカーさん。


この章は、北斎「富嶽三十六景」の以下の絵と一致します。


「神奈川沖浪裏」
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北斎展のポスターといえばコレ。日本人なら知らない人はない。

芭蕉の「古池や」と一緒。

歌舞伎という前提で考えれば「白浪物」しかありません。

手前の波の形が富士山。「見立て」の意味もあるかも。


小説の方。

大きな黒犬=狼(ろう)だとか、

ジョニー・ウォーカーの偽物=海賊版とか

細かいことは色々ありますが、


なぜ、ジョニー・ウォーカーなのか。

村上春樹さんが込めた意味を、何としても解読したい。

悩みました。

ジョニー・デップの海賊と関係あるかもと、調べたら「パイレーツ」より前に書かれている。

やっと解りました。


 ジョニー=序に

 ウォーカー=歩く=悪く


 「序に悪く」とは「次第に悪く」という意味。


「白浪五人男」の名台詞が以下。


 知らざあ言って 聞かせやしょう

 浜の真砂と 五右衛門が

 歌に残せし 盗人(ぬすっと)の

 種は尽きねぇ 七里ヶ浜

 その白浪の 夜働き

 以前を言やぁ 江ノ島で

 年季勤めの 児ヶ淵(ちごがふち)

 江戸の百味講(ひゃくみ)の 蒔銭(まきせん)を

 当てに小皿の 一文字

 百が二百と 賽銭の

 くすね銭せぇ だんだんに

 悪事はのぼる 上の宮(かみのみや)

 岩本院で 講中の

 枕捜しも 度重なり

 お手長講と 札付きに

 とうとう島を 追い出され

 それから若衆(わかしゅ)の 美人局(つつもたせ)

 ここやかしこの 寺島で

 小耳に聞いた 祖父(じい)さんの

 似ぬ声色(こわいろ)で 小ゆすりかたり

 名せぇ由縁(ゆかり)の 弁天小僧

 菊之助たぁ 俺がことだ



ほらね、次第にグレていくでしょ。



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by ukiyo-wasure | 2017-12-07 12:32 | 美術 | Comments(0)

『奥細道菅菰抄』


岩波の「奥の細道」です。


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『奥細道菅菰抄』という解説が載っているのですが、著者の蓑笠庵梨一という人は
実際に現地を巡ったそうです。

 「すぐれた芭蕉研究家」ということになっている。

 こうゆうの、迷惑かも。

 だって、違う解釈は全部否定されそう。




以下、「ねじまき鳥クロニクル」から引用します。


理屈や能書きや計算は、

あるいは何とか主義やなんとか理論なんてものは

だいたいにおいて自分の目でものを見ることが

できない人間のためのものだよ。

そして世の中の大抵の人間は、

自分の目でものを見ることができない

それがどうしてなのかは、俺にもわからない。

やろうと思えば誰にだってできるはずなんだけどね。




追記 2018.5.30

コメントを頂きまして、誤解を招く表現と反省しました。

補足します。

上記の言葉は、村上春樹さんが言っているのではなく、あくまでも登場人物の思っている事です。

登場人物=作者ではありませんので、誤解なきようお願いいたします。

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by ukiyo-wasure | 2017-11-03 03:36 | 古川柳・俳句 | Comments(2)

二つの「皆々死」


 深沢七郎の『無妙記』は、三島事件の直前に書かれたものですが、いろいろと文壇の秘密のようなものが隠されています。

 『無妙記』とはどういう意味だろうと、調べても解りませんでした。あるときパッとひらめいたのが「南無妙」の「南」がないゾ。つまり「南なし」=「皆々死」。



 「村上かるた」に、こんなのがあります。


  無形文化財は透明人間


 無形文化財は人間国宝です。人間を無形とは、まったく透明人間扱いかよ!という……意味ではありません。


 「透明人間」=皆々死。
 
 歳を取った人ばかりが選ばれますから、存命の人が少ない訳でございます。

 透明=透き通っている=好き通っている

 いろはに……あさきゆし。女(め)と子(し)の間を通っているのは「み」ですね。其角の「外を通る(タとトの間)=でっち」と同じテクニック。

 「み」とは何か。いろいろあります。ここは勘です。和歌や俳句では、十二支が、季節、方角、時間などに及んでいて、かなり元ネタになっています。

「み」を巳と考えると、方角は南南東。東を「しののめ」の「し」と読んで「みなみなし」「皆々死」になりました。


 


 

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by ukiyo-wasure | 2017-07-16 20:44 | 作家 | Comments(0)

胡椒なしの和風シシカバブにはマスタード


「村上かるた」は脳トレに最適です。


 知恵の輪ブラジャーにはお手上げ

 

「智恵子抄」のコショウがありません。

 ブラジャー=乳カバー

 お手上げ=マスタード(参ったよ)


 
 胡椒なしの和風シシカバブにはマスタード


 自信ありませんが……

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by ukiyo-wasure | 2017-07-12 23:33 | 詩・文芸 | Comments(0)

「解らないけど、好き」とは


 今でこそ、其角の句も大体どういうものであるか解りましたが、ついこの前まではまったく「謎」でした。それでも「好き」だったのです。

 どこが、何が好きだったのか。自問自答してみました。発想のユニークさです。他の人にはないセンスです。

 外国語の歌をね、歌詞の意味が解らないけれども好きというの近いのでしょうか。それとも、謎な部分が心にひっかかって残るからでしょうか。

 心理学者の皆様、どうなんでございましょう。

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by ukiyo-wasure | 2017-06-25 23:56 | 詩・文芸 | Comments(0)

南京豆の殻だらけの床

 ついでにもっと大昔のことも。ごく最近、はじめて村上春樹さんの小説に挑戦いたしました。何度チャレンジしても数ページで挫折だったのが「風の歌を聴け」を最後まで読んだのです。
 
 びっくりしました。床に南京豆の殻がザクザクのバーです。これと同じような店に、かつて、行ったことがあります。コピーライター養成講座よりもっと前、つまりもっと若い頃。

 お店に、ゲーム機かなにかをリースしている会社の人だったと思う。その人がバイト先の友だちと私を車で連れて行ってくれたのです。殻付き南京豆がおつまみで出て、その殻は足下に捨てていいのです。だからもう、積もっている。インパクトあったから、覚えているのですね。東京に出てきたばかりで、場所は全然記憶にございません。当時は有名なお店だったのでしょうか。

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by ukiyo-wasure | 2017-05-13 22:23 | 日常 | Comments(0)

第六感

 シックスセンスですが、超五感ですね。似たものが「勘」で、同じカンですが字が違います。経験によって養われるらしい。潜在意識に残っている経験や知識です。PCのデータもゴミ箱にポイしたくらいでは本当に削除されないで残っている。そんなレベルの経験がカンとして働くようです。

 前置きが長くなりましたが、村上春樹さんです。何度も読もうとして数ページで挫折。このたび新刊が出まして、やはりすごい人気です。
 なぜ読めないのか、自分では解っている。表現にリアリティがないから、映像が立ち上がらないのです。文字を読む機能と、映像を結ぶ脳内の機能が、同時進行しないのです。たぶん…私の脳の構造のせいでしょう。
 
 じつは、谷崎や源氏物語も同じ理由で、ずっと読む気がしなかった。あと…太宰はべつの理由で好きになれなかった。のですが、ここに至って、リアリティがないのは谷崎や源氏同様「隠喩」のせいであるとピーン!ときた。「第六感」が働いたのです。
 
 そこで、手はじめに「風の歌を聴け」ですよ。

 “最後に会った時、彼はまるで狡猾な猿のようにひどく赤茶けて縮んでいた”

 ただの猿ではありません。「狡猾な猿」です。以前ならここで本を閉じていた。どんな猿やねん!具体的に表現してくれ!なのです。今は源氏物語で鍛えられていますからね、ちょっとは考えます、何の比喩だろうと。「狡猾」を付けなければいけなかった理由ですね。

 双子の女性で一人が幼い時に小指を欠損したエピソード。双子からアレコレ考えると「星座かなあ、山羊も出て来るし…」となりますが、小指からの連想ですと「指切りゲンマン嘘ついたら針千本のーます」で「針」を意味しているのかともなります。針針針…蜂?それとも「縫う」? はたまた「9指」で「急死」?

 こんな感じで読み進むとしたら、長編はエラいことになりますね。ファンの皆様は解きながら読み進むのでしょうか。スゴいですね。


 もう一つ気になったのが、

 “十代の頃だろうか、僕はその事実に気がついて一週間ばかり口もきけないほど驚いたことがある〜”

 これと似てるなあと感じたのが太宰の「富嶽百景」の場面。太宰は苦手だけど、北斎の「富嶽百景」の謎解きの参考にと読みました。

 “三年まへの冬、私は或る人から、意外の事実を打明けられ、途方に暮れた。その夜、アパートの一室で、ひとりで、がぶがぶ酒のんだ。一睡もせず、酒のんだ。”

 

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by ukiyo-wasure | 2017-02-26 13:02 | 詩・文芸 | Comments(0)