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「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない」


「スプートニクの恋人」をウィキで見たら、


 「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない」


がテーマだそうで。

パッと浮かんだのが三島由紀夫です。


深沢を解読していたとき、三島由紀夫がものすごく気になった。

「楢山」の選考委員の一人です。この賞についてはいろいろと疑問がありますが、それは置いておきまして、

「東京のプリンスたち」をベタホメしている。ワザとらしいくらい。トランプがスカシで入っていると本当に気づいていないのか、トボけているのか、悩みました。

「太陽の季節」も同じような評価。この人は「源氏」の裏を知らないのか?

じゃあ和歌も理解できていない?

もしかすると、谷崎も読めてなかった?


それがある日、

深沢「三島さん、『楢山』はじつはゴニョゴニョ……。川端さんのアレはじつはゴニョゴニョ……」

三島「……」ショックで絶句。


なーんてことも、想像いたしました。



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by ukiyo-wasure | 2018-02-20 13:23 | 作家 | Comments(0)

深沢七郎「無妙記」の謎


深沢七郎に「無妙記」という作品があります。

「南無妙法蓮華経」の「南」がないから、

 南無し=皆々死

と、読む。

三島由紀夫が亡くなる直前に書かれています。


深沢本を書いた時点では「源氏」も俳句も、村上春樹さんが何を書いているかも、まったく知らなかった。

「無妙記」のキーワードとしては、共犯、シャブ、白骨、自動車事故、金閣寺、能面……などから、五味康祐の交通事故や、三島由紀夫について書かれていると思いました。

「共犯」ということで疑ったのが、五味さんが起こした交通事故に、たとえば三島が同乗していたのかなあとか、そのあたりまでしか想像できなかった。

川端康成は全然浮かんでも来ませんでした。

今になって「白骨」というキーワードに引っ掛かります。

かなり重要な秘密が暴露されている気がします。


三島由紀夫に興味のある方、「無妙記」読んでみてください。


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by ukiyo-wasure | 2018-02-15 03:38 | 作家 | Comments(0)

「ダンス・ダンス・ダンス」の三島由紀夫


「ダンス・ダンス・ダンス」第40章はとても短い。


39章は、山頭火の句では以下に一致です。

 ひとりゐて蜂にさされた


はっきりヒントが出ています。

 最初から蜂に刺されたみたいにぼんやりと麻痺して〜


小説では五反田君がサイコパスのようなことになっています。

で40章は、車ごと海にダイブしたシーン……じゃなく、引き上げられる場面から始まる。

これが太宰のイメージ。

山頭火は1940年に亡くなったから太宰の最期は知らない。


刑事が言う。

「あなたのまわりで実によく人が死にますねえ」

これは川端康成を連想させます。


そしてこれ。引用します。

 僕はふと子供の頃に読んだ科学の本を思い出した。そこには「もし摩擦がなかったら世界はどうなるか?」という項があった。「もし摩擦がなかったら」とその本には書いてあった。「自転の遠心力で地球上の何もかもが宇宙に吹き飛ばされてしまうでしょう」と


摩擦→重力(引力)の間違いです。


誤記ですね。

こうゆうの困ります。子供が間違って覚えちゃう。


 憂誤記=憂国忌



第40章が山頭火のどの句かは、まだ解りません。

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by ukiyo-wasure | 2018-02-09 11:23 | 詩・文芸 | Comments(0)

三島由紀夫の辞世を介錯


 益荒男が たばさむ太刀の 鞘鳴りに
     幾とせ耐へて 今日の初霜



「幾とせ耐えて」とは、ずーっと我慢していたのでしょう。敗戦後の日本のだらしなさみたいなものに対してでしょうか。それとも、もっと個人的なことでしょうか。

 そのへんは解りません。ただ、和歌の伝統である、後の世に残したい何かを秘めたとしたのならば、何かが隠れているはず。

 当たりを付けるというか「仮説」を立ててみますと、引っかかるのが川端康成。いろいろあったといわれていますから。

 同時代の深沢、太宰などを深読みしましたら、どうも、川端大先生には裏の顔があるように思われました。

 
 注目は「鞘鳴り」です。「さやなり」→「やすなり」と3音ダブっている。
 そして「鞘」は「革」=カワが端にある。

 肖を「やす」と読めば完成ですね。
 肖を小月に分解。小の月の覚え方は「西向く侍」。

 さむらい=候=コウ=康

 はーい、川端康成になりました。

 


 散るをいとふ 世にも人にも さきがけて
      散るこそ花と 吹く小夜嵐


 パッと気になるのが、各句の頭文字が数字になっている。

 3・4・3・3・2。

 これ、深沢の「秘戯」に出て来る暗号と同じです。
 各句の3番目、4番目…の文字を読んでいきます。


  散るいとふ 世にもにも さきけて
      散るそ花と 吹小夜嵐


 おにかこく 鬼過酷
 おひかこく 帯過酷
 おじかこく 伯父過酷

 「人」がヒト・ニン・ジン・ト…いろいろ読みますから、ちょっと解りません。
 三島由紀夫ファンの皆様、あとはヨロシク。

 

追記
 三島は小細工はしないように思われますが、この辞世を初めて読んだとき、うわー下手!と思いました。俳句や和歌の才能はないのかな、確かにあの文体だし…と思ったのです。
 下手なのではなく、暗号だから、やむを得ずこうなってしまったと考えれば納得がいきます。

 

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by ukiyo-wasure | 2017-07-01 21:09 | 作家 | Comments(0)

古本屋さんがなくなっていく

 古本屋といっても、ブックオフとかじゃなくね。神田神保町にあるようところ。読まない本を整理しようと、行ってみたらなくなっていた。ヤフオクに出すのは面倒だし、文庫はかなり捨てちゃいました。文庫になっているのは図書館で借りればいいのです。捨てるに捨てられないのは全集。坂口安吾のファンだった時期があって全集がある。なぜ全集を買うかというと、単行本になっていないのは全集で読むしかないのです。
 あとはレアな本。全然人気がない本なので、これも図書館にありません。そういうのをネットで買って読むのですが、二回は読みません。期待はずれのものもありますしね。こういうのは、どこかにきっと、私と同じように探している人がいそうで、ちょっと捨てるのを躊躇します。
 それで、片付けながら、こんなの読んだっけと、たとえば三島由紀夫なんかね。パラパラとめくってちょろちょろ読んでみると、歳をとるというのは恐ろしいもので、文体がもうダメ。読んだ当時は、ああいう最期でしたから、スゴい人なのだろうという先入観があって、ワケワカメでも、自分に理解能力がないだけで、偉いことが書いてあるのだと思ったのでしょうね。「谷崎潤一郎論」なんか、今ちょっと読んだら、あーあ、解ってないなあなんてね。思いっきり言っちゃう。この世にいませんから平気平気。なぜわざわざ難しい言葉を使うんだ!と叱ってやりました。そうして、ゴミ袋にポン。ロバート・B・パーカーも、ポイ。寺山修司も、あざとさが鼻につきます、ポイ。恋愛と同じで、成長すると、何でこんな人に惚れたんだろうってなるのね。歌手とか役者のファンになって、やがて醒めるというか、他に好きな人ができて疎遠になって行くのと同じ感じです。
 しっかし、本って重いのね。ゴミ収集のお兄さんゴメンね。
 

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by ukiyo-wasure | 2016-05-03 00:42 | 日常 | Comments(1)

地獄八景亡者戯

 そういえば、ずっと若い頃、坂口安吾が好きでした。無頼派なんでしょうが、気さくな感じがいい。
 以前「文豪」をテーマにクロスワードを作った時、どいつもこいつも(おっと失礼!)どなた様もロクな死に方をしていらっしゃらないことを、あらためて知らされた。
 芥川龍之介、有島武郎、太宰治、川端康成、三島由紀夫……。そういう中で坂口安吾だけは生命力満々な感じがした。48歳でポックリなさっておりますがね。
 あっちの世界へ行ったら、ぜひお会いしてお近づきになりたいお一人です。
 志ん生師匠、虎造様、安吾先生と一緒に菊正宗。こういう方々は気取っていませんから七輪なんぞ囲んで、肴は炙ったイカでいい♪

 師匠「あそこを行くのは三島先生かな」
 安吾先生「どれどれ、ああ、そうだ。
      首のところに継ぎ目がある」


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by ukiyo-wasure | 2012-01-19 12:00 | 作家 | Comments(0)