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其角「かげろふに」=「1973年のピンボール」編


 そんなこんなで、「万年青」に気づいて解けました、この句。


  かげろふに 寝ても動クや 虎の耳


「四睡の画賛」だそうです。


 「かげろう」が何かがポイントです。

 蜻蛉にもなるし朝顔にもなるし、「源氏」だと「毒瓜(雀瓜)」です。

 
 「1973年のピンボール」の文庫P15と一致です。


 線路は丘陵に沿って〜から始まる部分。

 引用します。

 くすんだ緑が、紙屑でも丸めたように形に

 万年青の芸でしょう。

 

 万年青の実には毒があるそうです。

 これで「かげろう」=「毒うり」=「万年青売り」

 
 四睡=寝ている虎。睡虎=すいこ=粋狂(スイコとも読む)


  万年青売りの声に 寝ても動くや 酔狂の耳


 ラストに

 眠りについた巨大な猫のように、時の日だまりの中にうずくまっていた。


 バッチリでしょ。


 


  
 

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by ukiyo-wasure | 2017-11-30 18:29 | 古川柳・俳句 | Comments(0)

「目には青葉」も怪しいもんだ


芭蕉の、

「閑かさや」が本当は「閑けさや」なのに

 「袈裟」が「傘」に変わったことを意味するための表現と「奥の細道」の記事で書きました。

「あたふと」も本当は「あたふと」。「名を捨てて」が言いたかった。

「ねじまき鳥クロニクル」と答え合わせをしたので、自信あります。


 こうゆうの、俳句を趣味でやっている人たちの中には

 芭蕉がやっているんだから「閑かさや」の表現はOKという人が絶対いると思う。

 得意になって使っているみたいな。


 それで、ふとね、


 山口素堂の有名な句。私はコレしか知らない。


  目には青葉 山ほととぎす 初鰹


 さっき、他の句を見たら、ヤバいかもです。

 裏の意味、絶対ありそう。


 「目には青葉」の「は」。「山ほととぎす」の「山」

 いらないと思いませんか。

 
 「粋は身を食う」江戸っ子のことですから、

 「は」と「山」で「破産」

 和歌のテクで「は山棄」なら、破産来となる。

 


 追記 

  もう少しつっこむと、

  ホトトギスの価値は初音ですよね。

  初音は、其角の句にも出てきますが、鼠のこと。

  鼠=利休そして「茶道」


  青葉はセイヨウとか、ショウヨウとかショウハと読んで、

  書画の作家名ではないかと思います。



  いや、待て待て「万年青」かもね。

  江戸中期に流行ったようですし。


  ますます、破産しそうでしょ。

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by ukiyo-wasure | 2017-11-30 17:20 | 古川柳・俳句 | Comments(0)

其角「親にらむ」=「1973年のピンボール」編


 其角の、

  親にらむ ひらめをふまん 塩干(しおひ)かな


 これも「1973年のピンボール」に教えられました。

 ネットがなかった頃ですよ。解読の労力はいかばかりかと。

 スゴいなあ。


 親=しん=寅=酔っぱらい

 ひらめ=平目。平=へひ=蛇。平目=蛇の目。

 蛇の目が入った盃でしょう。

 塩干=干潮=元朝

 
 年越しの夜、宴会の後に雑魚寝でしょう。

 朝起きて、うっかり盃を踏んでしまった。


  虎にらむ 蛇の目を踏まん 元旦かな


「1973年のピンボール」の、

 今にも錆びつきそうな〜から始まる部分です。文庫本ではP11

 「雑魚寝」「足が痛い」「明け方に誰かが僕の頭を踏みつける」

 などから推理させていただきました。

 難解といわれる其角の句の中でも、さらに難解なものを取り上げている気がします。


 
追記 

 親=しん=と解釈すれば干支が絡んできますね。

 辰巳ですから。その方が正月らしいかなあ。

 小説の「同じことの繰り返し」が気になりました。

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by ukiyo-wasure | 2017-11-30 13:50 | 古川柳・俳句 | Comments(0)

其角「闇の夜は」=「1973年のピンボール」編

 
其角の、

  闇の夜は 吉原ばかり 月夜哉

 この句、何度目でしょうか。

 村上春樹さんの「1973年のピンボール」の初めの方、直子が「その街」につてい語る場面。

 この句のことだと解っていながら、超難しかった。

 句の前書きに、

  浪の時雨のふたりこぐ、
  ひとりはぬれぬ二挺立哉。


「奥の細道」を思い出しました。

 浪=
 ぬれる=降られる=フラれる

 二人で吉原に行って、片方がフラれたってこと。

 
 小説の方。

 煙草の吸殻で一杯になった紙コップ

 花魁が来ない。待たされている様子


 テーブルのまん中にくっきりと明と暗の境界線を引いている。

 モテた者とフラれた者です。


 プラットホームの端から端まで犬がいつも散歩しているのよ。

 犬=狗=九=きゅう=ぎゅう=妓夫(遊郭の若い衆)


 直子は首を振って一人で笑った。成績表にずらりとAを並べた女子学生がよくやる笑い方だったが、それは奇妙に長い間僕の心に残った。


 句の方も「笑い」が入っているに違いないのです。

 たぶん、こうじゃないかと。

  闇の夜=雨の夜=ふる夜

  吉原=葦原=薄わら=薄笑い

  月夜=花札の坊主。とくれば「釣れない」=ツレない


   ふる夜は 薄笑いばかり ツレなくし



 花魁側の句という感じでしょうか。

 やっぱ、すごいです。参りました。

 
 小説に出てくる、謎のワード、

 公園は浅草公園、「砂場」は隅田川のサンドバー(砂州)かと。

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by ukiyo-wasure | 2017-11-29 18:55 | 古川柳・俳句 | Comments(0)

「騎士団長殺し」は「写楽」第9章


「騎士団長殺し」は「写楽」。第9章は以下の絵と一致でしょう。


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この絵が表しているものは「巻貝」です。螺(にし)とも言います。

「細雪」にも出てきました。中には、大変危険なものもあります。


鉢巻きは病人の印です。
 
螺(二四)が八で、鉢巻=巻貝。解るかなあ。

着物の柄もです。


小説の方に「簡単なしるしみたいなものを交換」というフレーズがあります。

体育祭に、好きな人と鉢巻きを交換しますよね。


免色渉さんの渉は、川を渉るですが、深さが3メートルあったら渡れない。まあ、浅瀬を選んで渡ります。

絵の役者は「瀬川菊之丞」です。


以下、引用です。


『外圧と内圧によって結果的に生じた接面』=螺旋


私には彼の存在の中心にあるものがまだ把握できていないからだ。


理系の知識は皆無なので、勘だけで言わせていただきます。

螺旋って、中心が不明の気がします。



「薔薇の騎士」はねえ。これかなあ。

 薔薇の=あらの=荒野
 騎士=カウボーイ

 「荒野の七人」=「七人の侍」

 セリフが「このタニシ野郎」


お風呂に入っていたら、ひらめきました。

騎士=ナイト

ハラノナイト=アラノナイト=アンモナイト

空耳系でした。



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by ukiyo-wasure | 2017-11-29 00:52 | 詩・文芸 | Comments(0)

「騎士団長殺し」は「写楽」第7章


「騎士団長殺し」は「写楽」。第7章は以下の絵と一致でしょう。

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以前も取り上げました。

後ろのお婆さん(本当はお爺さんですが)、着物が白いままです。

これが写楽のメッセージです。

役どころは「悪婆」です。そして「白婆」


 白馬(馬)を表してます。


小説をご確認ください。

「ドン・ジョバンニ」は、ドン・ファンのこと。

まあ、種馬のような男性です。

免色という奇妙な名字。

色がないって意味ですよね。絵と一致する。

だけではありません。トウメイという有名な馬がいました。


以下、引用します。

 直線距離でいうなら

 尖った大きな耳の先

 よく躾けられた大型の滑らかな生き物のように見える

 あるいは極端に暗闇を恐れる依頼主が(ダーク・ホース)


 免色さんの車は、なぜかフェラーリじゃなくジャガー。

 調べたら、シャーガーという有名な競走馬がいたんですね。




「騎士団長殺し」は、謎×謎×謎なので、「写楽の絵」と「その絵が伝えるメッセージ」の両方を盛り込むという、極めて高度なテクニックです。

「馬」が何を意味するのかも謎の一つです。

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by ukiyo-wasure | 2017-11-28 21:16 | 詩・文芸 | Comments(0)

ほとんどの日本人は、俳句に興味がない

 私が俳句というか、其角に興味を持ったのは、クロスワードのカギのためです。

 斬新な切り口をさがしてのことです。 

 江戸川柳も読みました。かなり役に立ちました。

 簡潔で引き締まった表現は漢詩ですね。 

 みんな仕事の一部として読んだわけです。 

 パズル作家になりたての頃は、俳句なんてまったく知りませんでした。 

 パズル誌の編集長と俳句についてしゃべったときにね、彼いわく


 「ほとんどの人は“古池や”の句しか知らないよ」


 同感でした。私自身、そうでしたから。 

 今、「1973年のピンボール」を読んで、村上春樹さんの「孤独」をヒシヒシと感じます。20代で、延々と其角や芭蕉や和歌を読み解く日々。  

「風の歌」には、十代であの古典の秘密を知って、一週間口が聞けないほどだったと書いてあります。 

 ちなみに太宰は「酒をがぶ飲み」です、「富嶽百景」によると。

 私が深沢の真相を知ったのが去年の春、まだ一年半しかたっていない。 

 人生の晩年ですから、しみじみと…この国に失望いたしましたが、若い時に知らなくて良かった思いましたね。 

 この感じ、体験者しか解らないでしょう。 

 村上春樹さんは「風の歌」から四十年。

 いつから「やれやれ」が登場し出したのでしょう。

 未だに「源氏物語」も「奥の細道」も「百人一首」も谷崎も深沢も、北斎も写楽も、たぶん中也も……死んだまま。 


 そして、相変わらず、ほとんどの日本人は「古池や」くらいしか知らない。 
 その「古池や」の句意を、誰も納得のいく説明ができない。

 たぶん文部科学大臣にも無理でしょう。



  秋ふかき 隣は何を する人ぞ


 この句だって、私が意味を知ったのは最近です。

 深沢の「お笑い強要寄席」と、村上春樹さんの「1Q84」から。

  脛浮かし 隣は何を する人ぞ

 その心は、

 となり=「と」が金になる。金になる=気になる


 古文の先生も「むべ山風」「都のたつみ」の句のどこが素晴らしいか説明できない。 

 自分が解らないことを教えるって、理系じゃあ、ありえない。   

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by ukiyo-wasure | 2017-11-28 20:48 | 古川柳・俳句 | Comments(0)

其角「青柳に蝙蝠つたふ夕ばへ也」


其角です。


 青柳に 蝙蝠つたふ 夕ばへ也


これも、間違った解釈をしていたと「1973年のピンボール」に教えられました。

青柳=青龍で

ここまでは当っていました。

小説の方は、突然に「双子の姉妹」が登場します。

名前は適当に「右と左」「縦と横」「上と下」「東と西」などと言います。

ここで、ピンと来ました。


 相撲だなと。


句の解釈は、

夕ばへ=残照で、


  東に 蝙蝠(扇)つたふ 三勝なり

 
 蝙蝠=扇は「源氏物語」にも出てきます。

 
 ヤラレタ!と思ったのは「双子」でございます。



 「二子山部屋」かよ。

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by ukiyo-wasure | 2017-11-28 19:40 | 詩・文芸 | Comments(0)

「1973年のピンボール」=「虚栗」そしてそして


 これもわずか二行。前後に「木のマーク」で区切られている。引用します。


 それから四年後、一九七三年の五月、僕は一人その駅を訪れた。犬を見るためだ。そのために僕は髭を剃り、半年ぶりにネクタイをしめ、新しいコードヴァンの靴をおろした。


 ふふふ、やりますねえ。

 
 句集「伊達衣」でしょう。

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by ukiyo-wasure | 2017-11-28 10:57 | 詩・文芸 | Comments(0)

「1973年のピンボール」=「虚栗」そして


解りやすい例を一つ。

小説から引用します。

 入口があって出口がある。大抵のものはそんな風にできている。郵便ポスト、電気掃除機、動物園、ソースさし。もちろんそうでないものもある。例えば鼠取り。


この部分が、其角の以下の句を表していると思われます。


  鶯の 身をさかさまに 初音かな


前の記事に書いた気がします。

「うぐいす」を逆さまで「すいくう」。粋が身を食う。

初音=鼠。「源氏物語」が元ネタです。

鼠=利休鼠から「茶の湯」です。

茶室の「にじり口」を鼠木戸とも呼ぶようです。





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by ukiyo-wasure | 2017-11-28 02:51 | 詩・文芸 | Comments(0)