カテゴリ:言葉( 82 )

「言替え」の絶妙


「言葉」を扱う仕事をしていますと、ふと、サメることがあります。

今回ね、ワーワー騒ぎになっておりますが、人間、色恋沙汰にはホント色めきたつ。色だけに……。

政治・環境・巨悪なんか、押しのけてしまう。


それでね、ネーミングで誤摩化すワザ、今更ながら、素晴らしい。

「奇麗ごと」に変えちゃう。

援助交際、出会い系、ハッピーメール……。

カタカナ語にしてドギツサを緩和するのもありますね。

皆さん天才的です。


「武士道とは死ぬことと見つけたり」って有名な言葉。

これもね、和歌等を解読していたらハッとなりました。

初陣に行く敦盛くんに、

「殺して来い」ではなく「死んで来い」。

ここに「美」が生まれるわけですね。

「命を捧げる」ってロマンチズムの極致でしょ。

「愛と誠」の「君のためなら死ねる」の世界です。


極めつけは「恋」。「発情」の言替えですよね。





追記 2018.4.22

「日本の夜明け」とかなんとか、明治維新ね。

「西洋化」を「近代化」と言替え。気に入らーん!!

西洋的なものを何でもかんでもありがたがって、南画など、すっかり廃れてしまった。

我が愛する鉄斎先生、ふてくされて引きこもっちゃったそうです。

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by ukiyo-wasure | 2018-04-19 11:36 | 言葉 | Comments(0)

「雪=六つの花」の語源


のことを「六つの花」「六花」というそうです。

プレバトでも言っていましたね。

雪の結晶が六角形だからと「広辞苑」にも書いてある。

これについてはずっと疑問でした。

雪の結晶って、肉眼でパッと見えないでしょ。

そんなもんに、風流も何もないって思いませんか。


和歌や俳句をひもといていたら、「雪」=「酒」だと知った。

何度も書きますが、酒に浮かぶ油を「浮蟻」と書いて「ふぎ」。

お酒の別称でもあります。

「ふぎ」の読みを変化させて「雪(ぶき)」もお酒の意味。

酒といえば「上戸」=上五=

六=上戸または酒。四=下戸または団子や飯。

お約束でございます。

だから、雪(酒)が「六つの花」とくれば至極納得。


  人肌で さしつさされつ 六つの花



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by ukiyo-wasure | 2018-01-26 18:18 | 言葉 | Comments(0)

衆道を象徴する花が、なぜ「菊」なのか。


其角の句で、

  
 守る梅の 遊(あそび)仕ごとや 野老(ところ)売り


「1973年のビンボール」で、ご記憶の人も多いでしょうが「配電盤」を交換に来る場面。

配電盤が、メタファーなのかダジャレ系なのか悩みながら、其角の句をパラパラしておりました。

配電盤が、空耳ギャグでハッテン場のことだとしたら、上記の句と一致です。

 
 守る梅(もるうめ)=漏る配=配役から漏れた役者

 野老売り=野郎売り=男娼

 
 場所は亀戸天神ということになっていますが、同様な梅の名所が湯島天神。ここが、陰間茶屋の名所でもあったらしい。

 句意は、

   役なしの 片手間仕事 野郎売り


 それで、平賀源内の『の園』など、男色は菊の花にたとえられます。まあ「形状」が語源という説が大部分。

 でも今、和歌的に考えていたら「きく」は「か」と「け」の間なのね。

 「かけ間」=陰間=菊。と、なる。

 
 そういうことで、「菊」が出てくると、そっち方面も疑ってみないといけなくなりました。



 

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by ukiyo-wasure | 2017-12-21 02:09 | 言葉 | Comments(0)

「やまと言葉」という高度な日本語


「大和言葉」を辞書で引くと、3番目の意味に「日本の雅言。主に平安時代の語」とあります。

 「源氏」や和歌を、深読みしますと、谷崎の「細雪」は「細菌兵器」のことを「大和言葉」で書いたと考えることもできます。
 
 日本人で普段日本語を使っているにもかかわらず、大和言葉の存在を意識しないと読めない。だから戦中は、華美という理由で発禁です。

 戦後になり、GHQの検閲をすり抜けました。大和言葉だからでしょう。潤ちゃん、グッジョブ!

 日本人のごく一部しか読めないものを、外国人が読めるわけがない。

 今、村上春樹さんの小説も「大和言葉」で書かれていると思っています。

 パズル作家からみると、小説というより壮大な長編パズル。

 「源氏物語」もそうです。

 村上さんの小説は「源氏」に匹敵すると思います。

 ユーモアもあって、素晴らしい。

 昨日も、ホワイトクリスマス=6と読ませるワザに出会い、感動いたしました。

 しかし、このような表現があることを、一般国民はまったく知らされていない。

 国文学科を卒業したって解らないでしょう。
 
 文芸評論家が「羊」をリアルな羊と考えてしまうのだから。

「大和言葉使い」の世界では、羊とくれば、まずは干支です。

 

 たまたま気づいた私は、正直、この国に失望しました。

 文化がすべてインチキな感じがしました。

 今もそう思っています。


 「やれやれ」とは、何と適切な表現!!!


 どうして、こういうことになるわけ?

 もしかすると、イザというとき(戦争とか)、暗号として使おうとしているのか。


 たとえば例の「トラトラトラ」

「撹乱攻撃」という意味だとしたら、超ナルホドだからです。

 

 

 

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by ukiyo-wasure | 2017-11-12 11:36 | 言葉 | Comments(0)

ダンパとは


 クロスワードで、「舞踏会」のカギを、「シンデレラが出かけたダンパ」と書こうとして、うーん、ダンパって知っているかなあ、みんな。

 と、思ったのです。

 昭和に青春を送った私たちには懐かしい言葉。

 広辞苑で調べたら「暖波。⇔寒波」だって。

 ネットでは「ダンパ(空調)」

 ムググッ、これはつかえねーっ。

 と思っていたら、今「コスプレダンパ」というのがあるんだって。

 よっしゃーっ。

 「ダンパ」使っちゃいました。

 

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by ukiyo-wasure | 2017-09-04 13:44 | 言葉 | Comments(0)

グリコのおまけ


 今、クロスワードを作っていて、「オマケ」のカギなんですが。

 私のような昭和人間は、グリコのアレは、何迷うことなく「おまけ」です。だから、ずーっと、「グリコのもうひとつのお楽しみ」などと書いてきました。

 それが、ふと、待てよ…がやってきまして。一般名詞の「おまけ」って、タダ=0円のものだよね。グリコは、どう考えても価格に含まれてるでしょ。

 と、「グリコ」をググってみたら、案のジョーでした。

 ウィキによると、

“ 創業者の江崎利一の意志により、公式にはおまけとは呼ばず、玩具とお菓子は対等に扱われている。

 でしょうね。

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by ukiyo-wasure | 2017-07-03 22:31 | 言葉 | Comments(0)

思ってございます。


 国会議員さんがよく使うそうで。そして「間違い」だって。

 日本語は複雑です。和歌や源氏物語を読んでいると、さっぱりわかりません。その一方で、言葉はどんどん変化しているのがわかる。方言やら隠語やら、喩えもあるし。「花」ひとつとっても「サと化」で酒だったり「ヒイキ」だったり…。

 議員の皆さん、つい「思ってござ……」と言ってしまったら、

 「思って、ござそうろう」か「思って、ござりまする」と言っちゃえば、ウケて人気が出るかもです。

 落語の「妾馬」の八五郎みたく、「思ってござ…ござ…りたてまつりそうろう」なら、なお面白い国会中継になりそうでござり奉り候。

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by ukiyo-wasure | 2017-06-23 00:23 | 言葉 | Comments(0)

「美しい花がある。花の美しさというものはない」

 小林秀雄のこの言葉ね、昔からいろいろに解釈されています。たいていは哲学だの美意識だの、もったいつけてエラそうに。お前なんかにゃ解るまい…的に。

 この人、嫌いです。簡単なことをワザと難しく言っているとしか思えない。箔をつけている。桐箱入りの輸入チェリーみたいだ。

 和歌の深読みをしていると、言葉ひとつに一時間も悩んだりします。そうしていると「甘い」「ゆるい」表現が気になる。

 簡単な話、「美しい」はね、どこまでいっても「主観」なのです。「美しい」と言った人の「感じ」ね。

 「美しい日本」も、誰が言ったか知りませんが、その人の「美しさ」と他の人の「美しさ」が一致するとは限らない。ヘタをすると「正反対」かもしれない。

 加えて、やっかいなことに「日本」という言葉。これも「観念」です。国民なのか、国土なのか、文化なのか。好きなように受け取ってくださいね、フフフ。って感じ。ズルいぞ。

 その点「強いアメリカ」はちょっと違う。「強い」は「美しい」ほど主観ではありません。「勝つ」という客観がつきまとう。

 じつはこれ、広告のコピーでよく使う手でございまして。消費者に勝手に「メリット」をイメージしてもらい、まあ、責任は取らないという。

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by ukiyo-wasure | 2017-05-20 12:05 | 言葉 | Comments(0)

北上と南下


 どうでもいいことですが、クロスワードのカギなどを考えていますと、フト、疑問に思うことがでてきます。

 さっきは北上と南下。伊勢物語では「東くだり」といいまして、都から地方に行くのを「下る」といいます。列車の考え方ね。だから太宰府など南へ行くのも「くだり」でOK。

 ところが梅雨前線などは北上・南下です。南上とは言いません。たしかに一般的な地図では北が上ですから、別にいいじゃんなのですが。地球ということで考えると上下ありませんよね。北が上なら東は右?

 うーん、どう思います?

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by ukiyo-wasure | 2017-05-10 17:24 | 言葉 | Comments(0)

ハッキリを嫌う日本文化

 忖度とか「あうん」の呼吸とか、これぞ日本文化!でございましょう。ハッキリやズバッを嫌う。だから、察するといいますか、勘の悪い人は「困った人」となる。与太郎とかね。いわゆる空気が読めない人。
 現金などもむき出しにいたしません。女性の肌などもそうです。中身を想像するところがいいのです。秘すれば花。

 昨日「ことば遊び辞典」というのをパラパラしていたら「やまとことば」なるものが載っていました。「お察し」文化の最たるものと関心いたしました。
 男女の恋愛の場面におけるやりとり。「愛している」なんて露骨に言いません。ヤボでございます。大声で「愛国心」などというのも、日本的美意識からほど遠い。

 何ごとも、奥ゆかしくなくてはダメなのです。

 「愛している」のかわりに、

 「オイラ、オマエのこと浅間の嶽(たけ)だ」と言います
 女が応えます。「アタシ、小夜衣(さよごろも)だし」。
 男「鶴の毛衣(けごろも)じゃだめ?」
 女「男なら、恋の剣(つるぎ)」

 浅間の嶽:燃え立つばかりに思うこと。
 小夜衣:彼氏いるからムリ。
 鶴の毛衣:こっそり逢おう。
 恋の剣:思い切れ、あきらめよ。

 
 意味が解らない人は「女を口説こうなんて十年早い」といわれそうです。平安時代なんか、和歌が恋文でしたから、相手のセンスや教養が一読で解る。ルックスに騙されません。
 となると、深草少将さんは、どんだけ野暮天だったのでしょう。
 

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by ukiyo-wasure | 2017-03-30 11:00 | 言葉 | Comments(0)