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三島「美しい星」と「1973年のピンボール」


三島全集14の「美しい星」です。

詳しくは以下。

三島「美しい星」


10章に分かれていて、各章が長い。

大杉という四人家族が「自分たちは宇宙人」だと思い込んでいる。のっけから「えっ?」てなる。

それぞれの故郷が別々の星なのです。

娘は金星人で、お父さんは火星人という具合。

これがね、既視感があってメッチャ悩ましい事に。

「1973年のピンボール」です。

ご記憶の方もいると思います。

最初の方です。

 僕が話した相手の中には土星生まれと金星生まれが一人ずついた。彼らの話はとても印象的だった。まず土星の話。
「あそこは……ひどく寒い。」と彼は呻くように言った。「考えるだけで、き、気がおかしくなる。」



私は「1973年のピンボール」「其角の句」について書いていると読んでいた。

今でも変わりませんが、何しろ、其角の句は「誰にも読めていない」状態ですから、解釈が違えばまったくワケワカメになってしまう。


「美しい星」の方ですが、こっちにも「冬の蝿」とか出て来る。

もしかすると……俳句系のメタファー小説?って思った。

10章だから「蕉門十哲」?とも思った。

けど、どうもピンと来ない。


それで「題名」の解読にチャレンジ。


美しい星=ひしい星=いしい星=石い星=じゃくい星=赤い星


「赤い星」共産主義を表すマークらしい。


小説中に「共産主義者」と疑われて公安警察がやって来る場面がある。


 美しい=赤い星


で、OKなのか。いやいや、どうもピンとこない。


あかいほし、あかいほし……赤えぼし!



そういえば「赤いベレー帽」が出て来る。


赤烏帽子?…つい最近、出会ったぞ!



「騎士団長殺し」です。


第52章『オレンジ色のとんがり帽をかぶった男』


「亭主の好きな赤烏帽子」でございまして「亭主」を表していた。


なんたって、二重メタファーの世界。


「亭主」から茶の湯に飛んで、


  「利休」=鼠=「源氏」の「初音」


するってーと、


「美しい星」=亭主=利休=鼠


十個の「鼠ネタ」が入っていると見た!


そういえば「1973年のピンボール」にも「鼠」という人物が登場。


絶対につながっているでしょ


「音楽」以上に「深く」「複雑」なメタファーが潜んでいると思われるので、これもAmazonしました。


「中の人」は……テーマ的に深沢なんだけど、タイトルの「ウルトラひねり」で開高健に一票。


この作品を谷崎が絶賛したらしい。


金沢の女たらしの詐欺師、実名が「川口薫」というのが何とも…。

 薫=伊豆の踊子


鼠小僧=盗人のギャグなら、谷崎に大ウケ。






*追記

「細雪」のネズミはミッキーでした。

ゴーストさんたちがスカシで入れる時も、頻繁に「ミッキー」として登場する。

10章のうちに、絶対入っていると思う。











by ukiyo-wasure | 2019-01-17 11:06 | 詩・文芸 | Comments(0)

三島「音楽」ハサミの意味するものは?


全集14に入っている「音楽」を昨夜読みました。

書いたのは深沢だろうなって思いながら……。


詳しくは以下。

三島「音楽」


中編ですが44の細かい章に分かれている。

精神分析医の一人称。


とりとめがなく、リアリティも皆無。


今までのことがありますから、主人公がじつはハメられていて、読者も主人公視点で誘導されていく手法だろうか。はたまた「撮影」「ラジオドラマ」?

などと思いながら読み終わったのだけれど、ヒラメキがなく、だだ「違和感」だけが残ってしまった。

重要なアイテムとして「鋏」が登場する。これが解決されないまま。

あとは「音楽」。何を意味するのか。



で、解ったのでーす!!


「音楽」=サウンド=英語で「海峡」


そうなんです、これは「海峡」づくしの小説!


これで「鋏」の意味も通じます。

主人公の名前が「汐見和順」だし。


「源氏」「暗夜行路」「細雪」「騎士団長殺し」などと同じ形式です。


さっそくウィキで「海峡」を調べた

全世界をベースで考えるとシンドい。


第1章はたぶん「関門海峡」。2章は「甑(こしき)海峡」、3章が「尾道海峡」、4章が「明石海峡」、5章が「国後海峡」、6章が「択捉海峡」……な、感じで、日本オンリーだとは思う。


これはマーカーや付箋ベタベタの世界ですから、図書館の本ではやりにくい。

Amazonしましたので、届いてからじっくり解読します。




*ゴースト深沢説の根拠はいろいろありますが、この表現などは、じつに「深沢的」です。


診療所の待合室の話。


 一度、黄菊をきれいに活けておいたのを、あまり待たされた患者が怒つて食べてしまつたことがあるが、こんなのは例外中の例外である。




*追記

今気づいたんだけど、1956年「橋づくし」

キョウつながりなんですね。

















by ukiyo-wasure | 2019-01-15 10:34 | 詩・文芸 | Comments(0)

「源氏物語」の「雲隠」が表すもの


「源氏物語」は「死因」の物語です。


「雲隠」光源氏の死を表している。

光源氏は「太陽」です。太陽が雲隠れする(失われる)と「闇」になる。


  闇=病み


病死のことでございます。



「騎士団長殺し」(62)が該当しますが、章のタイトルが面白い!



『それは深い迷路のような趣を帯びてくる』


まりえが免色の屋敷に忍び込んで過ごした数日間の話。

金曜から火曜です。


さりげなく……ある意味ワザとらしく「ゴミの収集日」が出てくる。


「深い迷路」から、皆様、何を連想しますか。


都会の地下を迷路のように走っている「下水道」はどうでしょう。


 下水道=月水土



これが「ゴミ出し」の日なのです。



ゴミ=屑=薬(薬玉のクス)



 ゴミ出し=薬出し



病気を表している。


「写楽」ではこの絵。

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なんかもう、説明無しでいかにもでございます。

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日の丸のあるべきところが「真っ暗闇」。よく見ると「松」の字。

松=症とも読める。


このゲッソリと「死相」が現れた姿は、こういう役。

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一言でいうならば「不遇な役」


  不遇役=服薬










by ukiyo-wasure | 2019-01-08 21:31 | 詩・文芸 | Comments(0)

「騎士団長殺し」(64)最終章「室」の意味は


「騎士団長殺し」(64)最終章です。


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手に持っているのが「墨入れ」で「スミレ」。


「源氏」の「梅枝」です。



この絵、じつは別の読みをしていました。

持っている袋がポイントだとは睨んだ。

何を入れる物か調べた。「墨入れ」ならバッチリだった。

解らなかったのです。

巾着にしては、両方に口がある。

そこに着目して「蛭」かなあと思っていた。


なーるへそ!と今納得です。

やっぱ、其角登場。


 よき衣(きぬ)の ことに賤しや 相撲とり


「梅枝」=「梅」の枝部分=毎(いつも)=出雲=相撲


スミレは別名「相撲取り花」


ややこしいでしょ。


だから、句の意味は


 良き絹の ことに賎しや 墨入れかな



詩人(俳人)が立派な墨入れを持っているのはじつに「ダサイ」ってことでしょう。

高級万年筆を使っても文章は上手くならない。



小説の方です。

『恩寵のひとつのかたちとして』


恩寵(おんちょう)=音調


ちょっと前に、スカシで出て来ました。


ビオラです。スミレの品種と楽器が同名。


2011年の震災の話になり、前に福島で出会い肖像画を描いた「白いスバル・フォレスターの男」が出て来ます。


この絵です。

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この人は、
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で、「墨入れ」を持っている人は、
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同じ人


ユズの娘の名前が「室(むろ)」。


うーん、悩みました。

室生犀星の「うさいせい」が無いから「うざいぜ!」と「しゃらくせい!」が関係しているみたいな……。


が、ここでポイ!


最後は「理屈」を捨てるというのが村上春樹さんのセンスの気がする。


  室=部屋=相撲部屋



「まだまだボリュームはじゅうぶんじゃないけど、それなりに大きくはなった」とまりえはこっそり秘密を打ち明けるように言った。彼女は自分の胸の大きさについて語っているのだと理解するまでに、少し時間がかかった。


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力士はなるほどオッパイが女子なみ。


前にもどっかで書きました。

この化粧回しの文字

左から読むと、

「山」の下=「ま」、「童」の下=「り(里)」


「まりお」と読める。

発音微妙に変えると「まりあ」

「まりお」「まりあ」「まりえ」も、似た様な感じです。


そうそう、コレ。

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ということで、オシマイ。

by ukiyo-wasure | 2019-01-07 18:09 | 詩・文芸 | Comments(0)

「騎士団長殺し」読了!神レベルの作品です


今朝は、森田童子の言葉を借りると「奇跡の朝」でした。


「騎士団長殺し」=「写楽」について書いていると、解読して来ました。


昨日、残りが63と64章に。

「源氏」アイテムは「空蝉」と「梅枝」が残った。

バッチリでした!



63章「空蝉」=アオギリ(転落死)

64章「梅枝」=スミレ


そして、この2つの章には、ずっと気になっていた「キリシタン」が登場。


ユズの妊娠と出産、父親が解らないという設定、これがキリストを思わせる。


では63章。

『でもそれはあなたが考えているようなことじゃない』


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この絵がなぜ「空蝉」で、意味が「転落死」なのか。


「源氏」を解読していて「へぇ〜」でしたね。

ネットがあるから、私みたいな無知な者にも解読できた。


「空蝉」=蝉の抜け殻は、なぜかアオギリの下に多い。蝉さん、アオギリが好きなのでしょう。

でね、アオギリは高木になるけど、折れやすい。危険だから登ってはいけない。

ボキッ。あ〜れ〜、転落死しちゃうのです。


「源氏」では、「空蝉」を転落死体にたとえている。

よーく読んでみてね。学校で学んだことはポイ!して。


絵にもどります。


  多貝=高い



手(袖)の恰好が「登っている」イメージでしょ。



『でもそれはあなたが考えているようなことじゃない』


 想定外=袖交い(袖階)

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ここからがスゴい。写楽の絵は、多くに「十字」が入っている。

二本の刀は不自然な程「十字」にクロス

この絵では、これでしょう。
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紫式部の時代は「キリシタン」という言葉はなかったでしょうが、「アオギリの下の空蝉」は、つまり……


 桐下=キリシタン


小説の方では、神殿、綱渡り、開かずの間、防火金庫のように(アオギリ=防火林)とメタファーがいろいろ出て来ます。

ここでフト、其角のこの句。


  桐の花 新渡の鸚鵡 不言(ものいわず)


「桐の花」を、下を向いて咲くから「桐枝垂」=キリシタンと読んだ。


新渡の鸚鵡=信徒の法務



今ならシンプルに「桐の花」=桐花=桐下=キリシタン


雨田具彦の死について、

九十いくつまで生きたし、さんざん好きなことをして生きた人だから、きっと思い残すこともなかったんだろうな」と政彦は言った。
 いや、彼には思い残すことがあったのだ。とても重い何かを彼は心に抱え込んでいた。


北斎のことでしょう。


写楽(北斎)、芭蕉、其角……「源氏」つながりですが、これがキリシタン繋がりもあるなら、「源氏」と「キリスト教」は何かあるのでしょうか。

キリスト教=西洋です。「写楽」の絵は西洋人が発見したようなものですし……。



北斎晩年の雅号「卍」の謎です。


 騎士団長殺し=判官殺し=ハーケンクロイツ


ということで「騎士団長殺し」は文学を超えた、暗号で書かれた秘密文書みたいなもの?


最終章については後ほど。


by ukiyo-wasure | 2019-01-07 14:51 | 詩・文芸 | Comments(0)

「騎士団長殺し」(44)其角か!!

「騎士団長殺し」(44)

戻って解釈披露させていただきます。

なぜ戻ったか。

60章をすぎて「狐」が出てこなかった。

どっかで間違えたなと、チェックしたのです。

この絵。

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最初ね、楽勝だった。

ああ、左褄=芸者=猫=だ。

虎=「若菜・下」です。

他を解読しているうちに、写楽(北斎)がこんな単純なことをするわけないと気づいた。

左褄=「さつま」と読んでみた。


すると、「眉毛」ですよ。

何で「ぶっといの?」絶対変でしょ!


むむ、もしかして「さつまいも」の形?


「左褄妹」=サツマイモだし



ちなみに普通の眉はこんな感じ。

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ここからですよ。


つい先日です。其角の句で「榎本」=「屁のもと」

この絵は「其角」に関係してる?


「源氏」「芭蕉」に通じていますから、当然、其角の句はぜーんぶ「お見通し」でしょう。

脇の説明です。

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「道成寺」といえば「蛇」

其角といえば「酒」「貧乏」「借金」ですから、

「お足がない」=蛇


こういう読みをしていました。


小説の章のタイトルが

『人がその人であることの特徴みたいなもの』


 癖=臭せーっ


これでバッチリ!としていた。


甘かった! でなく、でもなかった。


 草の戸に 我は蓼くふ ほたる哉



「源氏」の「蛍」==稲荷=居なり=居候


蓼くふ=立ち退きを食う


この句を解読していたとき、其角は芭蕉と同居してたことがあるのか気になった。

他にもあるのです。早起きして「妻」みたいだとか。

ネットで調べた限りでは解らなかった。


この句に対して芭蕉の返し


 朝顔に 我は飯くふ をとこかな


朝顔=飢饉。 飢饉にも飯が食えるほどの収入があるから、気を使うなってことかと。


「源氏」ネタへの返しが「源氏」。


小説の方にバッチリ出て来る。傍点付きです。


免色は私にとっての良き友人ではないということなのか?


ドストエフスキー「悪霊」の登場人物ではステパン居候らしい。


まりえが狐になっていますね。


「秘密の通路」とか、子どもの頃から「猟場」だったとか。


お持ちの方、ぜひ狐を意識して読んでみて下さい。


写楽はヤバい。

其角=貧を連想すれば「馬」にもなっちゃうのでした。














by ukiyo-wasure | 2019-01-06 14:20 | 詩・文芸 | Comments(0)

続 「騎士団長殺し」(54)永遠というのはとても長い時間だ


『永遠というのはとても長い時間だ』



大幅に訂正します。


写楽のこの二枚、ずっと解らなかった。

小説の第54章を読んでピンときました。


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男女蔵と鬼次、あの「しらみ」コンビです。



「左」ですぐに目に付くのが「袴」

脇が開き過ぎじゃね?


開き過ぎ=秋過ぎ=


脇開き=秋は棄=秋無い=商(あきない)



そして「右」。解らなかった。

小説に「のっぺらぼう」が出て来る。帽子のツバで顔が隠れている。

なーるへそ!


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このしぐさを「顔を隠していた手ぬぐい」を取った瞬間と見る。


「ばあ!」

「でたーっ」


て、ことで「ばあ」


 ば商=芭蕉



この狂言の題が


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陸奥が「奥の細道」を表している。



のっぺらぼう氏=「ばあ」

船頭が「代価」を要求=商ですね。

「蛍の光」も出て来る。三番の歌詞が「筑紫の極み 陸の奥(みちのく)」

「カンテラ」の元々の意味は「石切り場」

「石山寺」は「石切り場」だったそうです。



村上春樹さんの「ねじまき鳥クロニクル」「奥の細道」。


「ねじまき鳥」は「鳩時計」の鳩=ピジョン=美女でした。


巨大なかたまりのようなものがすぐ目の前に黒々と聳え立ち、迫っていた。(中略)見上げんばかりの森がぬっと姿を現したのだ。


これを「黒い森」と解釈すると、ドイツのシュヴァルツヴァルト。

ウィキによるとこの地方は「鳩時計」の製造で有名だそうです。


ラストの一文。


「お待ちしておりました」と小柄なドンナ・アンナは私に言った。



「国境の南、太陽の西」は「奥の細道」以外の芭蕉の有名句について書いているというのが私の読み。

第3章がこの句と読んだ。


 旅人と 我が名呼ばれん 初時雨


=足袋=お足を入れる=巾着

巾着=磯巾着の「磯がない」=急がない

時雨=四がグレる=


 急がぬ人と 我が名呼ばれん 初見かな


松尾=待つ方(ほう)ってことでしょう。




「お待ちしておりました」がコレに掛かっている気がします。



と、恐ろしい二重三重メタファーな世界。


「源氏」「写楽(北斎)」「芭蕉」の裏が複雑に絡み合っていると思われます。




*ということで、訂正いたしましたが、驚き&めっちゃ嬉しい!!



『永遠というのはとても長い時間だ』


「奥の細道」の序文の有名な冒頭、


「月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり。」



:月日は永遠に(終わることのない旅をする)旅人(のようなもの)であって、去ってはまたやって来る年もまた旅人(のようなもの)である。




壮大なスケールの話です。つまり「天の尺度」


言い替えると「天の尺」=「天の邪鬼」


「天邪鬼」は「源氏」の「賢木」



「ねじまき鳥クロニクル」の最終章(だったと思う)が「奥の細道」という題名の解釈だった。


前に書いたかなあ。


奥(おく)=ひの下=胃の下

胃の下の細(ほそ)=ヘソ

道=倒

「奥の細道」=ヘソ倒=へそ曲がり 



写楽(北斎)も「へそ曲がり」と読んでいたに違いない。

だから「芭蕉」ってだけで「臍曲り/天邪鬼」



*これって、もしかすると、「序文」自体が題名「奥の細道」の説明になっているってこと?

そのうちじっくり考えてみます。



*追記 

「顔なし」=「千と千尋の神かくし」か!

昔は「天の邪鬼」のしわざと考えられていたからか!!










by ukiyo-wasure | 2019-01-05 02:25 | 詩・文芸 | Comments(0)

「騎士団長殺し」(54)永遠というのはとても長い時間だ


「騎士団長殺し」(54)


いやいや、終盤はむっつかしい!!

「二重メタファー」という言葉が登場しますが、まさしく。


そこで、このタイトル。



『永遠というのはとても長い時間だ』


 



文学部の学生の皆様、国語の先生、短歌俳句を作ったりしている皆様、常日頃「言葉」にはこだわりあるゾという皆様、どう思われますか。


繰り返します。




『永遠というのはとても長い時間だ』





続きはややこしいので夜にでも書きます。



by ukiyo-wasure | 2019-01-04 12:17 | 詩・文芸 | Comments(0)

「騎士団長殺し」(50)雷蔵の「ひとり狼」か


「騎士団長殺し」(50)

『それは犠牲と試練を要求する』


この章はたった4ページ。だけど、今までで最も難問



主人公が雨田政彦とともに、雨田具彦の病室へ。政彦が席を外すと、騎士団長が出現。


キーワードは、

長い道のり。車酔い。義理人情……。



ラストの一文、

「簡単なことだ。あたしを殺せばよろしい」と騎士団長は言った。



写楽の絵の中で、最後までよく解らないものが残っていた。

この二枚もそう。

たぶんセットだと思う。

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右を「和事」左を「荒事」と解釈しました。


和事=わし=足 荒事=あらじ=草鞋


  足草鞋=旅人



これだけでも「コジツケ感」半端ないでしょ。

でもね、ベースに「源氏」アイテムがあるから。


旅人から連想し「芭蕉」に行くと


 あやめ草足に結ん草鞋の緒


「菖蒲(あやめ/杜若)」になる。


タビニンと読めばヤクザ=墨入れ=スミレ?


ここでふと、画集の説明に注目。

小さい画像なのにじつは「大判」

旅人ときて「大判」…「大伴旅人」

この人は「酒飲み」。「花の宴」=「酒」?



 アヤメか、スミレか、酒か……。



女の人に注目。

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着物の柄がアヤメ

そしてね、岩井半四郎は「大和屋杜若」

うーん、これは「菖蒲(あやめ)」でしょう。

「源氏」では「竹河」ね。



小説の方も「旅人」までは合っていると思う。

で、芭蕉がらみの「旅人」なら「まりえ」は「少女」=しらみ。

蚤虱馬の尿する〜


シラミの居場所は、自らの「かゆみ」で知るのだから、「諸君自身が諸君に教える」というのは正しい。


いずれにせよ、


『それは犠牲と試練を要求する』


これを解かないと、にっちもさっちも……。


いやあ、悩みましたよ。ここまでヒネる?


……ヒネるよね。


テーマは「旅人」「たびにん」と読んで「股旅」の方です。


義理人情、恩義と来ましたから「一宿一飯」ネタ。



犠牲=滅私=飯(めし)


じゃあ「試練」はどう読む?


任侠道がらみです。浪曲やヤクザ映画にヒントを求めました。

私の知っている世界がネタ元とはかぎらない。


けど、これでしょ!


 雷蔵の「ひとり狼」


この映画は「旅人」の作法を忠実に描いている。

ご覧になった方、覚えていますよね。絶対に「へぇー」となったはず。


「飯」の場面「鯵の干物」が出た。


残った頭と骨を、懐紙に包んで懐に仕舞う。


ちなみに、布団が「柏餅」もこの映画で知りました。

思えば「柏餅」も「菖蒲」の縁語なのでした。


「試練」=テスト=テイスト=味=



それは=旅人は


タイトルの意味は「旅人は飯と鯵を要求する」


なぜ、この映画を出して来たのか。

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この二人は、例の「にらみ×2=しらみ」コンビです。

他にもあるので、息があった二人なのかも。


市川男女蔵さん、この人は初代だと思うのですが、二代目市川男女蔵は、後の四代目市川雷蔵!!


どうですか、スゴいでしょ。


「あたしを殺せばよろしい」=滅私/殺め


武士道もそうですが、任侠道もそうですね。

一宿一飯の恩義で、


 知らぬ相手を〜斬るという〜♪



全世界のハルキストさんからNG!来そう。












by ukiyo-wasure | 2019-01-03 14:35 | 詩・文芸 | Comments(0)

「騎士団長殺し」(48)中山富三郎のニセモノ


「騎士団長殺し」(48)です。


『スペイン人たちはアイルランドの沖合を航海する方法を知らず』





この絵だと思います。

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小説の方に、意味深なことが書いてある。

「女の人の顔は、左右でまったく違う人格を持つ」と、雨田政彦が言う。


この絵は、中山富三郎です。

なんか、ノッペリした感じでしょ。


で、他のも見た。反対向きの絵。

比べると、こんなことに! 

村上さん、さすがです。

全然気づきませんでした。
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鼻の下からアゴが違う。


別人ですよね。どっちが本物?

これらも、中山富三郎。

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小さくて見づらいと思いますが、みんな同じ顔。最初の人だけ「別人」


これこそが「重要なポイント」なのでした。


「菅原伝授手習鑑」です。

忠義のために、自分の子どもを身代わりに殺し、その首を差し出す。


「ニセ首」の場面です。


「手習」が出て来て、この絵は「源氏」の「手習」=シキミ


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衿の下部分の「紫」が不自然です。


 紫気味=シキミ


『スペイン人たちはアイルランドの沖合を航海する方法を知らず』


バイキングがいるってことでしょ。


バイキング=梅王



「菅原伝授手習鑑」梅王丸が出てくる。



いや、ちょっと待て。


梅王丸、桜丸、松王丸の三人が登場する。


 バイキング待つ=梅王待つ=梅桜松


でしょう。



あとね、帯がはみ出している。

絵の人は「宮城野」


帯縁外=お家騒動

宮城野=仙台=「伽蘿先代萩」

こちらは有名なお家騒動で、毒殺ネタですから、毒(シキミ)に掛かっているのかも。

by ukiyo-wasure | 2019-01-01 21:52 | 詩・文芸 | Comments(0)