カテゴリ:詩・文芸( 711 )

「和解」と「焼却炉行き赤ん坊」かぶった!


西村賢太さんの文庫本「小銭をかぞえる」に入っている「焼却炉行き赤ん坊」を読みました。

面白い話です。

貫多が同棲しているしている女性が、ヌイグルミの犬を溺愛している。生きているみたいな扱い。
ヌイグルミにしゃべらせるときは赤ちゃん言葉。
「〜でちゅ」って感じ。
貫多はこれにイライラする。

ある日、帰宅してドアを開けた瞬間、そのヌイグルミが胸に飛びついて来た。
彼女が押し付けて来たのだった。


「馬鹿、びっくりするじゃねえか。どけ」
「お帰んなさい」
 女は、改めてぬいぐるみの頭を私の胸元に押しつけようとしてくる。
「よさねえか!早く家に入りやがれ」


この後、言い争いになる。




これ読んだ後に志賀直哉「和解」をパラパラしてたら、第二章

これも主人公が帰宅した場面です。


「お父ちゃま、お帰り遊ばせ」妻は少し浮ついた調子でこんな事をいって赤児を差しつけて、それを自分に抱かせようとした。自分は何だかむかむかとした。


この後、主人公は超不機嫌になって、妻に邪険な態度を取ります。


西村さんの方、題名でヌイグルミを赤ん坊にたとえているし。


偶然でしょうけど、直後ですからビックリ。



*追記

北町賢多が主人公の小説ですが、一人称と三人称のものがあるんですね。


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by ukiyo-wasure | 2018-07-21 18:27 | 詩・文芸 | Comments(0)

「感傷凌轢」ウケるんですけど!


志賀直哉の「和解」も気になったので図書館から借りて来ました。

「暗夜行路」の続きかもってことで。

*「和解」の方が先ですね。これは志賀本人の作品かも。



ついでに前記事の「感傷凌轢」も読んでみました。



芥川賞受賞を知ったお母さんから、子どもの頃の写真と手紙が送られてくる。

20年も関係を断っていて、互いの住所も知らなかったそうで。

子どもの頃の「あまり良くない」思い出。その後、戸籍を調べ、両親が復縁したことや、お姉さんが離婚したことなども書いている。

さらに母から金をせびられたら……三百万までとか。



いやいや、この作品自体、親族にも読まれる前提で書いているよね。


絶対、西村賢太さん=北町貫多じゃないでしょ。


それと貫多くん、なんで自分のこと「僕」っていうの?

これが不思議な、実在感のなさを与えている。

作り込まれた完成度の高いキャラクターだと思う。




「感傷凌轢」解いてみます。

感傷=寛賞=芥川賞

りょ=旅(「感傷旅行」を参考に)=たひ

うれき=ぶれき=ブレイク



 「感傷凌轢」=芥川賞大ブレイク!



オソマツ。






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by ukiyo-wasure | 2018-07-21 14:10 | 詩・文芸 | Comments(0)

「暗夜行路」鉄道自殺


「暗夜行路」の最終章です。


ラスト引用します。

そして直子は、「助かるにしろ、助からぬにしろ、兎に角、自分はこの人を離れず、何所までもこの人に随いて行くのだ」というような事を切に思いつづけた。



 奴隷=トレイン



この場合の「奴隷」は、家父長制度下での嫁の立場とか、男尊女卑とかではなく、「神の僕(しもべ)=奴隷」に近い意味かと。



トレイン=奴隷で、フト思い浮かんだのが「苦役列車」

「列車」を奴隷と読んだら……苦役奴隷は悲惨すぎる!

などと思いつつ、西村賢太さんをウィキしました。

と、ン?と反応したのが「感傷凌轢」

意味ワカンナーイ……けど「感傷」は捨てて置けんゾ。

だって私の中では「感傷」とくれば、「寛賞」=芥川賞ですから。


それと…「小銭をかぞえる」も既視感。

「アナログ」に出て来たっけ、ゲーム機の修理で小銭をポッポしている人。


「苦役列車」は昔読んだ気がします。

主人公のキャラが「クレヨンしんちゃん」をオトナにしたようなイメージだったような。私小説といってもリアリティがまったくないみたいな……。


あらためて読んでみます。







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by ukiyo-wasure | 2018-07-21 10:59 | 詩・文芸 | Comments(0)

平野啓一郎さん「日蝕」落語が見えた! つづき


両性具有者が火あぶりになった後のシーンです。


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三点リーダーがすごい事に。

これで終りじゃなく、2ページの空白の後に次の章。

「日蝕」=二食=相撲取り

相撲取り草=スミレ

「源氏」の「梅枝」です。

この小説は、裏が「落語」でスカシが「源氏」、

おなじみの三重構造かと思います。


で、上のページですが。


光、すなわち……我が名(「源氏」の「若菜・上」=太陽


我が名=主人公の名=ニコラ


ニコラ、ニコラ…と英語か仏語のつもりで言ってみてください。


 「日光」になるでしょ。


死をもたらす「日光」、昨今の状況です。

当時は「霍乱(かくらん)」と云いました。


「源氏」「若菜・上」のラストは、


小侍従「いまさらに色にな出でそ山桜をよばぬ枝に心かけきと かひなきことを」とあり。


「かひなきことを」の後に「書くらん」(霍乱)がワザと省略されている。

式部姐さんのこのセンス、最高!

*学校では教えませーん。



でね、コレの前のページで、炎に包まれる両性具有者を見ているニコラが、シュールというかワケワカメな感覚にとらわれるのね。

ぐたぐたと長いから引用しませんが、

両性具有者と自分はイコールという感覚。

これって「粗忽長屋」だと思うのです。

自分の遺体を引き取って背負って帰るという……。


両性具有者の精液が彼自分の陰門に流れ込むという描写もね、ふと「頭山」が思い浮かびました。


落語に詳しい方、ぜひ読んでみて下さい。



*ちなみに「若菜・下」は「光」=「威借る」=虎

村の形(三角形)にこだわっていましたから、正三角形=トーラかと。

錬金術では太陽を食べる緑のライオンというシンボル(?)があるらしい。ライオンも虎と同じ猫科なのでこっちかも。


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by ukiyo-wasure | 2018-07-21 03:20 | 詩・文芸 | Comments(0)

平野啓一郎さん「一月物語」ウソ物語?


「日蝕」の続きは、置いておきます。

文庫に一緒に入っていた「一月物語」読んでみました。


似ているんです、この雰囲気。

三島由紀夫です。

正確に言うと、源氏鶏太が代筆したと思われる三島由紀夫の作品。


夢だか狂気だか、何が何やらという世界。

高子という女性は「伊勢物語」を連想します。

水面の月は、もろ三島。

「雨月物語」の雰囲気もある。

こうゆうのは、考えちゃいけない。

だいたい「見毒」って何ですか。


これはもう、

「夜の車」=「狂気カー」の世界でしょ。



「孔雀」って作品、前に解読しました。


 孔雀=麻雀パイのイーソ=五ソ=ウーソ=ウソ



一=ピン

月=クとニに分ける(和歌のテクです)

クニ=国=コク


ピンコク=ピーコック=孔雀=ウソ



 一月物語=ウソ物語



主人公の名前「井原真柝(いはらまさき)」もね。

=ひ=下は=かは


  かは・らまさき


逆から読んでみてください。



暑さのせいで、脳がイカレてると思われそう。


平野さんの作品、他も気になります。



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by ukiyo-wasure | 2018-07-20 16:43 | 詩・文芸 | Comments(0)

平野啓一郎さん「日蝕」落語が見えた!


寝る前に読んだら眠れなくなりました。

興味を持った理由は「火花」の「幾何学模様」という伏線。

何のこっちゃ? と気になっていた。

そしたら「日蝕」に出て来る村が「幾何学模様」とウィキにあった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/日蝕_(小説)


で、この村が「小川で半分に区切られ、中央に橋」

既視感アリアリなのです。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の町とソックリ。


これは、置いておきまして。

1998年の芥川賞ですが、これについてパズル誌の編集者との会話を思い出した。

「こんな読めない漢字だらけ、いったいどんな人が読むんだろうね」

そうなのです、当時の私はパラパラしただけで「ゲッ」となりました。

昨日読んだら、結構スラスラいきました。

だいぶ成長した?


世の中に、正論ほどつまらんものはない!!


ので、申し上げまーす。


これ、コメディーでしょ。


「楢山節考」の件がありますから「しかつめらしさ」はカムフラージュかもしんないのです。



中豸(ちゅうち)って何?

虫のことなのか蛇のことなのか、どっちもなのか……


ワザとでしょ。

何か難しい庶民には解らないアカデミックなことが書いてあるに違いと思わせるために。



だって「落語」が見えるんだもの。


両性具有=「ふたなり」

むき出しの死体=「野ざらし」「安兵衛狐」

灰の中から黄金=「黄金餅」

巨人=「垢半分」

ジャン=「唖の釣り」「火炎太鼓」

乞食坊主=西念


一読では取りあえずこんな感じ。


長屋のおかみさんみたいな会話も出て来ます


落語に詳しい方、ぜひ読んでみてください。



タイトルの解読、いきまーす。



「日蝕」=二食=相撲取り



錬金術師さんの食事について、わざわざ「二食」と説明あるし……。


(つづく)

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by ukiyo-wasure | 2018-07-20 12:39 | 詩・文芸 | Comments(0)

「暗夜行路」蛭


「みゆき」さんが出ましたので、もどって、「第一」の六

蛭(ヒル)です。


「源氏物語」の「行幸」=煌々と明るいという意味で「昼」=蛭


可笑しいのは、源氏につかえる女性が「すかす」場面がある。

みんな笑い転げて、御簾から外へ出る。

「すかす」は「かわす」というふうに解説していますが、私は「すかしっ屁」と読みました。

潤ちゃんの「源氏」でも「すかしっ屁」とは書いていませんが。


「暗夜行路」に戻りますが、電車で四歳なのにオンブされている女の子が出て来ます。神話の「蛭子」のイメージです。


ラスト引用します。

もう薄く雪の降りている剣山の後ろから非常な美しい曙光の昇るのを見た、その時の事を彼は憶い出した。


  曙光=暁光=行幸(蛭)




太宰の「富嶽百景」井伏鱒二がオナラをするシーンが出て来ます。

師匠がオナラしたとか、書くなよ!って思いませんでしたか。

これが「放る」=蛭



北斎の「富嶽百景」ではコレが「蛭」だと思う。


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凶暴なヒルにも種類があって「クガビル」というのがいます。



 クガビル=狗がいる



ウソだと思ってるでしょ。


「写楽」の蛭はコレ。

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クチビルが蛭みたいでしょ。


  役柄が「くが平」




「騎士団長殺し」で、この絵は「第一部」の22章ではないかと思う。

詳しくは後ほど。



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by ukiyo-wasure | 2018-07-20 09:59 | 詩・文芸 | Comments(0)

「アナログ」なぜインテリアデザイナー?


小説としてはまったくリアリティないので、どうしてもメタファー小説として読んでしまいます。

ワザとらしい、本筋と無関係の、回収されない伏線が、じつは重要な意味を持つ小説。

「北斎の浮世絵の旅人」も超興味あります。

香典返しが「抽象画の画集」もねえ……。


何より、何で、インテリアデザイナー設定なの?



 インテリはダサいなー!



言いたかった?

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by ukiyo-wasure | 2018-07-19 11:23 | 詩・文芸 | Comments(0)

志賀「流行感冒」代筆者がこめた悪口


前の記事で、代筆者が悪口を込めると書きました。

たとえば「流行感冒」


インフルエンザが流行り、主人公の男が家族や使用人に、芝居見物禁止など、超口ウルサイのです。

結局自分が感染するというマヌケなことになっちゃう。

こっそり芝居見物に行ってクビになりかける女中の名が「石」

森の石松じゃないんだから、女の子の名前としては変!


タイトルですが、当時はスペイン風邪といった。

「細雪」にも「伊豆の踊子」にも出て来ます。タミフルなどないので、命に関わるのです。


 流行感冒=スペイン風



スペイン風といえば、闘牛やフラメンコ

ここで女中の名前「石」がピンときます。

カルメ焼きは「軽石」からきている。

あ、「カルメン」か!


「カルメン」はタバコ工場の女工。みんなでタバコを吸う場面があり、舞台がモクモク〜。


 流行感冒=タバコ吸う女


タバコ=シガー=志賀

吸う=数=かず  女=


 流行感冒=志賀掠め


こんなことをするのは谷崎でしょ。

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by ukiyo-wasure | 2018-07-18 23:10 | 詩・文芸 | Comments(0)

「アナログ」鼻ロング?


読みました。

読んだ理由が、極めて不純。

「暗夜行路」その他、志賀直哉の代表作は、ほとんどが谷崎の代筆っぽい。

谷崎は、他人の名義で書く時、皮肉をこめたり、ヒドい場合はドロボー呼ばわりする。

志賀直哉には「天狗」というアダ名を付けているみたいなのです。

天狗、自慢する人、出鼻、シガー、タバコ、物事を途中で投げ出す人、こんなイメージをこっそり「盛り込んでいる」。

そんなこんなで、ひょいと「アナログ」を見たら


 「鼻ロング」と読めちゃった。


ネットであらすじを読んだら、ヒロインの名前が「みゆき」

ヤバい!「源氏」の「行幸」です。


高齢のお母さんの見舞いに行くシーンとかあるらしい。

このとき、「劇場」の主人公が「サキ」だったと思い出した。
主人公にとって「母親」みたいなものとか書いて気が……。

あれ?たけしさんのお母さんって、サキさんだよね。


待て待て、鼻ロングは象でしょ。

象は「キサ」。「サキ」の反対だよね。


実際読んだら、お母さんが転んでケガをするシーンがある。

和歌のテクで読むと、

 サキ転=キサ=ゾウ=鼻ロング=アナログ


「木曜日」に会うというのにも意味あるのか。

歯医者さんの定休日が多いから、歯科=志賀で、

志賀直哉の悪口だろうか……と、期待したら、

落語ネタのところで「芝浜」がヘタすぎて「夢」が「悪夢」に聴こえたってあった。

えーっ、鼻ロングな動物は、ゾウじゃなくバク


 悪夢食い=悪報い?


もう、何が何やら。

でも、絶対タダの恋愛小説じゃないと思う。

だって「源氏」がびしーっと入っている。

「売り子」=瓜子=天邪鬼=賢木

「同じものをください」=Me too.=水(橋姫)

狐、たぬき、とんぼ、蛇、クマ、乙女(「わが祖国」=乙女戦争)、すみれ(指相撲)……。



追記

「火花」の「寄り添え?」っていう未回収の伏線。気になっていたら「アナログ」のラストに「みゆきの隣に寄り添っている自分が幸せだった」は、偶然?

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by ukiyo-wasure | 2018-07-18 22:14 | 詩・文芸 | Comments(0)