1 超ワザとらしい題名です。 詳しくはこちら。 https://ja.wikipedia.org/wiki/百万円煎餅これが、ウィキにあるような話なら、どこが純文学や!なのです。 読者や評論家を「なるへそ、そっか!」と喜ばしておいて……。 よくよく考えてみてください。 白黒ショーのカップルが、堅実な生活をするのはあり得るとして、 クラス会に呼ぶとか、常識で考えて絶対にない! 真相は「夫婦マジシャン」。 「百万円煎餅」=加賀に「百万石煎餅」がある。 「石がない」という意味だとピンとくる。 「石」をどう読むかです。悩みました。 石=真面目=まじ 真面目を「まじ」というのは江戸時代からあるそうです。 百万円煎餅=マジ捨=マジシャン 夫が玩具や機械、カラクリに興味津々なのが描かれています。 ぜひ読んでみてください。 これは三島先生、見事にハメられています。 「清子」「切り抜きの提灯」が出て来たから「谷崎筆」に一票。 ▲
by ukiyo-wasure
| 2018-09-21 17:04
| 詩・文芸
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さっき、虎造の「次郎長名古屋の御難」を聞いていたら、 ♪落ちぶれて 袖に涙の かかる時 人の心の 奥ぞ知られる〜 何十回と聞いているのに、気づかないものなんですね。 西村賢太さんの「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」 コチラに書きました。 https://tamegoro.exblog.jp/28514725/で、なぜ「かかる時」を「ふりかかる」にしたのか。 気になったのです。 小説を読んだときは「語調」が良いからだと考えました。 だって意味的には変わらない。 谷崎が深沢にエールを送っている「瘋癲老人日記」のことだから。 今、解りました。 袖と涙だけでもいいのですが、ここで「降り」を加えることで「なぜ?」と読者に考えさせる。 袖、涙、降り。和歌の方では「縁語」。 縁語=援護 深いなあ……。 ▲
by ukiyo-wasure
| 2018-09-21 00:44
| 詩・文芸
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