2018年 09月 08日 ( 5 )

高橋弘希「スイミングスクール」伯父が実父


今度はどんな仕掛けがあるのか、
ワクワクしながら読みました。



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ストーリーは、はっきり言ってタイクツ。

現在時点で十歳の娘(ひなた)がある主婦(早苗)の一人称

やっぱり「回想」です。

ポイントは「早苗の出生の秘密」


埼玉の深谷に祖父が建てた家がある。

早苗の記憶では、幼い頃からそこで暮らした。

というのは、母親が離婚したから。

祖父母と、母と、母の兄で暮らしていたが、祖父が亡くなり、母の兄は家を出て結婚。

小学生のとき、広い家で、塗り絵等をして母の帰りを待った記憶がある。

彼女もスイミングスクールに通わされた。

娘の「ひなた」も通うようになる。

やがて深谷の母親が認知症で徘徊し事故死


実家の家を売ることになり、思い出の「カセットテープ」を取りに行く。

そのテープは、離れている父親へのメッセージで、母子の会話になっている。

定期的に録音して、父親に送っていた(という書き方)。




読んだ皆様、引っ掛かりましたよね。


父親に送るためのテープが、


  なぜ実家にあるのか。



実の父親は「伯父」だからでしょう。

パパ、パパと慕われていたとか……そうゆうニュアンスがあちこちに出て来ます。


これまで読んだ谷崎とかは「いとこ同士」は結構ありました。

必ず「鴨の味」というオチ。

カモノハシもあったなあ。



実の兄と妹ってのは……大胆すぎだっぺ!!


いとこ同士が鴨の味なら、兄妹は何の味?



 フォアグラの味


と言いたいみたいですね。



バタフライ=バターフライ

飼い犬が肝臓病で死ぬ。

突然の食欲で8キロ肥る。

ワニバタ足のテスト(ワニ=兄/水かき)

母親が寝ている(マザーぐう〜す)




……って読んだの、私だけ?



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by ukiyo-wasure | 2018-09-08 17:43 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「悠々荘」の三人は幽霊


これも雰囲気で解いてみました。


「僕」とSとTが、「悠々荘」という、主人の亡くなった別荘を見に来ている。


SとTは男性。医学や園芸に詳しい。

庭は草ぼうぼう。

三人は納屋へ行き、置いてある物からいろいろ推理する。

主人は肺病で亡くなったのだろうとか。


「僕等の住むには広過ぎるが、ーーしかし兎に角好い家だね。……」



男三人で住むのかよ!


……ああ、君たちはすでに死んでいるのね。



 悠々荘=悠リャン荘=幽霊荘






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by ukiyo-wasure | 2018-09-08 12:14 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「ピアノ」は亡命者?


これも解らなかった。

だから無理矢理感アリアリですが……。


関東大震災から一年後の秋

主人公が横浜へ行く通り道に、震災で崩れたままの家があって、ピアノが雨ざらしになっている。

カラフルな楽譜が散らばっている。

これが突然「ポーン」と鳴る

再び通った時、弾いてみるとちゃんと音が出る。

そしてまたひとりでに「ポーン」。

結局、栗の実が落ちているのだと知る。


このようなことが、意味ありげなあの文体で書いてあります。


芥川のタイトルは「何かが足りない」が結構多い。


「ピアノ」は激アヤシい。

ひ=い あ=わ・は の=金・かい

3文字とも化ける文字だし……。


 ピアノ=いわの=岩野


と読むと「泡鳴」がない



 ピアノ=泡鳴捨=亡命者



ロシア革命を逃れて亡命してきた、白系ロシア人の家だったのでしょう。


ピアノ譜=イワノフとも読めるし……

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by ukiyo-wasure | 2018-09-08 11:49 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川「詩集」は石川啄木?


これも難解です。

文庫でたった2ページ。


「彼」が「夢みつつ」という処女詩集を出した。

巻頭の詩が、

  夢みつつ、夢みつつ
  日もすがら、夢みつつ……


この詩集がまったく売れない。

三年経って、詩集は北海道へ

紙袋になり、それから林檎に掛ける袋になる。


  夢みつつ、夢みつつ
  日もすがら、夢みつつ……


と、四回も出て来る。何なんだ!!


よくよく考えると解る。

これさあ「寝言」ってことだよね。


さて、北海道ですか。

題名を解読してみまーす。

詩=うた=ブタ=豚=啄

集=隹(鳥) ・木


 詩集=啄木鳥=啄木



石川啄木といえば「一握の砂」


 東海の小島の磯の白砂に
   我泣きぬれて蟹と戯る


しか知りません。
何も考えず、クロスワードのカギに使って来た。


芥川は、こうゆうの嫌いだと思う。

まあ、子どもの時のことでしょうが、

たしかに大の男が詠んだかと思うと、

ぞっとするほど青臭くて気恥ずかしい








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by ukiyo-wasure | 2018-09-08 02:43 | 詩・文芸 | Comments(0)

「朝顔の日」と芥川「歯車」


2015年、初出が「新潮」。
デビュー2作目で、第153回の芥川賞候補です。



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前に書きましたが、「朝顔」が「源氏」アイテムなので興味津々。



戦争中の話。

妻が結核で入院している。

その病院を見舞う二十代の夫、凛太が主人公です。



「送り火」(芥川賞)と「指の骨」にスカシで「裏源氏」が入っていました。

これにもバッチリ入っています。

面白かったのは「迎春花」。これが「黄梅」のこと。

黄梅=「源氏」では「紅梅」です。読み方同じでしょ。

黄梅はロウバイで、毒がある。


もう一つ凝っていたのが「バス停で藤の実が弾けてコメカミを打ち抜く」というエピソード。

本当に打ち抜かれた分けではないけど、非常にビックリする。


「藤裏葉」=「ふじのうらは」

藤・の裏葉=藤・乗り場

裏の意味は「雷」です。

つまり「晴天の霹靂」


菌(きのこ)、タコ(ペンだこ・火星人)、糸目(キツネ)、彼岸花、馬、牛、蜂、蝶、虎、くらげ……ほとんどが入っていました。


が、他の作品同様これも、思い込みによる偶然かもしれない。



なので置いておきまして、ビックリしたのは別なところ



P.10にこんなフレーズ。


 何かぼんやりとした不安



ちょうど芥川を解読中ですから、ええっ!



「芥川の自殺」の理由としてあまりにも有名。


正確には、

何か僕の将来に対する唯ぼんやりとした不安である。



それでね、冒頭に「赤い風車」の少女が出て来る。

何を表しているか解らなかった。

二読目で、気がつきました。


芥川の「歯車」=「羽車」=ファン=不安



主人公も芥川と同様「不安神経症」に罹っているってことでは。


芥川には透明な歯車が見える。

主人公には透明な「糸屑」が見える。



意味深な文、引用します。

旦那さんも奥さんも、健康になると好いですね。」
 忘れた頃に村田さんは云い、凛太は妙に慌てた。抽斗に隠していたものを、そっと引き出されたような気恥ずかしさがあった。それから村田さんに、何かすまなかったような気持ちになった。


読んだ方、病気は妻だけなのに、何で?と思いませんでしたか。


バスを途中で下りてしまうというのも「パニック障害」っぽい。



「源氏」と「芥川」が込められていると、私は読みました。



題名の解読です。


「朝顔」は「源氏」では「槿」と表記。


槿=木・菫=ききん=飢饉。



芭蕉の「朝顔に我は飯食う男かな」はそういう意味。


朝顔=飢餓
の=下ひ=かい
日=「今日」の今がない

水上勉の「飢餓海峡(今日)」の「今」無し。

飢餓海峡=津軽海峡

今無いといえば「青函連絡船」

青函連絡船=羊蹄丸


 羊蹄丸消=予定寛(芥川)賞



ものすごくイヤミな解読しちゃいましたが


さらに皮肉っぽい解釈をすると、

「バスを2つ前の停留所で下りる」設定が、

芥川賞まで「あと2作」とも読めちゃうのでーす。



余談ですが「羊蹄丸」といえば「海峡の光」


芥川賞が信じられなくなっておりますので、チェックしました。
何たって、ミュージシャンでイケメンですし……。

「源氏のスカシ」は入っていませんでした。メタファー小説という感じもしませんでした。











 










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by ukiyo-wasure | 2018-09-08 01:19 | 詩・文芸 | Comments(0)