2018年 08月 29日 ( 2 )

芥川「文放古」は文盲


主人公(芥川)が公園のベンチの下で紙くずを拾う。

自分が落としたと思い持って帰り広げてみると、女性の手紙で女友達に宛てたものらしい。


「芥川竜之介と来た日には大莫迦だわ。」の一文にムムッ。全文を読んでみる。


地方に住む、高学歴で教養がある未婚の女性

年頃で結婚の話が度々来るらしい。

この男性たちをボロクソに云う。

教養がないというワケ。芸術的には「低能児」だって。

浪曲などは、この女性にとって「恥ずかしい」趣味らしい。

だから、自分にふさわしい男性はいない。

男に頼らず、自立して職業に就こうとしても、学校で学んだ事は役に立たない。


そして芥川の「六の宮の姫君」に言及。

意気地がないお姫様を、罵っているのが気に入らないらしい。

お姫様だって自活する手段を教えられていないのだから、自分と一緒だと云う。


引用します。

「〜それを得意そうに罵ったりするのは作者の不見識を示すものじゃないの? あたしはその短編を読んだ時ほど、芥川竜之介を軽蔑したことはないわ。……」



さて、その「六の宮の姫君」の解読はこちら。



題名の解読、いきまーす。

文=文
放=ほう=ぼう=亡
古=こ=木=もく=目


 文放古=文盲



竜ちゃん、キツいなあ。

1924年、亡くなる三年前です。

死にたくなる感じ、解るなあ。

ここまで「理解されない」と、「猿の惑星」にいるような気分かと……。

谷崎は、最初から理解は期待していないと思う。

どうせ世間は「色恋」にしか興味ないって諦めていた感じ。

だから「表」は「ちょい変態風味のエロ」を大サービスしたんでしょう。

こういう状況は、今も変わらないと思いまーす。






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by ukiyo-wasure | 2018-08-29 22:00 | 詩・文芸 | Comments(0)

芥川 「金将軍」アナグラム


秀吉の時代、朝鮮に攻めて行った「文禄・慶長の役」の話。

私もよく知りません。こちら。
https://ja.wikipedia.org/wiki/文禄・慶長の役


朝鮮の英雄、金将軍が、美人の桂月香行長にはべらせ、色仕掛けで油断させ、文字通り「寝首をかく」

その様子を奇想天外、冒険活劇風に描く。

現場から逃走する金将軍は、桂月香が行長の子を身ごもっていることを知ると、母親を殺し胎児を引きずり出す。

胎児は「おのれ、もう三月待てば、父の讐をとってやるものを!」


史実ではありません。朝鮮に伝えられる話という設定。


そして、こう言います。


歴史を粉飾するものは必ずしも朝鮮ばかりではない。

日本もまた小児に教える歴史は、ーー或はまた小児と大差のない日本男児に教える歴史はこう云う伝説に満ちている。

たとえば日本の歴史教科書は一度もこう云う敗戦の記事を掲げたことはないではないか?

「大唐の軍将、戦艦一百七十艘を率いて〜以下略」(日本書紀)

如何なる国の歴史もその国民には必ず光栄ある歴史である。

何も金将軍の伝説ばかり一燦に価する次第ではない。



で終っている。



まあもっともなことを書いている。

が、切れ者竜之介が、それだけなわけない。

言いたいのは何?



タイトルの解読に頼るしかありません。

=下ね(五十音)=の=下ひ(いろは)=かい
=まさ
=いくさ

かいまさいくさ=並べ替えると「イカサマ細工(くさい?)」


こうゆうのを何と云うか。


「アナグラム」です。



アナグラム=はな・グラム=鼻g=びじ=美人



なーるへそ!!


「小児や小児と大差ない日本男児」に注目でーす。

なぜ男限定か。そうかそうか。


英雄譚に気を取られておりますが、伝説に登場する「女性」ですよ、なぜか美人ばっか。


何の疑問も持たずに信じちゃっているよねー、日本男児の皆様。


袈裟御前、常盤御前、静御前、虎御前……ブスじゃないとして、十人並みでも「美人」ってことにしてんじゃないの?



いや、竜ちゃんの真意は、このことではないでしょ。

批評家に「わかんねーだろ!」という挑戦だと思う。

朝鮮ネタだけに……。

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by ukiyo-wasure | 2018-08-29 01:44 | 詩・文芸 | Comments(0)