2018年 05月 23日 ( 2 )

三島「橋づくし」ダジャレでしょ


跳んで昭和31年、つまり31歳の作品。

いくらなんでも、このあたりは自作間違いないでしょう。

と、タイトルに興味あってウィキをチェック。

それだけで「ギャグ」だと解りましたが、一応図書館で読みました。

やっぱ「ダジャレ」ですね。


満佐子、小弓、かな子の三人の若い女性が「七つの橋を渡って願掛け」に行く。

東北から出て来たばかりの、満佐子の家の女中「みな」がお供する。

それぞれ、恋愛やお金などの願い事がある。

口をきいたらリタイアというルールで、途中、二人が離脱し、満佐子と女中の「みな」が残る。

そこに警官が来て職務質問

「みな」が満佐子を残して逃走。



引用します。

家へかえった満佐子が泣いて訴えたので、母親はわけもわからずにみなを叱った。
「一体おまえは何を願ったのだい」
さうきいても、みなはにやにや笑ふばかりで答えない。


この後、満佐子にいいことがあって機嫌を直し、ふたたびみな「何を願ったか」尋ねるが薄笑いを浮かべるだけ。



「みな」の願いは何か。



「自分の幸福」=「皆(みな)の幸福」


……ちゃんちゃん。


おかげで満佐子にもご利益があったってこと。


ご確認ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/橋づくし


こうゆうセンスが三島にあったかと驚きです。

「三島事件」と違和感ありすぎ。



*タイトルの意味は「孝(きょう)尽くし」?
主人に尽くすのは「忠」かと思ったら「孝一致」という考え方もあるようです。よく解りません。

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by ukiyo-wasure | 2018-05-23 15:47 | 詩・文芸 | Comments(0)

三島「煙草」はアヘン?大麻?


21歳の作品です。


一読すると、三島のゲイのイメージもあるのか、ちょっと不良っぽい体育会系上級生とのホモセクシュアルな関係を匂わす小説と読める。


でも違うんです。


よーく読むと、学校の裏の方で、先輩からすすめられて吸った「初めての煙草」が曲者。

臭いを過度に気にし、罪悪感ハンパない描写。

たかが煙草でこれはない。

もう一度読み直すと、ははん、タダの煙草じゃないなって解る。

吸った後の様子もオカシイ。

当時のことはよく解りませんが、煙草に混ぜて吸うのはアヘン系か大麻みたいなものでしょう。


主人公は、この「煙草体験」によって、その後の人生が狂ったもよう。

禁断の、危険な快楽を覚えた。

「岬にての物語」と同じテーマ。



この作品に関するブログを読むと、「お稚児さん」という言葉でコロッと「先入観」のワナにハマった人の何と多いこと。


このスタイルは、何度も書きますが谷崎や深沢。

21歳でこれが書けたなら、三島は天才だと思います。


興味のある方、ご検証ください。




*追記

正解は大麻でしょう。

授業で席を取る場面=席取り=関取

煙草=スモーキング=相撲キング=横綱

しめ縄には「大麻」を使います(現在は不明)。



「春の雪」三十五章に、学習院では煙草が禁止だけど、隠れて吸っていたという場面が登場します。

煙草は隠語で「曲げ」だって!

笑わしてくれますね!!! 力士の「曲げ」ってことでしょ。

「春の雪」自体、誰かの代筆かと思ってしまう。





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by ukiyo-wasure | 2018-05-23 09:57 | 詩・文芸 | Comments(0)