前の記事で「抜け雀」を取り上げました。 「海賊とよばれた男」では第四章「八」というヨミだった。 こんときは、絵師の父親が息子の大酒を心配して「このままでは死ぬ」という警告の意味でカゴを描いたという、超ツマンナイ解釈。 根拠は「飛ぶ鳥を落とす勢い」の国岡商店。こんだけ。 これはたぶん間違い。最後の「81歳」「喧嘩」がキーワードかなあ。後で再考。 この章がどの噺かは置いときまして。 「中村仲蔵」は、歌舞伎にダメ出し(脚本ではなくセンスに)してると書きました。じゃあ浪曲はどうなの? 「抜け雀」は浪曲の「竹の水仙」とそっくり。おなじみ左甚五郎のネタ。 「抜け雀」には、絵師の名前は出てこない。 「幻庵」=其角を解読していたとき「赤穂事件」の真相っぽいのが出て来た。 「仮名手本忠臣蔵」=咎なくて死す炭蔵 江戸時代の脚本家はちゃんと真実を裏に込めていた。 この流れを受け継いでいるのが志ん生師匠の気がする。 浪曲は、虎造にハマった時期があるんだけど、彼のメインは「清水次郎長」と「国定忠治」。 この二人は英雄になっている。虎造さんのおかげでしょう。 でも実際はまったく違う。たぶん鼠小僧も。 こうゆうの、志ん生師匠はガマンならん!!と思う。 師匠も枕で、左甚五郎の作った○○○○で妊娠とかゆうけど、聞いてる方はギャグと解るわけ。 師匠は何かに「落語は芸術」みたいなことを書いていて、えーっ、スゴい自信だなあと思った記憶がある。 今は、ものすごく共感できる。 浪曲や講談と一緒にすんな!! 見て来たようなウソを語るな!! そんなこんなで「抜け雀」は、実在の人物についてウソを語るなってゆう浪曲・講談へのダメ出しがテーマの気もするのでした。
by ukiyo-wasure
| 2020-09-07 02:05
| 落語
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