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北斎「千絵の海/絹川はちふせ」料理好きならピンとくる!

北斎「千絵の海/絹川はちふせ」です。


何をやっているのかサッパリの絵。

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「絹川」=けんかわ=喧嘩は

「はちふせ」=鉢伏せ=ご馳走様でした=もう結構


*お酒も、もう飲めませんというときは盃を伏せる。


遠くに「馬方」=「美味かった」


「絹川はちふせ」=喧嘩はもう結構


喧嘩とくれば、やっぱ任侠道の方でしょう。


「馬方」=国定忠次にも通ずる。




さて、ものすごく気になるのが、山肌の模様。


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連休も後半で、お疲れの主婦(夫)の皆様。


よーく、ご覧ください。

この縦横の縞目、見覚えありませんか。



ほうれん草の「胡麻あえ」など、つい、メンドーと市販の「すり胡麻」で済ましがちですが、胡麻は「すりつぶした」時に「香ばしさ」が立ち上がる。

この一手間が味に大きく影響。

ズリズリは子どもにさせるとヨロシイかと。

その際は間違いなくこぼすので、敷物を忘れずに。



ねっ、解ったでしょ。


「すり鉢」の内側の模様だって!

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大きさも形もピッタシ。

「すり鉢」だから「はちふせ」に掛かる。


頂にいるのが「島村伊三郎」でしょうか。


縞ムラ居三籠=島村伊三郎


浪曲ファンならおなじみ、忠治の敵です。

絹川=鬼怒川

忠治と伊三郎は、群馬、栃木のあたりの縄張り争い。

赤城山が戦場です。

浪曲では「火の車おまん」がここで死ぬ。


で、このあたり…といってもかなり広範囲ですが、伝説がある。


日光の「戦場ヶ原」です。


下野国(栃木県)の二荒神(男体山)と上野国(群馬県)の赤城神(赤城山)がそれぞれ大蛇(男体山)と大ムカデ(赤城山)に化けて戦った。



当時は、武士よりも博徒が「戦国時代」だったみたい。


絵は「赤城山」の頂上のカルデラ湖、小沼を表している。

「すり鉢」状の沼です。


「喧嘩は、もう結構」から思いつく慣用句は、


迷いましたが「腹八分」


「戦場」=千畳


*ウィキによると、「戦場ヶ原」の名前の由来は広い原野であることから「千畳が原」に由来するとする別説もあるそうです。


千畳ケ原(腹)八分=八百畳



 八百畳=やおたたみ=家を畳み


つまり、もう喧嘩は沢山だ!と「一家解散」


子分たちよ「かたぎ」になれ。


戸板一枚横にして〜飴菓子売っても、それが立派なカタギであるゾ〜♪



*余談ですが、

忠治ファンには悪いのですが、史実では、忠治はそれほど立派な人物じゃないらしい。飢饉で苦しむ人々を救ったというのはフィクションだそうです。

私も、浪曲で聴いただけでも「次郎長」に比べると、どうも「陰」の感じがした。

追いつめられて疑心暗鬼、子分に、その身内を殺させる。こうゆうのはリーダーの器じゃない。

次郎長なんかは、人望が厚かったというのが解る。善悪抜きで「男心が男に惚れる」器だったんだと思う。






by ukiyo-wasure | 2019-05-05 12:10 | 美術 | Comments(0)
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