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北斎「江口の君」牙が変!

北斎「江口の君」です。

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どう見ても、オカシイでしょ。

何ですか、このゾウ。

牙が一本しかないし、変な角度で曲がって鼻を押さえ込んでいる。これじゃ、パオーンと鼻を持ち上げられない!

リアル象を見たことがないとしても、ワザとらしいなあ、もう。



解説はコチラ。
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ということですが……、


「江口」には、コウコウと読んで、河が海に出るあたりという意味もある。


江戸で考えると「江口」は今の「江東区」あたり。



 牙変=木場辺



ゾウに乗っている色っぽい姐さんは、深川の「辰巳芸者」。


そうなると、この坊さん、西行ではない。


百人一首の「我が庵は都の辰巳〜」の喜撰法師でしょ。

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喜撰だけに「棄扇」



「騎士団長殺し」最終章で、何のメタファーか謎だったフレーズ。


 もう役目を果たせなくなった象と、その象使いのようなかっこうで。



 象使い=僧都が居



関係ないかも知れませんが……



ちなみに「富嶽三十六景」にも「茶つみ芸者」=「辰巳芸者」のダジャレが出て来ます。







by ukiyo-wasure | 2019-02-17 00:52 | 美術 | Comments(0)
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