「全集4」の最後の作品。 恋愛小説でないから、読みやすかった。詳しくは以下↓ 「失敗作」とは、よく言えるなあ。 読む前から、誰がゴーストか解りました。 「青の時代」といえば、ピカソ。 ピカソ=ぴ下そ=ひつ(いろは)=筆 ははん、ゴースト氏の署名だなってなる。 パブロ=はふい(濁点)ろ=821郎=11郎=潤一郎 「青の時代」=潤一郎筆 見事に「源氏」が入っている。 ギャグのセンス抜群。思わず吹き出しちゃいました。 「椎本」=クマですが、猫山辰熊という、ありえへーん!名前の登場人物。 「松風」=ウサギ=ダットサン(差し押さえに行く時のトラック) 「明石」=タコ=蛸配当(金融用語) 「梅枝」=スミレ=墨入れ=インク壜 *インク壜は石原慎太郎の処女作「灰色の教室」に登場。懐かしい! 「源氏」に着目して読んだので、ストーリー的仕掛けはハッキリしません。 が、この作品のポイントは作品の外にある気がしました。 「序」に「疑う範囲が限定されている主人公」とある。 山崎誠は、三島のイメージです。 三島はゴースト氏を信用している。 「愛されている」とまで思っている気がする。 この小説は「警告」とも取れる表現が随所に出て来る。 会社がダメになった最後の方。 誠はまだ芽吹かうとしない街路樹の梢に目をやって、ふとした気の迷ひで、自分はともすると空を見る癖がある、いっそ詩人になればよかったのだ、と考へたりするが、芸術家が必要とする真の狡智を知ったら、彼もまたこの職業を唾棄すべきものと思ったであろう。 意味深でしょ。 25歳のこの時点で、未来への想像力を持っていれば……。いや、誠同様、そういう思考ができない脳だから、あのような最期になったのか。 (という私、じつは、1%くらい、三島事件は狂言ではなかったかと思っている。) もう一つ、あれあれ?と思ったのは、 「紋白蝶」「結び目」「やれやれ」「もぞもぞ」。 ハルキワードです。こっちが先ですけどね。 *追記 「結び目」って数学の世界なんですね! 「折り紙」もですが、あの「あやとり」って、スゴいなってずっと思っていた。 考えた人、頭良すぎ! 「結び目」の世界だったのですね。 「結び目」がピカソと「結び」つきました。 「四次元と芸術の関係」「キュビスムの数学者」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%AC%A1%E5%85%83%E3%81%A8%E8%8A%B8%E8%A1%93%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82 *さらに追記 ピカソといえば「ゲルニカ」です。 ゲ=けい(濁点) ル=「加答児」カタルのル=児 「ゲルニカ」=刑事二課(捜査二課) 二課は、詐欺等の知能犯担当です。 逮捕されるってことでしょう。 *さらにさらに追記 第一章に、文房具店の宣伝用の大きな「鉛筆」を欲しがってダダをこね、結局、父親に買ってもらう場面。 コレの意味が解りました。 ピカソが最初に発した言葉が「ペンシル」だそうです。
by ukiyo-wasure
| 2018-12-14 13:05
| 詩・文芸
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