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芥川「文放古」は文盲


主人公(芥川)が公園のベンチの下で紙くずを拾う。

自分が落としたと思い持って帰り広げてみると、女性の手紙で女友達に宛てたものらしい。


「芥川竜之介と来た日には大莫迦だわ。」の一文にムムッ。全文を読んでみる。


地方に住む、高学歴で教養がある未婚の女性

年頃で結婚の話が度々来るらしい。

この男性たちをボロクソに云う。

教養がないというワケ。芸術的には「低能児」だって。

浪曲などは、この女性にとって「恥ずかしい」趣味らしい。

だから、自分にふさわしい男性はいない。

男に頼らず、自立して職業に就こうとしても、学校で学んだ事は役に立たない。


そして芥川の「六の宮の姫君」に言及。

意気地がないお姫様を、罵っているのが気に入らないらしい。

お姫様だって自活する手段を教えられていないのだから、自分と一緒だと云う。


引用します。

「〜それを得意そうに罵ったりするのは作者の不見識を示すものじゃないの? あたしはその短編を読んだ時ほど、芥川竜之介を軽蔑したことはないわ。……」



さて、その「六の宮の姫君」の解読はこちら。



題名の解読、いきまーす。

文=文
放=ほう=ぼう=亡
古=こ=木=もく=目


 文放古=文盲



竜ちゃん、キツいなあ。

1924年、亡くなる三年前です。

死にたくなる感じ、解るなあ。

ここまで「理解されない」と、「猿の惑星」にいるような気分かと……。

谷崎は、最初から理解は期待していないと思う。

どうせ世間は「色恋」にしか興味ないって諦めていた感じ。

だから「表」は「ちょい変態風味のエロ」を大サービスしたんでしょう。

こういう状況は、今も変わらないと思いまーす。






by ukiyo-wasure | 2018-08-29 22:00 | 詩・文芸 | Comments(0)
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