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西村賢太さん 「一夜」の稲垣潤一さん


清造さんネタに割り込ませて、西村さんの方の「一夜」です。

当然、清造さんの「一夜」へのオマージュ。

つうことは、テーマは「タヌキ」じゃないと、私の清造「一夜」の読みは間違いという事になります。


清造「一夜」の解釈。


西村さんは稲垣潤一さんのファンということになっているらしい。


この「一夜」に登場するから。と、じつに「やれやれ」な理由。

私小説は日記じゃないから。




読んだら、この作品はやっぱり「タヌキ」を描いている。

「タヌキ」様は、「源氏」でも大変重要なアイテムです。

「源氏」の「タヌキ」は「御法(みのり)」

「一夜」のラストの、

(まだ、手離せねえ)が「身の利」を表していると思う。



で、「タヌキ」は「暗夜行路」にも出て来る。

コチラ参照。
https://tamegoro.exblog.jp/28470535/



稲垣潤一さんの大ヒット曲が「クリスマスキャロルの頃には」
https://www.youtube.com/watch?v=McZdvQW6m-c

お解りでしょうか。


「クリスマスキャロル」=「暗夜行路」を導くためでしょ。


潤一さんは潤一郎をイメージさせますし、バッチリですね。




「暗夜行路」のタヌキは第四の九


「一夜」に「おみやげ」を「おみや」という女の子が出て来る。

「暗夜行路」には「おつもり(頭)」を「おつも」という表現。


「許してください、許してください」はカチカチ山?


臭いに敏感=タヌキの優れた嗅覚

その前に、主人公の短気=タヌキでしょう。



……などなど、タヌキ関連が散見されます。



どうでしょう。興味のある方、ぜひご確認を。



*追記 

「暗夜行路」第四の九

「タヌキ(エキノコックス)」の補足説明を。

各章のラストの部分が、すべてテーマ関連です。

引用します。

赤児は乳の呑みかけだったので急に烈しく泣き出した。謙作はかまわず泣き叫ぶまま抱いて、駅長と助役にもう一度礼を云い、一人先へ出口の方へ歩いて行った。


 駅の子グズる=エキノコックス

by ukiyo-wasure | 2018-08-05 13:27 | 詩・文芸 | Comments(0)
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