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芥川「白」と「アグニの神」


「白」は、「シロ」という名の犬の話。

当たり前ですが、白いから「シロ」って名前です。


ある日、隣家の黒犬が犬捕りに捕まったのを、恐くて助けずに逃げてしまう。

と、全身が真っ黒に。家に帰っても「シロ」と認めてもらえず、追い払われ野良犬に。

黒犬となったシロは、たくさん人助けをする。

新聞でも度々取り上げられる。

すると、毛色が真っ白にもどり、飼い主のもとで温かく迎えられる。



何だか教訓じみたお話でしょ。

でも、それはヒッカケだと思います。


タイトルの解読、いきます。


 白=ホワイト=why?(なんでやねん)





つぎ「アグニの神」です。

インドの神様ということになっている。


インド人の占い師の婆さんに日本人の少女が誘拐されている。

婆さんは、少女の体にアグニの神を乗り移らせて神託を聞き出す。

これがハズレなし。

魔法も使う恐ろしい婆さんで、助けに行った男のピストルも役に立たない。

少女は、アグニ神が乗り移ったフリをして「家に帰せ」というウソの「神託」を言おうするが、眠ってしまい失敗する。

すると、乗り移った真のアグニ神が、自分を悪事に使ったことに怒り、婆さんを殺してしまう。


目覚めて婆さんの死骸を見た少女に、助けに来た男が言う。


「私が殺したのじゃありません。あの婆さんを殺したのは今夜ここへ来たアグニの神です」


全部読まないと解りにくいと思いますが、冒頭で、占いを依頼するアメリカ人が出て来る。

少女はうとうとし出したとき「日本の神」に助けを求める。

最後に救ったのが「アグニの神」ですが、インドの神ではなく……


アグニ=はぐに=白人



 アグニの神=白人の神=キリスト



婆さんは自分で胸にナイフを突き立てて死んでいます。

自殺=ジーザス?


どうでしょう。

芥川もキリシタンに関係しているのかなあ。

「仙人」も「天使」のことなんですよね。

雪をかぶった松の木=クリスマスツリーで。




芥川の解読は、これでオシマイ。

「暗夜行路」に戻ります。

興味のある方はぜひ、芥川や太宰の解読にチャレンジを!!



by ukiyo-wasure | 2018-07-08 21:00 | 詩・文芸 | Comments(0)
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