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「暗夜行路」は超難問パズル


「暗夜行路」は「クリスマス・カロル」と読み、さらに、


 苦しまず、コロッ。


これは谷崎以外考えられない


私が解ったくらいですから、太宰はバッチリ見抜いたはず。

志賀め、偉そうに!となって当然でしょう。


「細雪」が細菌兵器やら生物兵器。「死をもたらすもの」カタログみたいなものです。 


「源氏物語」を手本にしたと気づきましたが、「源氏」の「生物」とはダブっているのが多いのに「植物」が、キノコくらいで、肝心のトリカブトも出て来ない。


化学薬品が多すぎて入れなかったのかと漠然と感じていました。


「暗夜行路」を解読しはじめて、まだ10章目ですが、「源氏」と「現代(当時)の毒物」を合わせている感じがしてきました。

睡眠薬とか、麻薬とか。


どうゆう入れ方かってゆうと、超凝っている。

Google先生がいるから何とかシッポを掴めるのですが、当時は、まず難しかったと思う。


たとえば、前編の第一の十章

答えは「蛇」です。

「源氏」では「藤袴」「細雪」では下巻の第十三章です。



シッポとなった表現がコレ。

 食過ぎたので、彼は消化剤を飲んで、そして二階へ上ると〜


作者はなぜ、ここで消化剤を飲ませたのか。

いらない表現なのです。ワザとらしい。


落語の「そば清」をご存知でしょうか。

「うわばみ」が、ある草を消化剤がわりにしているのを目撃する噺。

もしかして、蛇!!?

となった瞬間です。


つぎに登場する「ワザとらしい人」は、


そして殆ど無意識に親指のささくれをむしり出した。ささくれからは血がにじみ出て来た。


ささくれ=皮爪むしり=ひつまぶし

は別名マムシ



こじつけだと思っているでしょ。

このささくれ男ですが、

急に首根を堅くして、顔を反向けて了った。


人間が首根を堅くするって……。



酒場の女性の描写です。マブタが一重か二重かという話題。


お加代が一トかわ眼か二タかわ眼かというような事を考えて〜


「脱皮」のことでしょう。



最後はコレ。

お加代は毎日昼前銭湯に行くと丁度空いている時で、誰もいないと両方に留桶を抱えてよく泳ぐというような話をした。

(子どもか!!)

お加代は瓦斯会社の工夫が大きな脚立を流しへ持ち込んで、損じた瓦斯燈が直ってからも何時までも愚図々々しているので湯船を出られなかったというような話を自身でも興味を持って話していた。



「安珍・清姫伝説」、歌舞伎の「娘道成寺」を連想します。


毎日昼前=日が高い銭湯=日高川(せん)

清姫はになって泳いで渡ります。

安珍が隠れた釣鐘を大蛇となった清姫がグルグル巻きにしたもんだから、出られない!



ベースとなっている元ネタの知識がないと解けない。

「清玄」が出て来ますから、「清」からどれだけ連想が広がるかでしょう。「清姫」や「そば清」が思い浮かぶかですね。

今はネットがあるので、その気になれば誰でも解けると思います。

パズルや謎解き大好きな方、ぜひチャレンジを。






by ukiyo-wasure | 2018-06-23 12:40 | 詩・文芸 | Comments(0)
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