人気ブログランキング | 話題のタグを見る

三島「サーカス」の怪・その1


「金閣寺」を書いたのは、源氏鶏太かもしれないと思った。

それで、源氏鶏太の当時の作品を読んでみました。

図書館の表の棚にはなくて、倉庫から出してもらいました。


詳しくはこちら。「金閣寺」の犯人と同じ、舞鶴出身です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/源氏鶏太


「金閣寺」については結論は保留にします。


昭和33年の作品に「流氷」という短編がある。

一人称で、講演で北海道に行った話です。

源氏さんは住友金属の社員でした。当時の回想になっている。

メアファー小説は、固有名詞やそれに近い表現が要注意です。

ハモニカの音が出て来ますが『天然の美』としている。『ふるさと』でも北海道にちなんだ曲でもない。

作者の「選択」があったわけです。


『天然の美』または『美しき天然』
https://www.youtube.com/watch?v=pjpKIYu8H5I

昭和生まれならご存知、サーカスの「ジンタ」です。


ピン!←妖気で髪の毛立った音。


三島由紀夫「サーカス」は昭和22年。10年前の作品です。

昔、三島本人の朗読で聞いたことがあります。

詳しくはこちら。
https://ja.wikipedia.org/wiki/サーカス_(小説)


双方から引用します。

「サーカス」
自分の天幕をあけてはひると、少年と少女があひびきをしていた。

「流氷」
ある日、私は、事務室の奥にある書庫へ入って行った。そこで、私は、川原と接吻している美奈の姿を見たのである。


まあ、よくあることだからビックリしません。

これはどうでしょう。

「サーカス」
団体の仏蘭西語学校の小学生たちは興奮して二人にキャラメルを投げかけた。彼らのちひさいポケットのなかで溶けていたキャラメルは少女の髪に果実のようにぶらさがった。

「流氷」
人眼のない廊下ですれ違うとき、はい、といってキャラメルを握らしてくれたこともあった。


なぜキャラメルなんだ?と思いませんか。


「サーカス」の方には理由がある。

キャラメル=カラメル=空メール=鳩=Q


「サーカス」
P公(名前)。R人の女間諜

「流氷」
B社の文芸講演会。S本社。M町


「サーカス」のPとRですがQが抜けている。


Qが何を意味するのか。

『王子』が出て来ますからトランプの「女王」でしょう。


そして「サーカス」というタイトル。

サー(3)下ス(中国数字4)=3・3=9=Q


Qはいろいろに解釈可能です。


「掌の小説」「さざんか」も3×3が9=Qで、トランプのKとJの間ということで、「間男」と読みました。


ここで「慶應」の登場です。

Q=K負う(追う)=鶏太(おお)と読める。

が、これだけだとコジツケっぽい。

サーカスに気の荒い馬「クレイタ号」が出て来る。


ほーら、来た来た……。


  クレイタ=ケイタ=鶏太



このネタは、まだまだ続きがあります。

疲れたので、あとで。




by ukiyo-wasure | 2018-06-07 02:05 | 詩・文芸 | Comments(0)
<< 三島「サーカス」の怪・その2 三島「軽王子と衣通姫」慶応ボー... >>