「限りなく透明に近いブルー」も「なんとなく、クリスタル」もスカシで「源氏物語」が入っています。 「なんとなく〜」の方は、単なるシャレというか戯れで書かれていると思われます。 が、「限りなく〜」の方は、何か別の物が入り込んでいる感じがして、気持ち悪い。 メタファー小説は「ワザとらしい」エピソードがポイントです。特に固有名詞。 「パルムの僧院」なんかメッチャ怪しい。 「パルムの僧院」「三島由紀夫」でググると、関係あるネタが出て来ます。 そうそう、それよりも、第一に「何で、こんな、薬物のグジャグジャを書いたのか」ってこと。 深沢の「無妙記」を読んだとき、三島由紀夫の薬物中毒を疑いました。 それがずっと引っ掛かっていたので、この小説ってもしかすると……。 確信はありません。ただ、 レイ子、変電所、縛られた写真のモデル、鏡ばりのラブホ(鏡子の家)……。 フルートのメーカーで「ムラマツ」が出て来ます。 これ、引っ掛かりました。ふーん、国産でいいんだと。 三島に『にっぽん製』という作品がある。 そういうわけで「我こそは三島通」という方、ぜひ検証してみてください。 私には、今から三島全集を読む根性がありません。 そこまで興味ないし。 で、タイトルです。 「なんとなく、クリスタル」で、クリスタル=ガラスと解釈しました。 もともとは水晶のことです。 クリスタルガラスは、「限りなく透明に近づけた」ガラスなのです。 小説の中に「水晶の舟」が出て来る。 そしてフルートの思い出。 限りなく透明に近いブルー=水晶の「フルートのト無い」 水晶のナイト=水晶の夜 「水晶の夜」とは https://ja.wikipedia.org/wiki/水晶の夜三島に『わが友ヒットラー』がある。 ウィキによると初めのタイトルは「クリトリスにバターを」だったそうです。 「バターを」の「ーを」に反応しました。 作中にカズオが出て来る。 「ーを」=一夫=ヒップ=尻=けつ。 やたらに「尻」が登場しますし。 クリトリス=陰核=品かく 品=三・口(マウス)=三子(みし) かく=「かきくけこ」から「間き」=まき みしま(三島)/きにばた/けつ きにばた=木にアダ=水が空=自ら 続けて読むと「三島自決」 メタファー小説というジャンルの存在を知らないと、文章が稚拙だとか、リアリティがないという評価になりがち。 村上春樹さんの小説もしかり。 それとね、三島ファンには文学の方と、行動の美の方、二種類いるみたいね。 ずっと昔、後者の人に「三島ってヒロポンでもやってたんじゃないの。太宰もだけど、死ぬなら一人で死んで欲しい」と言った事がある。 その人、気分を害して「女には解らん!あんな難しい本を書くんだから、エラいんだ」 なーんだ、難しくて読めなかったのか。と思いましたっけ。
by ukiyo-wasure
| 2018-05-13 16:06
| 詩・文芸
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