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「掌の小説」の「写真」元カノは62歳


「掌の小説」の「写真」です。


文庫で、わずか1ページ半。

ずっと解らなくて保留していました。

やっと解けました!


ある醜いーーと言っては失礼だが〜と形容される詩人が「私」に語った話。

彼は写真嫌い。四五年前に婚約者と撮ったきり。
去年、雑誌用の写真として、彼女の姉と三人で写っているのから、自分だけ切り取って渡した。
ある新聞社から、また写真が欲しいといわれたので、婚約者とのツーショットから自分だけ切り取って渡した。

残った彼女だけの写真。当時17歳。可愛かったはずが、なーんだつまらないと思えた。

彼は結局、婚約者と結ばれなかったようだ。
一生のうちにもう一度そんな女が出来るという自信はないそうだ。

そんな彼のーー永年の夢が一時にしらじらと覚めてしまった。


この後、ぐだぐだ数行ありますが、ほとんどどーでもよい。


切り取って一人になった彼女が、急に魅力を失ったという部分に着目すると、ブサイクな彼が引き立てていたんだろう。などと推理してしまう。


そんなんじゃあ、ダメダメ。当たり前すぎです。


「永年の夢」に着目です。


四年や五年が、永年ですか?

四五年は、四十五年の意味にも読めます。


題名に答えがありました。


写真=フォトグラフ


フォ=フォー=4

=十=10

グラフ=和歌のテクで「グラ」はグラッといく意味。

倒れたり、転んだりです。

時雨=四がグレて目になるみたいに。

「フ」=2 

サイコロです。2が転(グラッ)で裏が5


  写真=フォトグラフ=45


つまり、当時17歳の彼女は、現在62歳です。



ああ、疲れた。


「新潮文庫」巻末の解説の人、絶対読めてないでしょ!





by ukiyo-wasure | 2018-05-01 00:32 | 詩・文芸 | Comments(0)
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