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「掌の小説」の「雪隠成仏」剽窃だ!


「掌の小説」の「雪隠成仏」


「貸し雪隠」の話です。


やっぱり江戸時代の小咄にありました。

「借雪隠」という題で、不忍弁天様の開帳に、観光客用貸しトイレをはじめる。ライバルのトイレに一日中入って営業妨害する。

落語では「開帳の雪隠」だそうです。


小説では、場所が春の嵐山
トイレの中で疝気を起こして絶命


これを聞いた京の人々、
「いかなる風流人の落ちぶれか」
「天下一の茶人じゃ」
「日本始まって以来の乙な自殺じゃ」
「雪隠成仏、南無阿弥陀仏」
口々に讃えぬ者ぞなかりける。



「童謡」に「弁天様」が出て来るので谷崎作でしょう。



編集者「蘿洞先生、これはちょっと……」
蘿洞「何が?」
編集者「僕、落研だったんですよ」
蘿洞「で?」
編集者「『開帳の雪隠』って噺とそっくりです」
蘿洞「そのソックリが味噌」


雪=窃
隠=ちん=枕(落語だけに)
成仏=上仏(フランスの上)=ベルギー=白耳義

窃の枕が白=白窃=ハク窃=雹窃=剽窃

*雹(ひょう)の音読みがハク


 雪隠成仏=剽窃








by ukiyo-wasure | 2018-04-22 17:11 | 詩・文芸 | Comments(0)
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