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北斎が描いた「誰をかも〜」の真実


北斎「乳母が絵解き」です。


 34番・藤原興風


  誰をかも 知る人にせむ 高砂の
     松も昔の 友ならなくに


学校では教えないオトナの解釈はこちら。
https://tamegoro.exblog.jp/26847396/


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松が雪のようです。
だから、雪=ぶき=浮蟻=酒。

あるいは、寒松=燗待つ

と、最初は楽勝楽勝!でした。


でもねえ、「掌の小説」もそうなんですが、そんな解釈じゃあダメなんです。

北斎先生は、究極の「視覚+ワード」パズル作家です。

まさしく「酒飲み」という表現を探さなければ……。


結構難しかった。でも発見!

北斎が描いた「誰をかも〜」の真実_b0230759_23244242.jpg

お酒の燗をしているお姐さん、


  左利きでーす。


左利きとは「酒飲み」のことなのでーす!!

芸が細かいでしょ。




「羊をめぐる冒険」第4章(1)と一致でしょう。

冒頭、引用します。


一人の人間が習慣的に大量の酒を飲むようになるには様々な理由がある。理由は様々だが、結果は大抵同じだ。



ハードボイルドを翻訳したような文体で、じつは「和歌」って、最高にカッコいい!!!



追記

「搾取」が複数回登場。

「還元」=「管弦」を連想させるため?


by ukiyo-wasure | 2018-04-15 23:38 | 詩・文芸 | Comments(0)
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