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川端康成「散りぬるを」の真相・その2


前に書きました。川端康成「散りぬるを」の真相
http://tamegoro.exblog.jp/28087781/

気になることがあって読み返しました。

トリックが入っていました。


「足がだるくなった」という、不自然な表現。

これは柿本人麻呂の「あしびきの」でしょう。

犯人とされる山辺三郎の供述「赤ん坊の声を聞いた」も唐突です。

夜泣き=「よ」無き

題名が「散りぬるを」ですし、「いろは歌」をチェック。

「よ」を取ると「わかたれ」「和歌誰」となります。


「あしびきの」の真相は「鳥づくし」でした。以下参照。


「足がだるい」=あしびきの=ホトトギス

「嘘よりこわいものはない」=ウソ


「真鳥」「カッコウ」「鴛鴦(おし)」が足りない。


 捨、真鳥カッコウ鴛鴦

 
  真撮り(の)格好をし



やっぱりエロ写真のモデルだったでしょ。

ますます、谷崎が書いた気がします。



ちなみに、このトリックに気づいたのは「国境の南、太陽の西」の島本さんを、なぜ足を引きずる少女にしたか。


第5章が芭蕉のこの句。

 うき我を淋しがらせよ閑古鳥


閑古鳥が、あしびきの〜の句では「ながながし」の「なが」が一つ余計だから「棄なが」=「気長」となる。


閑古鳥=気長=毛長(髪長)となり「女性」を意味します。


句の解釈は複雑になるので後ほど。

 

追記 2018.2.21

「散りぬるを」は太宰もあるなあ……と「ダス・ゲマイネ」を読んで感じました。
ずっと、文体が苦手で読む気がしなかった作家ですが、人気の理由が解りました。


by ukiyo-wasure | 2018-02-20 22:46 | 作家 | Comments(0)
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