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「義」とは


久々の浪曲ネタ、「国定忠次」の名調子♪


 猛虎一声 吼え来る
 狩人これを 撃たんとする
 あまたの獣の 危うきより
 飛び来たりたる 羊めが
 狩人前に たたずんで
 弾丸(たま)に当って 身は倒れ
 ほかの獣を 救うてやる
 羊はわれを 知らぬという
 その意味をもって 唐土(もろこし)に
 羊の下に 我と書き
 義という文字が 出来たという
 その義をもって 売り出した
 上州生まれの 長脇差
 国定村の貸元は
 長岡忠治の ものがたり
 不弁ながらも 勤めます



これを聴いた時、調べました。「義」の成り立ちです。

見てきたようなウソを言うのが講釈師。

浪曲師も負けていない。全然違いましたから。


ところが、ここにきて、気になったのが「羊」です。

キリスト教ではかなり意味がある動物らしい。

村上春樹さんの小説に、頻繁に出て来る。

古典文学や歴史は、表は為政者の都合で出来ているけれども、裏の真相は、能や歌舞伎など、芸能関係に伝えられている気がしています。

芭蕉が、なぜ義仲ラブなのか。ずっと謎でした。

それが、句を解読していたら、キリシタンに行き着いてしまった。

キリシタンつながりは「源氏」や「和歌」が「読める」というのと、なぜか一致するのです。

北斎、写楽、山頭火、放哉……同じラインで繋がります。


「源氏物語」の頃、すでにキリスト教が入ってきていて、光源氏の「光」がキリストと関係あるような気もします。

そしてなぜ「源氏」なのか。

義経や義仲の「義」は、源氏につたわる名前用の文字だそうです。

虎造さんがいうには「自己犠牲」を表しているってことですよね。

キリスト教の精神、武士道と通じませんか。


 義=よし=ヨシヤ


どうでしょう。古代史のロマンです。





by ukiyo-wasure | 2018-02-13 02:16 | 浪曲 | Comments(0)
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