放哉「すばらしい乳房だ〜」は母子像


山頭火に「歯が抜けた」句がいくつかある。

 ほろりとぬけた歯ではある

 これが私の歯であった一片


他にもあります。表面の意味だけを取れば、チョーくだらん。

私的なことを、何もったいつけて語っているんだ。ぺっぺっ。

と思いながら寝ました。


朝、目覚めたらドキッときましたね。

人間、脳がもっとも働いているのは睡眠中ではないかと思う。


標題の放哉の句です。

昔、和歌も俳句も、その奥深さを知らなかった時、乳房は「牛の乳房じゃないか」と解釈していました。

女性の裸と読んでる評論ばっかりだったから、研究者のオッサンはスケベ揃いだ!と思っていました。


  すばらしい乳房だ蚊が居る

  すばらしい乳房だか(蚊)が居る


乳房が見えている=はだか

それの「は」がないのです。

はがない=はかない(儚い)ということか


どうもピンと来ません。


歯がない=乳児と読めば、母子像が立ち上がるのです。


これがこの人のセンスなら、ちょっとスゴいレベル。


放哉ファンの皆さん、どうでしょう。


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by ukiyo-wasure | 2018-01-14 11:18 | 古川柳・俳句 | Comments(0)
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