其角「維光が」


其角の、

 維光が 厠(かわや)に持ちし 扇哉


「1973年のピンボール」とは関係ありませんが、たまたま気づきました。
 
岩波文庫の解説に、ちゃんと「維光(惟光)」と書いてある。

「源氏物語」の「夕顔」に登場します。

惟→維になっているのが、句意だったのですねーっ。

 
 いと(糸)変(偏) 厠(かわや)に持ちし 扇哉


「平家物語」などは、史実を元に書いています。
「源氏」は100%作り話。

そんな扇があるわけない!!

和歌の「逢ひ見ての」と同じで、一撃必殺のワザ。いいなあ。




 志ん生師匠が枕で、似たようなことを言っています。


 骨董屋「鎮西為朝が小野小町にあてた手紙だよ」

  客 「時代が違う。あるわけない」

 骨董屋「あるはずがないから、珍しい」
 
 

 志ん生師匠は、其角が全部読めていた気がします。

[PR]
by ukiyo-wasure | 2017-12-02 01:39 | 古川柳・俳句 | Comments(0)
<< 「海辺のカフカ」=北斎「富嶽... 其角「はらら子を」=「197... >>