「世界の終りと〜」は続「百人一首」上巻(16)

「世界の終りと〜」は「羊をめぐる冒険」と比べ物にならないくらい、複雑!!

小説ではなく、対象としている和歌がです。

羊をめぐる冒険」では、ほぼ解釈が一致していました。楽勝!と思って、「世界の終りと」を解読し始めたら、自分の読み(和歌)の甘さに目から鱗です。

 歌道をナメていました。ごめんなさい。

 村上先生、さすがです。ニワカの私とは違いますね。

 でも、物凄く考えたと思います。

 計算士がシャフリングとかして、延々と仕事している場面や、疲れた感じね、「解るーっ」です。


 で、あんまり肩の凝らない章を紹介します。


上巻(16)は、「小倉百人一首」の以下の歌でしょう。


 40番・平兼盛さん。


   しのぶれど 色に出でにけり わが恋は
        ものや思ふと 人の問ふまで




以下でご確認を。

http://tamegoro.exblog.jp/26872478/


この歌はシャレだけ。

小説の方もシャレが散りばめられている。

たとえば冒頭。

 その老人は窓際に持ち出した椅子に腰を下ろし、いつものように背筋をまっすぐのばして、身動きひとつせずに外の雨を眺めていた。

ぼうっと雨を見ている=レインボー


 地図を靴底に仕込む=文(ふみ)=踏み


この歌のことだと解った理由は、以下の文です。

「察するところ君はどうやらあの娘のことが好きなようだな」と老人は言った。


一見深刻な表現の裏にギャグを仕込むワザ。深沢の小説を思い出しました。

最後は、交際=虹彩かと。

他にもあると思います。興味のある方は探してみてね。





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by ukiyo-wasure | 2017-11-23 13:20 | 詩・文芸 | Comments(0)
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