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「ねじまき鳥クロニクル」は「奥の細道」3-7と9


「ねじまき鳥クロニクル」第3部(7)(9)は、「奥の細道」の以下の句について書いていると思われます。


 山中や 菊はたおらぬ 湯の匂


このような句は、故意に三重構造にしているのでしょうか。

偶然、「そうとも読める」なのでしょうか。

前者だからこその「俳聖」の気もします。


私の解釈は(9)と一致します。

当然、裏の意味です。前の記事でご確認を。

http://tamegoro.exblog.jp/27335744/


主人公がになった設定ですね。

青いアザが紫に。赤鬼のイメージ。


 鋭いノックの音で、断ち切られる通路。

 いつものように。


これは上手い!感動します。

鋭いノックの音=ドーンは英語で「夜明け」

昔話の鬼は、夜明けによってこの世界から去る。


 いつか僕はこの隔たりを通過してそこに「入る」だろう。


鬼籍ですね。




そして(9)の方。

 山中や 菊はたおらぬ 湯の匂


菊はた=キク端=カケコ=掛子

箱の中の入れ子みたな小箱ですね。検索を。
別の意味で「本心を打ち明けないこと」だそうです。

=ヒ(い)を含む=いがん=とう=

「いがん」が返って=含意


「山中」は迷いますね。

彼岸があるので、いろは歌の「くけ」で「供花」「供笥」かと。

法事かなにかで句を詠んだか、歌仙を巻いたか。


 供笥ゆえ 掛子はなしで 含意なし


裏の意味を持たせなかったということでは。


さて、小説の方。

笠原メイのいる場所は「山中」

 ふくまれる私

その施設は、お寺のような「出家」をイメージさせられます。


ラストの、

 ーー追伸

申ではなく伸。

 イを含んでいます。





by ukiyo-wasure | 2017-11-04 11:57 | 詩・文芸 | Comments(0)
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