「ねじまき鳥クロニクル」第3部(7)(9)は、「奥の細道」の以下の句について書いていると思われます。 山中や 菊はたおらぬ 湯の匂 このような句は、故意に三重構造にしているのでしょうか。 偶然、「そうとも読める」なのでしょうか。 前者だからこその「俳聖」の気もします。 私の解釈は(9)と一致します。 当然、裏の意味です。前の記事でご確認を。 主人公が鬼になった設定ですね。 青いアザが紫に。赤鬼のイメージ。 鋭いノックの音で、断ち切られる通路。 いつものように。 これは上手い!感動します。 鋭いノックの音=ドーンは英語で「夜明け」 昔話の鬼は、夜明けによってこの世界から去る。 いつか僕はこの隔たりを通過してそこに「入る」だろう。 鬼籍ですね。 そして(9)の方。 山中や 菊はたおらぬ 湯の匂 菊はた=キク端=カケコ=掛子。 箱の中の入れ子みたな小箱ですね。検索を。 別の意味で「本心を打ち明けないこと」だそうです。 匂=ヒ(い)を含む=いがん。湯=とう=倒 「いがん」が返って=含意 「山中」は迷いますね。 彼岸があるので、いろは歌の「くけ」で「供花」「供笥」かと。 法事かなにかで句を詠んだか、歌仙を巻いたか。 供笥ゆえ 掛子はなしで 含意なし 裏の意味を持たせなかったということでは。 さて、小説の方。 笠原メイのいる場所は「山中」 ふくまれる私 その施設は、お寺のような「出家」をイメージさせられます。 ラストの、 ーー追伸 申ではなく伸。 イを含んでいます。
by ukiyo-wasure
| 2017-11-04 11:57
| 詩・文芸
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