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「1Q84」BOOK3第13章について訂正します。


「笛吹川」の謎が解けたので、そのことを書いているはずの

「1Q84」BOOK3 第13章を再チェックしました。


「竹田ノロウ人」の「竹田」とは武田泰淳ですね。


ラストにしつこく出てきます。

 これが振り出しなのか?

「振り出しにもどる」

 これが振り出しに戻るということなのか?


すべて傍点付きで、強調しています。


武田泰淳に


「振り出しにもどる」という作品あり!


Googleでご確認ください。


 牛河は薄い刃物のような笑みを浮かべた。


薄い刃物=剃刀。武田信玄は剃髪していますが、

武田泰淳もお坊さんです。

当時、文学界新人賞、中央公論新人賞の選考委員でした。



*おまけ。

(寒さに)ふるえる牛河=ふえふき川


村上大先生お得意の空耳系ですね。



追記 10/26

牛河の「異物」といわれる容貌ですが。武田泰淳に「異形の者」という作品があります。

1950年に発表。「太陽の季節」の例のシーンと同じ描写があるんですね。障子をブスッという。

なーんか、ややこしいですね。

牛河が不動産屋の青年に、不用心にカギを渡してコピーを取られたらどうするんだと説教する場面も意味深。

昔はコピー機がありませんから、生原稿を「先生」や「編集者」に渡していたんでしょうね。ちょっと手を加えて勝手に別人の筆名で出されても、自分の作品だという証拠がありません。作家を目指す人は、そこで角を立てたら、一生日の目は見れない。狭い世界の恐ろしさですね。

思えば出版界は物凄くいい加減です。大抵が口約束。契約書を交わすようになったのは最近です。

by ukiyo-wasure | 2017-10-25 17:43 | 詩・文芸 | Comments(0)
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