芭蕉「木啄も庵はやぶらず 夏木立」


 木啄も 庵はやぶらず  夏木立


芭蕉ってクールだなあ。其角以上かと思っちゃう。

「奥の細道」4月5日 栃木県大田原市の雲巌寺に禅の師匠であった住職・仏頂和尚を訪ねたときの句。

 
芭蕉先生、和尚を小バカにしてません?

 
まずね、きつつきを変換すると啄木鳥が出る。啄木でもいい。石川啄木ですね。

なぜ「木啄」なんだろう。まあ、「木をつつく」の意味でこの字も正しい。

ちょい怪しいレベル。

庵はアン。「あ」は「は」「わ」に化けることが多い。

だから「範を破る」という慣用句が思い浮かぶ。

そして「夏木立」です。「夏ごたつ」と読める。夏火鉢と同じ。

役に立たないって意味。

そうなりますと、クールで冷めた芭蕉先生。仏頂面かどうかは知りませんが、禅師が何かもう、決まりきった事しか言わない、退屈な坊さんだったのでは。偉そーに「御託」を並べちゃってさー。


 御託(木鐸)も 範は破らず 得るものなし


カッコいいなあ、芭蕉さん。とことん権威が嫌いなんですね。





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by ukiyo-wasure | 2017-09-29 03:26 | 古川柳・俳句 | Comments(0)
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