「1Q84」の各章は、深沢七郎の各小説と一致している。 この仮説のもとに、読んでいます。 BOOK2 第18章。 深沢「江戸風ポルカ(2)」です。 職人の娘が、ハシゴで商家の若旦那の家に忍び込みます。二階の部屋です。それが、父親に見つかり、以後は外出禁止。と、娘のお腹が大きくなってゆく。こっそりと出産します。ま、最後はハッピーエンド。 この話のキモは、父親の職業でしょう。最後の方のセリフにヒントがでてきます。よーく読まないとわかりません。 「1Q84」の方。 「麦頭」という店の名前。最大の謎ですね。 「ばくとう」=「あくとう」=悪童となります。 「ポルカ」の方で、娘を見つけたときの父親のセリフが 「この、いたずら女め!」です。 いたずらっ子=悪童。 そしてね、ビックリといいますか、村上春樹さんのセンスに感動したのが「月」の使い方です。 何と「ハシゴ」に見立てているのね。言われてみるとハシゴの形です。繰り返し出てきます。たとえば、
青豆はそのときひそかに、ある種の心を月に託していたのかもしれない、と天吾はふと思った。 青豆=職人の娘。月=ハシゴね。 教室の思い出は二階ですし、 月は二階建ての古い一軒家の屋根の上に浮かんでいた。 ローリング・ストーンズや「靴の中に入った小石のように」という表現は「お白州」を表しています。お白州には白い砂利が敷き詰めてある。 なぜかというと、父親の職業は……。
by ukiyo-wasure
| 2017-09-08 19:00
| 詩・文芸
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