BOOK1 第4章。 深沢「かげろう囃子」のことかと。 よく読むと、現実ではなく芝居の「牢の中」の話です。 牢内の会話が最高に面白い。人生経験がないと書けない場面です。 陰郎とは、新米の若い役者の意味と、陰間の意味があります。 陰間というのは、男性の相手も、女性の相手もする、美少年のことです。 江戸時代、陰間茶屋というのがありました。 「1Q84」の方です。 天吾とふかえりが新宿の中村屋で会います。 中村屋は歌舞伎役者さんを連想させます。 二人は数学の「積分」の話をします。 「積分」=「セキブン」=「石文」=「責問」「牢問」 高校生のふかえりが「白ワイン」を注文します。 白ワインは「白酒」=拍手。「楢山節考」の「白萩様」と同じです。 ふかえりがコートを脱ぐ描写を引用します。 虫が脱皮するときのようにもぞもぞと体を動かしてそこから抜け出し〜 「かげろう」=トンボ=羽化 天吾は両手で、空中にある架空の箱を支えるようなかっこうをした。 歌舞伎十八番=おはこ? 天吾くんは年上の女性が趣味のようで。 そのへんも、陰間っぽいのです。
by ukiyo-wasure
| 2017-09-01 23:10
| 詩・文芸
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