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仕切り直して「1Q84」(3)


 すべて私の思い込みかもしれませんが。


 前に書いた、ヤナー・チェックとヤナー・チェクは、「正月」意外にも「小ツ棄」で、国旗とかね、いろいろ読めます。

 こういうのではなく、もっと長い描写でイメージが「深沢」とかぶるのがあります。


 深沢に「ポルカ・パントマイム」という、2ページに満たない話があります。


 主人公が町で見かけた女を好きになる。言葉を交わさないけれども、目と目で通じ合って、部屋に来る。

 主人公にも相手の女性にも「奥様」がいるのね。

 オチがあって、どちらも犬だと解る。


 「1Q84」の主人公が子ども頃。父親がNHKの集金人で、日曜日はいつもいっしょに集金に回る。

 同じように、宗教の勧誘に回っている母娘がいて、主人公とその女の子が目と目で心が通じる場面がある。


 二つの話、雰囲気が似ているんですよ。


 私の勘通り「深沢ちりばめ小説」だとしたら、こういうテクニックは上手いなあ!って思いますね。

 

by ukiyo-wasure | 2017-08-29 01:37 | 詩・文芸 | Comments(0)
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