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深沢七郎「和人(シャモ)のユーカラ」


 これ、読んだ人いますか。

 和人(日本人)、アイヌの人たち、北海道の先住民の男。

 この三者が、じつは、落語家、浪曲師、講談師のことだ気づきましたか。

 先住民の男=講談師の田辺一鶴さんでしょう。

 「タモの木の
 枝と、枝のあいだは
 俺のものだ
 と、言います」

 タモ=田んぼ。田んぼの一画は俺のことだ。

 「シャコタンの島は、
 持って歩けないのさ
 と、言います」

 陸続き=理屈好き。講談は講釈ともいいます。

 「太平洋の水は、
 持って歩けないのさ
 と、言います」

 水が滴る=好男子=講談師


 「シャモのユーカラは怖いですね」
 「話をするときも、手で物まねをします」

 落語のこと。

 「シャモは、死んだ人を持ち歩くでしょう」

 落語「らくだ」


 などなど、落語や浪曲、講談ネタがびっしり。



 演芸に興味のある方、ぜひ読んでみてください。

 

 

by ukiyo-wasure | 2017-08-19 13:41 | 詩・文芸 | Comments(0)
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