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周防内侍「春の夜の〜」


67番・周防内侍さん。


  春の夜の 夢ばかりなる 手枕に
   かひなく立たむ 名こそ惜しけれ


 春の月夜、二条院で夜通し物語をしていたら、周防内侍さん、眠くなって「枕が欲しいわ」とつぶやいたら藤原忠家が「これを枕に」と腕を御簾の下から差し入れたそうです。

 それを和歌でお断りした。

 いつの時代も、変わんないねー、青春だなあ。


 これは大変ゴロがいい。なぜかというと、同音が多いのね。こーゆーのは、あの神経衰弱系かもなー、です。

 同音を拾います。


   ゆめ らに
    たたむ こそおしけれ



  はるのかなたく
  
  春の彼方苦

 「春の彼方」って何?

  は方角で。東の彼方は「沖」かなあ。

  そうなると、


  沖で苦=起きて苦



 

by ukiyo-wasure | 2017-08-06 00:16 | 詩・文芸 | Comments(0)
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