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続「古今集」の正しい読み方


 「古今集」の雑歌933です。


 世の中は なにか常なる あすか川
    昨日の淵ぞ 今日は瀬になる


 都々逸みたいなノリですね。こういうの、正岡子規などは「くだらん」というのでしょう。
 
 意味は、諸行無常。淵だったところが、一日で瀬になる。川の深いところが浅瀬になるわけです。


 ふーん。雨が降らないから? だったら、逆の方がよくね?

   昨日の浅瀬 今日淵となる

 集中豪雨で、ありうるわけです。説得力があります。


 でもまあ、どっちにしても大したことありません。


 真意は、こっちだと思います。

 
  昨日の縁ぞ 今日は背になる


 昨日知り合ったばかりなのに、今日は背=妻(夫)。

 世の中、何が起こるかわかりませんねー。無常感どんよりではなく、喜びの歌。おめでとう!!の方です。



 

 
 

by ukiyo-wasure | 2017-07-20 22:41 | 詩・文芸 | Comments(0)
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