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風そよぐ〜


 98番・従二位家隆さん。


  風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
    みそぎぞ夏の しるしなりける


 爽やかな夏の風物詩です。
「寛喜元年女御入内屏風に」書いたものだそうです。おめでたい、お祝いの歌ということです。


「ならの小川」というのは、奈良ではなく京都にある御手洗川(みたらしがわ)だそうです。なるへそ。そうなると、ちょいと意味深になってまいります。


  風そよぐ    
  御手洗川の    
  夕暮れは    (七夕のバ)
  みそぎぞ夏の  
  しるしなりける 


 「神様は見し」です。

と、読んだのですが……


2017.11.26 訂正します。

お祝いの歌なので、表向きも用意していますね。

  風そよぐ   夏の風=東風=   
  ならの小川の  奈良=南都= 
  夕暮れは   秋=西 
  みそぎぞ夏の 六月の行事=六=陸奥=
  しるしなりける 印=点=

 東西南北天を詠んでいます。


もっと皮肉っぽい解釈をすると、

  風そよぐ   「うそ」よく=盗(藤原の藤か)=東  
  ならの小川の  奈良=南都= 
  夕暮れは   「ゆう」がグレて「ふゆ」=
  みそぎぞ夏の み(三)を削いで=二四=西
  しるしなりける 印=点=


 「嘘よく」が、「神は見し」にかかっている?



by ukiyo-wasure | 2017-05-26 01:30 | 詩・文芸 | Comments(0)
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