ほととぎす鳴きつる方を〜

 
 81番・後徳大寺左大臣

  ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
        ただ有明の 月ぞ残れる

 中学生用鑑賞では、
 
 「ほととぎすの鳴いた方角にはただ有明の月」

 まんまじゃん!

 左大臣さんの生きた時代は「源平の合戦」の最中です。権力が移り変わるので、誰につけば生き残れるか、もう大変な時代です。ご本人も、浮き沈みがあったようで。

 頭文字を読みますが、ほととぎす=不如帰に気づかないとダメ。

 ほととぎす   不如帰=
 鳴きつる方を      
 ながむれば       
 ただ有明の       
 月ぞ残れる       

 上から読んで「浮き名立つ」。当時の浮き名は「浮いた恋の噂」ではございませんで、悪い評判の意味です。ホトトギスは死出の田長といわれ、黄泉の国への案内人ですからね。当時の空気、無常観のようなものが感じられます。

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by ukiyo-wasure | 2017-05-16 01:27 | 詩・文芸 | Comments(0)
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