16番「たち別れ〜」


 16番・中納言行平さん。業平さんのお兄ちゃんです。


  たち別れ いなばの山の 峰に生ふる
      まつとし聞かば 今帰り来む


 じつにワケワカメの歌でございます。「古今集」にも載っているということは「たとへ歌」か「なづらへ歌」に違いないのです。技巧がすぐれているから選ばれたと考えるべきです。

 松の説明「いなばの山の峰に生ふる」が曲者でしょう。どんな松かの説明ですが、ヒネっているわけです。

 「いなば」からウサギが閃くかがカギです。羽生名人いうところの人間の脳の優れたところ「大局観」みたいなもので、人工知能にはムリでしょう。

 これで一気に解ける。
 古事記の「因幡の白兎」になぞらえた歌です。


 たち別れいなばの山の峰に生ふる=ウサギの耳
 まつとし=相生の松にたとえている
 聞かば=「耳」だけに
 今帰り来む=帰る=蛙(ガマ)=


「因幡の白兎」をググってみてください。


追記 2017.10.30 訂正します。

「羊をめぐる冒険」を読んで、こっちかなあと。

たち別れ いなば(ウサギ=月)=半月=

山(三)の峰に生える=三の上で四=始

=

 盃の始末(首尾)と聞いたらすぐ帰ってくるよ



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by ukiyo-wasure | 2017-05-09 10:17 | 詩・文芸 | Comments(0)
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