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高砂の〜


73番・権中納言匡房さん。

  高砂の 尾の上の桜 咲きにけり
    外山の霞 立たずもあらなむ


 遠山桜ですね。だから、外山(人里近くの山)の霞よ立たないでくれ。
 
 匡ちゃんは心配性ですね。毎日のように霧が発生するところに住んでいるのでしょうか。今を楽しめないご性分のようで……。


 基本中の基本、頭文字を読むとね

 高砂の      
 尾の上の桜    
 咲きにけり    
 外山の霞     
 立たずもあらなむ 

 「恋盛り」「御意くだり」と読めます。が、そんなんじゃあ、全然面白くありません。「さすが!!」があればこそ、定家先生の「この一首」なのでございます。

 詐欺師の見抜き方として、ビシッときめた服装をしてはいるけれども、ズボンのスソからチラ見えした靴下がビミョーな色だったりするというのがあります。

 この歌では「高砂の尾の上の」がソレ。高砂って何?なのです。中学生用の解説では「砂が高く積もったところから、山の意」だそうです。納得できません。ここは具体的に地名を出すべきでしょう、吉野とか。

 「高砂」とくれば「住の江」と対で「相生の松」があります。といえば緑つまり青です。ここで「もしかして!」と閃きました。

 高砂の      松=青=

 尾の上の     高砂の尾=ゴ=五。
          五の上で六。ムツ=陸奥=北

 桜咲きにけり   陸奥の桜はに咲くので=

 外山の霞     霞は白=西

 立たずもあらなむ 気象で「立つ」の反対は「降る」
          降る=雨=
 
 
 おなじみの「天東南西北」です。
 いかがでございましょう。


 注:東南西北=春夏秋冬=青赤白黒



by ukiyo-wasure | 2017-05-07 13:44 | 詩・文芸 | Comments(0)
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