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ケンカを売るつもりはありませんが

「源氏物語」の「梅枝」ですが。たとえばテストでね、

 
 鶯のねぐらの枝もなびくまで
    なほ吹きとほせ夜半の笛竹


 この歌の「枝」は何の枝かという問題が出たとして。まあ正解は梅ですよね。でも深読みすると竹なんです。理系の学生なら尚のこと、鶯の巣は梅じゃなく薮だし!と考えるでしょう。「なびく竹」で「なよたけ」とくれば「かぐや姫」。


 鶯の声にやいとどあくがれむ  
    心しめつる花のあたりに

 ではでは、この歌の花は何の花か。これも教科書的には梅です。が、パズル的に深読みするとハスなんですね。「鶯の声」はホケキョーですから。法華経に憧れて〜です。直後にちゃんと

 千代も経ぬべし」と聞こえたまへば

 「経」とヒントが出ています。

そんでもって、かぐや姫とハスはあるものでつながる。他の歌もこんな感じです。何でつながるか、それはヒ・ミ・ツ。

 

by ukiyo-wasure | 2017-01-26 12:56 | 詩・文芸 | Comments(0)
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