谷崎の小説は、私も少ししか読んでいませんが、日記だったり手紙だったりが結構あります。あるいは登場人物の「語り」ね。
小説というのは「作り話」という前提で読みますが、不思議なことに多くの読者は、日記や手紙や「語り」を、小説の中での「真実」と読んでしまうのはなぜでしょう。それらも作り話かもしれない、とはけっして思わないのね。 世界各国のアンビリーバボーな動画を流す番組がどっさりありますが、監視カメラなど以外はヤラセっぽいのが多い。つまり…… で、誰がカメラ回しているの? なわけ。多いでしょ、こういうの。偶然の出来事なのに定点じゃないカメラアングルだし。第三の人物の存在を感じることができないと騙されます。谷崎の小説も、物語の外の世界を想像できないと読めませんね。
by ukiyo-wasure
| 2016-09-08 00:55
| 詩・文芸
|
Comments(0)
|
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 more... 外部リンク
最新の記事
最新のコメント
検索
タグ
北斎(272)
村上春樹(253) 其角(252) 百人一首(243) 百田尚樹さん(221) 百田先生「きまぐれライブ」(216) 山頭火(210) 幻庵(164) 三島由紀夫(157) 乳母が絵解き(139) 志ん生師匠(133) YouTube「新版・日本国紀」(133) 源氏物語(130) 枕草子(127) 古今亭志ん生(120) 掌の小説(117) ねじまき鳥クロニクル(114) 深沢七郎(110) 枕詞(106) 奥の細道(104) ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||