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三遊亭圓朝

 「牡丹灯籠」や「鰍沢」でおなじみの落語の大御所です。私は志ん生師匠が大好きなので、圓朝作の人情噺も一応は聞いておりますが、あまり趣味ではありません。とくにヒュ〜ドロ系はイヤ。志ん生師匠がやるとギャグが入りますから大して恐くないんですけどね。
 それと圓朝という人はなぜこんなに暗い、といいますか不幸を題材にするのかとも思います。「双蝶々」なんて、もう陰々滅々。人情話といっても浪曲などと違い最後はスカッ!というのもない。はっきり言って嫌いでした。
 「でした」と過去形なのは先日「名人長二」の原作、モーパッサンの方ではなく圓朝集に載っているのを読んでみたら、この人はスゴいかもと思ったからです。
 なぜ「名人長二」を読んだかというと、志ん生師匠の噺では、長二の実父は幸兵衛のように感じられるからです。しかし解説の多くは、実父を半右衛門としている。
 読んでみた結果はといいますと「実父が半右衛門ということがわかりメデタシメデタシ」という結末に、お奉行が持って行っている。しかーし、実父=半右衛門の根拠は、半右衛門の毒殺に手を貸した女の証言がすべて。
 ここなんですよね、圓朝はスゴいかもの根拠は。乱歩か清張かというくらいのミステリーだと思いました。後はご想像にお任せしますという態度。
 さてさて、もしもね、実父が善人で、我らがヒーロー長二は、本当は良い所のお坊ちゃんで、運命に翻弄されて人殺しまでしちゃったが、名人だったのでお奉行様が救ってくれた。という話ならば、圓朝が書く必要がないと思うのです。だってありふれていますもの。本当は悪人二人の子どもだったとすると、幸兵衛は実子に殺されたことになる。そして亀甲屋の跡を継ぐ長二は、亀甲屋とは縁もゆかりもない人間。そうこなくちゃ、圓朝ワールドは成立しない。圓朝ワールドとは、私なりの感じで言いますと「数奇」です。太宰治が全集を持っていたそうですし、ミステリー作家としてもレベルが高いと思われます。とくに「悪」を描くのが上手い。なんかこう、上田秋成のようなゾッとする美があるのね。落語としては嫌いですが、小説としてなら楽しめます。

 この話、映画にしたら面白いのになあ。いったいどっちの子?という謎を残して終わる。脚本は落語があるから簡単だし。監督は北野武さんで、主役は小栗旬さん希望。…なーんて、また妄想が暴走してしまいました。やれやれ

 







「連番禁止ナンプレ」の解説

「連番禁止ナンプレ」のルールは、スタンダードなナンプレと同じように1〜9までを一つずつ入れますが、さらに上下左右に連続する数字はNG! 2・3や7・8はダメ!1・9はOKです。最初の問題盤面は10月17日に。
The rule of the consecutive-numbers prohibition SUDOKU.
Consecutive numbers, such as "2, 3", "7, 8", must not adjoin each other in all directions.

Ruehl
Un nombre continu ne doit pas avoisiner.
Par exemple, c'est "1, 2", "7, 8", etc
.






三遊亭圓朝_b0230759_19235496.jpg

 
スタンダードなナンプレに飽きた人にはコレ。「連番禁止ナンプレ」。なか見検索できます↓

http://www.amazon.co.jp/dp4905295068/

by ukiyo-wasure | 2015-11-15 20:33 | 落語 | Comments(0)
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