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井伏鱒二が嫌いになりそう

 とかナントカ言っても、もともと好きな訳でない。だって知らないもん。

「山椒魚」は教科書で知って「黒い雨」はタイトルだけは有名だけど、読んでない。太宰の師匠だということは聞いたことがある。ので、まあ単純に文豪と呼ばれるような人なんだろうと思ってました。

 この度、井伏鱒二の「珍品堂主人」を読んだのは、主人公である珍品堂という骨董商のモデルが、秦秀雄氏だと知ったから。秦秀雄という人は、魯山人に関する本を読んで知りました。井伏鱒二から入った文学好きの人とは逆コースで「珍品堂主人」に巡り会ったわけです。

 魯山人ファンにとって秦秀雄氏は、まあ悪役でございます。魯山人と仲違いして「星岡茶寮」の支配人をクビになっている。さらに魯山人の没後、百貨店で行われた展示即売会に大量の贋作が出た事件の仕掛人ともいわれている。私も秦氏が監修した魯山人の素描集を持っていますが、いろいろ知ると、この人に魯山人の作品で儲ける資格はあるのか?とちょっとイヤな気分になる。

 井伏鱒二の「珍品堂主人」はあくまでも小説ですから、いくらモデルがいるとされても、作者は知ったこっちゃないでしょう。しかしです、偽物の骨董を売るときは本物の中に紛れ込ませろというように、じゃあ他の登場人物は誰だ?と詮索し、ふーん、あの人はこういう人だったんだと思ってしまうのが人情。たとえ作り話だとしてもです。だって「星岡茶寮」と思われる料亭が舞台なんですから。

 読んだ方には今さらですが、魯山人らしき人物が女性として描かれている。キツい性格で、珍品堂が苦労して始めた料亭を乗っ取り、珍品堂を追い出すという話。

 実際の「星岡茶寮」は魯山人とその友だちが始めたものなんですがね。魯山人のファンでもない、よく知らない人がこれを、モデルは秦という人だということで読むと、ああ、悪いのは魯山人で秦さんは可哀想だなあとなりかねない。私小説ですらないのに、ただ、主人公のモデルが誰というだけで勘ぐってしまうんですね。

 さて、モデルが秦氏ということは、井伏鱒二は彼とは知合いだったのか。魯山人とはどうなんだろう。これが連載されたのが昭和34年「中央公論」の1〜9月号。魯山人が没したのが同じ年の12月です。秦氏の方はその後、本をたくさん出したりして随分活躍しています。

 井伏鱒二は、いくら小説とはいえ、現実とそっくりな状況設定で書くと読者がどういうイメージを抱くかまったく考えなかったのだろうか。ホント、後味が悪い。魯山人のことを知らなければ全然そんなことのない、さすが大先生の小説ってことになったのでしょうけど
 




「連番禁止ナンプレ」の解説

「連番禁止ナンプレ」のルールは、スタンダードなナンプレと同じように1〜9までを一つずつ入れますが、さらに
上下左右に連続する数字はNG! 2・3や7・8はダメ!1・9はOKです。最初の盤面は8月26日に。

The rule of the consecutive-numbers prohibition SUDOKU.
Consecutive numbers, such as "2, 3", "7, 8", must not adjoin each other in all directions.

Ruehl
Un nombre continu ne doit pas avoisiner.
Par exemple, c'est "1, 2", "7, 8", etc
.



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 生活情報誌“ちゃんと”のホームページで「連番禁止ナンプレ」を紹介しています。パズルファンの方はお訪ねください。↓
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 マグナム・ハートのパズルコーナーあります。「魚沼よみうり」
http://www.uoyomi.jp/


by ukiyo-wasure | 2014-09-09 23:17 | 詩・文芸 | Comments(0)
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