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焼き渋柿の麦こがしまぶし

 中野重治の「柿のうまい食い方」を紹介します。1943年の随筆です。

 渋柿を熱灰の中に埋めて焼く。火箸を突き刺してみてすっと通ってそれがぬれてくれば、それで柿は焼けたわけである。柿を取り出して、灰を吹いて椀に入れる。箸でつついて、ヘタと種を取りのける。そこへ麦こがしをかける。麦こがしの中で、それにまぶすようにして柿をつき崩す。それだけでいい。皮もそのまま食え。渋い汁が甘い汁になっていて、それに麦の匂いがからみ、まず天下の珍味といってよかろうと思う。

 だ、そうです。が、囲炉裏はおろか火鉢さえない今の世の中。オーブンじゃダメなんでしょうかね。秋になったら試してみたいと思います。
 とまあ、極めて季節外れのネタで失礼いたしました。

 えー、「現代副詞用法辞典」というものを読んでおりました。辞典を読むというのも変ですが「副詞」に目覚めたといいますか、副詞って結構スゴいかも、と思ってこの本を買ったわけです。
 目覚めたキッカケは、義太夫を聞いていたら「かっぱと」という耳慣れない表現が耳について離れない。カッパに取り憑かれたに違いない。
 同じ時期に別役実さんの「もののけづくし」を読んでいて「さては〜」にこれまた心惹かれた。どちらも副詞です。こんなことにオヤッとなるのは職業病の一種でしょう。クロスワードのカギを書く必要性からです。
 「さては」でワクワクさせて「おぬし、魔性のものだな」となる。他にも「ひとおもいに」なーんてのはハッと息をつまらせる。「こうなったら、ひとおもいに」は死ぬか殺すか、かなり物騒なイメージ。「女殺油地獄」の世界です。
 ざっと並べると、あらいざらい、いちもくさんに、いっさいがっさい、今となっては、いやしくも、ことによると、こんりんざい、てあたりしだいに、とうとう、のっけから、はなっから、ひょっとすると、まっぴら、まんざら、むざむざ、ゆめにも…。
 どうです、フラットで退屈な文章にメリハリをつけてくれそうな気がしませんか?
 というようなわけで、ま、パラパラ読んでいたらですね。「まるごと」の例文に、

◎キャベツをまるごと蒸して、溶かしバターをかける。

 ん?この料理、カンタンで美味しそうじゃん!「まるごと」の用法より、そっちかよ!と自分でつっこんじゃいました。こういう風だから、学校の勉強ができなかったんだと、あらためて納得。脱線しすぎ。でも、美味しそうではありませんか。さっそく検索。“まるごと”はありませんでしたが“ざく切り”キャベツのバター蒸しがあった!
 バターとキャベツを鍋に入れてフタをするだけ。蒸し煮です。塩こしょうで味をととのえていただく。のだそうです。よしっ、明日やってみようっと。

 そうそう、タイトルは早口言葉です。

 
 


「連番禁止ナンプレ」の解説
これで完成。「連番禁止ナンプレ」のルールは、スタンダードなナンプレと同じように1〜9までを一つずつ入れますが、さらに上下左右に連続する数字はNG! 2・3や7・8はダメ! 1・9はOKです。最初の問題盤面は4月1日に。

The rule of the consecutive-numbers prohibition SUDOKU.
Consecutive numbers, such as "2, 3", "7, 8", must not adjoin each other in all directions.

Ruehl
Un nombre continu ne doit pas avoisiner.
Par exemple, c'est "1, 2", "7, 8", etc
.


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コレを解かずしてナンプレを語るなかれ。「連番禁止ナンプレ」。なか見検索できます↓

http://www.amazon.co.jp/dp4905295068/


 生活情報誌“ちゃんと”のホームページで「連番禁止ナンプレ」を紹介しています。パズルファンの方はお訪ねください。↓
http://chanto.biz/number-place/number-place.html

 マグナム・ハートのパズルコーナーあります。「魚沼よみうり」
http://www.uoyomi.jp/


by ukiyo-wasure | 2013-05-03 00:07 | 言葉 | Comments(0)
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