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行方不明とは

 葉山嘉樹のエッセイの中で、ボロクソではなく、ベタホメの作家が中野重治。さらっと書きましたが、白状するとこの人も全然知らなかった。あんまりホメているもんだから、今日図書館に行きました。全集が28巻まである。パラパラと立ち読みしてみたら、面白い!たちまちファンになりました。
 この時代、えーと、1930年頃、日本が戦争に突入しようとしていた時期、すぐれた作家がいっぱいいたんですね。文は人なりといいますが、イキのいい文体は気持ちがいい。全然古くないのね。まあ、戦後しばらくより大正時代の方が考え方が自由だったとはよく聞きますが。しかし、時代が時代ですから検閲が厳しい。それを以下のように書く。こういう人、好きだなあ。

ーーまた検閲をする人は読みながら蜜柑など食べないでほしい。食うのは勝手だが、新しいページの間へ黄色い蜜柑のすぢなどは入れないでほしい。

 ボロクソ派の藤森氏の「何が彼女をそうさせたか」も読みましたが、プロレタリア文学だからといって虐げられた者の悲惨さを描くだけではダメだと思いましたね。魅力的な表現がないと二度と読みたくない。「快活さ」と「ユーモア」がないとイヤですね。
 中野重治は福井県出身で帝大卒。鈴木牧之の「北越雪譜」からの引用もあって、うんうん、気が合うぞと読みながら嬉しかった。
 それでとりあえず第26巻を借りてきて読んでいたら「行方不明」に出会ったのです。さあて、何のことだと思いますか。美容師さんならご存知でしょう。
 なんと当時流行った髪型の名前なんです。
 中野重治が宿屋の女中に「その髪型は何というの」と聞いたらニヤニヤして「あててごらんなさいよ」とあしらわれた。ちょっとムッとして「おおかた行方不明とでもいうんだろ」と答えたら、本当にそういう名前だったという話。
 ググッてみたら、どこで結んでいるかわからない、黒柳徹子さんみたいな髪型。来年の成人式にいかがでございますかお嬢様方、行方不明。


「連番禁止ナンプレ」の解説
「連番禁止ナンプレ」のルールは、スタンダードなナンプレと同じように1〜9までを一つずつ入れますが、さらに上下左右に連続する数字はNG! 2・3や7・8はダメ! 1・9はOKです。最初の問題盤面は4月1日に。

The rule of the consecutive-numbers prohibition SUDOKU.
Consecutive numbers, such as "2, 3", "7, 8", must not adjoin each other in all directions.

Ruehl
Un nombre continu ne doit pas avoisiner.
Par exemple, c'est "1, 2", "7, 8", etc
.


行方不明とは_b0230759_1122699.jpg




 
コレを解かずしてナンプレを語るなかれ。「連番禁止ナンプレ」。なか見検索できます↓

http://www.amazon.co.jp/dp4905295068/


 生活情報誌“ちゃんと”のホームページで「連番禁止ナンプレ」を紹介しています。パズルファンの方はお訪ねください。↓
http://chanto.biz/number-place/number-place.html

 マグナム・ハートのパズルコーナーあります。「魚沼よみうり」
http://www.uoyomi.jp/


by ukiyo-wasure | 2013-04-27 02:13 | 詩・文芸 | Comments(0)
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