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断固として、テコでも

 クロスワードパズルで、このカギでこの答えは納得できない!というのがあるそうで。前にも書いたのですが、人それぞれでして、マジメに客観的事実のみで考えていたら答えが「ダジャレ」だったりすると「こんなのアリかよ?」になる。あとは「あいまいなカギ」ですね。これは作る側の趣味で、ワタクシは嫌いなので滅多にやりません。クロスワードパズルはタテ・ヨコの絡みで解くものだから「信号機にある色」などというカギでもいいのです。3文字ならキイロ、2文字ならアカかアオ。そしてタテ・ヨコのワードとのムジュンがないかで確定です。しかし、こういうのはウッカリするとタテ・ヨコともに別の答えでおさまっちゃうことが、なきにしもあらず。もうこの言葉以外なし!という方が絶対スッキリします。

 俳句の方でも「ふる・ふらぬ」「うごく・うごかぬ」ということがあるそうで。また「芭蕉俳句16のキーワード」からですが、こういうことです。

  八朔や浅葱の紋のあたらしく

 「八朔」というのは夏のお祝いの日。だから下ろしたての着物を着ているということらしい。晴れ着ですね。この句を芭蕉は褒めない。なぜかというと「八朔」を「正月」やほかのお祝いの日に変えても成り立つからだそうです。

  正月や 浅葱の紋のあたらしく
  初節句 浅葱の紋のあたらしく
  えびす講 浅葱の紋のあたらしく

 言われてみると納得。まあ、便利な句ですよね。
 よい句というのは、すべての言葉がそれでなくては成り立たないものなんでしょう。目からウロコ。いろんな句を検証してみたくなります。
 
  菜の花や 月は東に日は西に
  たんぽぽや 月は東に日は西に
  山桜 月は東に日は西に

 うーん、見渡す限り黄色い風景があってこそですね。そして春。参りました!蕪村様。じゃあ、コレは?

  柿食えば 鐘が鳴るなり法隆寺
  栗食えば 鐘が鳴るなり法隆寺
  芋食えば 鐘が鳴るなり法隆寺

  柿食えば 鐘が鳴るなり万福寺
  柿食えば 鐘が鳴るなりニコライ堂
  柿食えば 鐘が鳴るなりゴーンゴン

 柿のカと鐘のカの韻が響き合っている。柿が「人麻呂」をイメージさせるとしたら同時代の法隆寺は時間旅行へと誘う。うーむ。いかがでしょう?
  
  

  
「連番禁止ナンプレ」の解説
 サクサクいけますよ。ルールは、スタンダードなナンプレと同じように1〜9までを一つずつ入れますが、さらに上下左右に連続する数字はNG! 2・3や7・8はダメ! 1・9はOKです。
 最初の問題盤面は4月21日に。
断固として、テコでも_b0230759_17204454.jpg


 
ようこそ、論理の森へ。どのパズル誌にも載っていない「連番禁止ナンプレ」。なか見検索できます↓

http://www.amazon.co.jp/dp4905295068/

by ukiyo-wasure | 2012-04-23 18:07 | 古川柳・俳句 | Comments(0)
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